9月になったというのに、暑い日の続く日々、まだまだ夏は終わってはいないようです。
とは言え、魚屋には秋刀魚が並び、菓子屋には栗菓子が並び、紅茶屋にはオータムナル・・・はまだですね。セカンドフラッシュが並び、ホームセンターにはハロウィングッズが並ぶ様を見ていると、秋が来たんだなぁと、色々な食べ物が頭を過ります。
しかしいくらなんでもハロウィンは早すぎるだろう>近所のホームセンター
近所の焼肉屋は「敬老の日はおじいちゃん、おばあちゃんと天○へ」なんて垂れ幕下げてますが、お年寄りの血圧上げる気か。
そんな秋の気配を感じる今日この頃、如何お過ごしでしょうか。
sabaeです。写真は稲荷山の「仁志むら亭」からの眺めで、今回の話には関係ありません。
前後編の後編が遅くなって申し訳ありません。書き出したのは9月の初めごろだったのでこのような書き出しになっております。そんなわけで相変わらずタイミングを逸したまま後編行ってみましょう。
京阪電車の伏見桃山駅に降り立つ。
人が多い。多すぎ。さすが京都最大人口の区。
同じ伏見区内とは言え、稲荷とはかなり違った感じです。
伏見城の城下町として発展し、伏見城の戦い、寺田屋事件、鳥羽伏見の戦い等歴史上重要な事件のあった土地ですが、あまり重みは感じない。伏見城が無くなってるんだから当然かもですが。
町的には坂本竜馬ゆかりの地、という売りのようです。そりゃそうでしょう。竜馬通りなる商店街があったり。
良くも悪くも現在進行形の町というか、一部を除いてさほど計画的に保存も開発もしてなさそうな、町名からかろうじて城下町の歴史が垣間見れる感じです(職業名のついた町名が多い、「○○屋町」のような)。
しかし元々歴史遺産や史跡が目的ではありません。
伏見といえば酒所。
酒造メーカーも多く、「黄桜」、「松竹梅」といった有閑倶楽部のキャラクター名に使われるような全国銘柄もあります。「月桂冠」とかもね。
それ以外にも「英勲」、「玉乃光」、「月の桂」等名の通った銘柄を含む大小20以上の酒蔵があり、それらがすべて飲み放題。なんてことはありませんが。
一応「月桂冠 大蔵記念館」では見学に利き酒が含まれてたり、「キザクラ カッパカントリー」では地ビールや樽出しの酒が飲めます。
もちろんそれらを目当てに行ったのですが、先ずは「御香宮神社」で湧いている名水「御香水」を味わいに。おいしい水が無けりゃ始まりませんから。
重要文化財の門をくぐって参拝。水もらってく気だからお賽銭も入れましたよ。
「御香水」は「え、これ?」と言いたくなる位目立たない所で湧いていた。一度真横を素通りしたし。それでも容器持参で汲みに来る人も多いようで、順番を待って飲んでみた。
やわらかい。そして甘い。
みなが汲みに来るのも納得のいく味で、私も持参したアラジンの魔法の瓶(1L)でしっかり持ち帰りました。この後の道中結構な荷物になるのも構わず。
なんかでかい商店街(大手筋商店街)を外れて、古い酒蔵や新しい店を見つつ、月桂冠へ。さすがにこの辺りは古い酒蔵を利用した、見応えのある店舗が多く、一本裏道に入れば、いい風情の古い民家などもあり、散策を楽しめます。
道中の焼き鳥屋の駐車場に湧き水(組に来てる人々も)を見たが、月桂冠の施設の中にも水が湧いていた。後でスーパーマーケットの前でも湧いているのを見たのですが、あれか、伏見では所かまわず水が沸いてるのか。
酒造りの資料など、貴重な資料を素通りして、出口でようやく利き酒。
味の違いは分かったが、味自体は普通な感じだった。
いまいち飲み足りない思いで「キザクラカッパカントリー」へ。
ここのレストランがなかなか良いと聞いてきたのですが、噂に違わずなかなかでした。
蛸の山葵漬けが旨かった。
地ビールも樽出しの酒も美味しかったのですが、酒好きとしてはイマイチ物足りないというのも正直なところです。
美味しいけどコツンとと来る物は無かったというか、求めているのは完成度では無いというか、満足のあり方は多様でそうそう応えてくれる相手なんかいやしないのは当たり前なのですが。
しかし、そんな最近甘口の酒が多いとお嘆きの貴兄に、お勧めの酒屋がありました。
酒場ではありません。酒屋です。
また大手筋商店街に戻り目指した酒屋、「油長」。伏見の全ての酒蔵の酒を扱っていて、さらに店の中で利き酒ができる。アテも結構あるという、居酒屋いかなくていいのでは、という店。
そこでまさに駆けつけ三杯、てな感じで利き酒です。何を飲んだかは忘れましたが。さらにもう一度利き酒セットを頼んで計6種試した中では「蒼空」という銘柄が気に入った。一番美味しい、ではなく気に入ったということですが、嗜好品は気に入るかどうかが大切ですから。
既に夕方、辺りも暗くなってきた頃店を出て、一日中歩き回って酒飲んで、さすがに汗がべたついて気持ち悪い。
最後に銭湯によってから帰ることに。
勿論事前に調べていったんですが、「鶴の湯」という銭湯は伏見の地下水で沸かしているらしく、水のお持ち帰りもできるという。
店の前にはガーデンテーブルが置かれ、湯上りに夕涼みも気持ちよさそうです。でもここ公道では?
