問わず語りの...

流れに任せて

『シン・ウルトラマン』考察しない「考察」③

2022-05-22 05:04:27 | 怪獣、特撮
 
 
ネタバレ多し。
 
 
 
 
 
庵野さんや樋口さんがやりたいことは、VFXじゃなくて
「特撮」
なんです。
 
 
特撮というのは、例えば精巧なミニチュアセットを作ってこれを撮影した映像に、俳優さんの演技などを撮影した映像を編集で繋げて一本の映像に仕上げる。そんなようなものですね。
 
このような映像の場合、ミニチュアがいかに精巧に出来ていようとも、やはり本物とは違う。
この「違う」感じの映像と、実写映像とが融合されたときに、異質な質感を持った虚構世界が現出するわけです。
 
単純な「リアル」というのとは違う、虚構世界。この虚構世界を楽しめるか否か。
これが、特撮センスという奴です。
 
例えば『ジュラシック・パーク』などは、恐竜の「生物感」に徹底的にこだわった映像を作りあげるわけですが、庵野樋口両名が求めているのはそれじゃない。
両名が求めているのは、あくまでも「特撮」。特撮によって生まれる虚構世界なのです。
 
だから、怪獣に筋肉の動きなどは求めない。求めるのはまるで着ぐるみのようなシワ、弛み。
長澤まさみが乗ったウルトラマンの手のひらに、まるで手袋をはめているかのようなシワをわざわざ描いてみせる。
 
最新技術を使った「特撮」映像。御二人がやりたかったことはこれなんです。
 
新しさと古さとのブレンド、絶妙なバランス感覚。ここです、ここ、これこそが
 
この映画の、一番の見所なのです。
 
政治的なこと、社会情勢など、様々な要素があって見所は色々ありますが、その辺のことは私が言及すべきことじゃありません。言及すべき方が言及すればいい。
 
私は一特撮マニアとして、この作品の特撮センスの素晴らしさ、特撮の先人たちへの惜しみなきリスペクト、深い特撮愛こそが、最大の見所であると指摘したい。
 
愛なんだよ、愛。愛こそはすべて。
 
この映画全体のテ―マもまた、愛。
愛故に、ウルトラマンは命をかけて人類の為に戦う。
 
愛に満ちた映画『シン・ウルトラマン』どうぞ御覧あれ。
 
そんなわけで、これにて
 
おしまい。
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『シン・ウルトラマン』考察しない「考察」②

2022-05-21 06:09:09 | 怪獣、特撮

ネタバレ多し。

 

 

 

 

 

今回のウルトラマン、「シュワ」とか「シュワッチ」とか、「ヘア!」とか「イォア~ア!」とか(笑)、

一切言いません。

 

「シュワッチ」と言わないウルトラマンって、想像つきます?これはスゴいことですよ。

何故言わないのだろう?おそらくはミステリアスな感じを出すためなのではなかろうか。

 

今回のウルトラマンは単純に正義の味方とか僕らのヒ―ロ―とかではありません。謎の巨人、敵か味方かわからない、銀色の巨人です。

これが「シュワッチ」とか言っちゃったら、途端にいつもの正義のヒ―ロ―になっちゃう。それは避けたかったのでしょう。

禍威獣は鳴いてもいい。でもウルトラマンや外星人は鳴いてはいけない、鳴いたら途端に、子供向けになっちゃう。

良い判断でした。

 

 

ウルトラマンの全身シルエット。少し前屈みのファイティング・ポ―ズ。もう見た途端にわかりました。

これは古谷敏さんだなって。

古谷敏さんは初代マンの「中」に入っていた方で、ウルトラセブンではアマギ隊員を演じていた方です。

あの全身のシルエット、独特なポ―ズ。あれは古谷敏さん以外あり得ない。実際に古谷さんに演じていただいて、そのデ―タを基にCGを作った。

古谷敏さんは齢80を越えていまだお元気。スタイルも当時とほとんど変わっていないそうな。だから出来たんですな。

素晴らしい!

