ぶらり紀行

宝塚市近郊の神社仏閣・祭り山車を中心に訪れた様子をレポート

小林地車

2010年06月10日 08時02分46秒 | 地車祭礼まいり
さる5月23日に先代太鼓台60年記念昇魂式(地車十周年記念式典改め)が行なわれた小林。
先代太鼓台は、この後解体処分されるそうです。



さて、小林地車・特長や彫物から大佐地車と言われていますが、正確には不詳。
現在ついている銘板もたしか後付であったかと思います。間違っていたらごめんなさい。
明治10年より書きとめられた住吉大佐地車請取帳には、この地車のことは明記されていません。推測として大正15年に泉大津市上市町・大佐にて新調時先代地車下取り、その下取り地車を中河内郡布施町(東大阪市足代)へ売却か?
足代に残る口伝では、大正10年ごろ大佐より購入となっています。
足代より平成12年小林へ

足代当時の小林地車



住吉型板勾欄と言われている地車です。俗に言う彫物だんじりです。

彫物題材は、源頼光の物語で統一されています。
主に御伽草子・大江山鬼退治・源頼光以下頼光四天王=渡辺綱、坂田金時、卜部季武、碓井貞光。
源頼光と言えば、源満仲の子、満仲=多田神社・清和源氏、多田源氏
頼光、墓所も多田神社
宝塚に近い地に縁ある地車ですので、長い年月を経て小林に必然的にやってきたのでしょう。
多田神社については、いずれまたこのブログで紹介したいと思います。

さて彫物ですが、正面・柱巻き出人形、山伏に扮した源頼光と四天王・平井保昌と花園中納言の姫



御伽草子等の昔話は、色々な説、解釈、又地方によりまったく別の話になっていたりで定説ありませんが、小林地車彫物も彫師の遊び心かはたまた製作当時は定説物語であったのかわかりませんが、面白い彫物が見受けられます。
向かって前左横(右側横)出人形・坂田金時土蜘蛛退治、物語ごっちゃですよね。土蜘蛛は、大江山には出てこないはず?坂田金時・山伏姿ですね。いいかんじ。



見送り三枚板は、後・渡辺綱VS茨木童子(画像なし)

右側・源頼光VS酒呑童子(鬼大将)これまた甲冑姿に早や変わり!



左側・武内宿禰VS確井貞光(らしいです。)
これも面白いですね。時代が合いませんよね?戦う意味?解りません。=私の勉強不足かもしれませんが、武内宿禰は妖術使いですし、ある意味200歳や300歳と言われてますので妖怪なのかもしれません。



泥板は、大江山鬼勢ぞろい。

小林地車は、味ある彫物だらけで楽しい名だんじりです。
十周年おめでとうございます。末永く大事にしてください。




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