 

 

あとはスペシウム光線ですね。あれも初代マンのときのスペシウム光線そのままでした。

あれは初代マンで作画合成を担当した飯塚定雄さんに光線を書いてもらい、その作画にさらにCGで「お化粧」を施したものだそうです。

 

ウルトラマンの何にこだわり、何を捨てるのか、この拾捨選択のセンスが抜群なんですよ。

 

まさに真性のファン、真性のオタクによって作られたウルトラマン。

 

そりゃ面白いはずだわ。

 

 

まだまだつづくよ。

 

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『シン・ウルトラマン』考察しない「考察」①

2022-05-20 00:13:58 | 怪獣、特撮

ネタバレ多し。

 

 

庵野作品は深く考察すべき、みたいな風潮が世の中にはあるみたいですが、

私は敢えて、あまり深い考察はしません。

映画ってなんだ―っ!映画とは

 

娯楽だ―っ!

 

楽しいのが一番だ―っ!

 

ということで、映画『シン・ウルトラマン』のどこが楽しかったかを

 

考察したい……考察するんか―い!

 

 

 

先ずは飛び姿の人形っぽさね。その人形がいかにも人形っぽくクルクル回転しながら、ネロンガに蹴りを入れるシ―ンが楽しい!

昔ながらの特撮っぽい映像からいかにもCGっぽい映像へスムーズに以降していく。

この辺のセンス、好きだな、楽しいよ。

良い!往年のウルトラファンがなにを求めているか、なにを喜ぶか、よくわかっていらっしゃる。

流石だね。

 

 

四つ足怪獣の後ろ足、あれも「正しい」表現でした。

 

四つ足動物の後ろ足というのは、関節の曲がり方が人間とは逆です。しかし人間が入る着ぐるみではそれができない。だから膝を曲げてうずくまった姿勢ゆとるしかない。

これがCGなら、リアルな逆関節が描けるわけですが、

でも、それをやらなかったわけですよ。CGなのに、敢えて人が入っているかのように、膝を曲げたうずくまった姿勢をとらせた。

この選択、正しい!

日本の四つ足怪獣はこうでなきゃいけない。

もう一度言わせていただきます。正しい!

 

 

楽しいですねえ。楽しい点はまだまだあります。長くなりそうなので、

 

 

今日はここまで。

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ももいろクローバーZ『なんとなく最低な日々』

2022-05-19 05:37:12 | ももクロ
 
 
 
5月17日はももクロの結成記念日であり、最新アルバム『祝典』の発売日でありました。
 
今年で結成14周年、おめでとうございます🎁🎁🎁
 
その最新アルバムよりの一曲。この曲もそうだけど、今回のアルバムは全体的に「寄り添う」感じの曲が多い印象ですね。
 
ももクロも今年でメンバー全員が20代後半になります。自然とこういう曲が増えてきますね。
 
この曲は曲調も歌詞も私のお気に入り。弾けた曲も好きだけど、こういう曲も似合ってる。
 
ア―ティストなアイドル、ももクロは独自の道を行く。
 
いいね、ももクロ👍️
 
最新アルバム、良いです。
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天間荘の三姉妹

2022-05-19 00:29:08 | のん

 

のん&門脇麦&大島優子が三姉妹に!「スカイハイ」スピンオフ『天間荘の三姉妹』映画化(cinemacafe.net) - Yahoo!ニュース

のん&門脇麦&大島優子が三姉妹に!「スカイハイ」スピンオフ『天間荘の三姉妹』映画化(cinemacafe.net) - Yahoo!ニュース

のん、門脇麦、大島優子が三姉妹を演じる映画『天間荘の三姉妹』が10月28日(金)に公開決定、アニメーション映画『この世界の片隅に』の製作スタッフが手掛ける。

Yahoo!ニュース

 

 

 

監督が北村龍平かあ……。

 

正直、あまり印象は良くないが、まっ、のんちゃんの仕事が続くのは良いことだ。

 

さて、どうなることやら。

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