お風呂は2階になっていて、1階にジェットバスや電気風呂など定番な仕掛け風呂があります。体洗って座り風呂で半身浴。日頃こき使っている腰を労わりましょう。ゆっくりと湯船に座っていると、これまでにお客様の下へと嫁いで行った家具たちがまぶたに浮かびます。極端に重かった物は特に。
普段風呂の短い私は既にのぼせ気味ですが、「鶴の湯」に来たらぜひ2階へ行くべきです。アロマな露天風呂(天窓が開いてるだけですが)にはラベンダー(日替わりらしい)の香りが漂い、サウナは竹炭を熾しています。そして水風呂が最高。半身浴とサウナで滝のような汗をかいて飛び込んだ。すごく冷たく芯まで冷やしてくれますが、肌に刺さるような冷たさではありません。すごくまろやかで、体温が引いても浸かっていたくなります。滝状に水が浴槽に落ちてくるのですが、滝に打たれて修行気分も味わえます。こんな気持ち良い水風呂は初めてでした。伏見の地下水ならでは、ここでしか味わえない水風呂です。癖になりそう。
湯上りにはフルーツ牛乳よりビールが私の定番なのですが、「鶴の湯」は妙に飲食物が多いのも楽しいです。ビールは生ビール、自家製おでんやソフトクリームなどもあり、屋台のような気分も楽しめる愉快なお風呂屋さんでした。また来よう。
そんなこんなでとっぷり日が暮れてから家路に。伏見を満喫した半日でした。
sabae
とは言え、魚屋には秋刀魚が並び、菓子屋には栗菓子が並び、紅茶屋にはオータムナル・・・はまだですね。セカンドフラッシュが並び、ホームセンターにはハロウィングッズが並ぶ様を見ていると、秋が来たんだなぁと、色々な食べ物が頭を過ります。
しかしいくらなんでもハロウィンは早すぎるだろう>近所のホームセンター
近所の焼肉屋は「敬老の日はおじいちゃん、おばあちゃんと天○へ」なんて垂れ幕下げてますが、お年寄りの血圧上げる気か。
そんな秋の気配を感じる今日この頃、如何お過ごしでしょうか。
sabaeです。写真は稲荷山の「仁志むら亭」からの眺めで、今回の話には関係ありません。
前後編の後編が遅くなって申し訳ありません。書き出したのは9月の初めごろだったのでこのような書き出しになっております。そんなわけで相変わらずタイミングを逸したまま後編行ってみましょう。
京阪電車の伏見桃山駅に降り立つ。
人が多い。多すぎ。さすが京都最大人口の区。
同じ伏見区内とは言え、稲荷とはかなり違った感じです。
伏見城の城下町として発展し、伏見城の戦い、寺田屋事件、鳥羽伏見の戦い等歴史上重要な事件のあった土地ですが、あまり重みは感じない。伏見城が無くなってるんだから当然かもですが。
町的には坂本竜馬ゆかりの地、という売りのようです。そりゃそうでしょう。竜馬通りなる商店街があったり。
良くも悪くも現在進行形の町というか、一部を除いてさほど計画的に保存も開発もしてなさそうな、町名からかろうじて城下町の歴史が垣間見れる感じです(職業名のついた町名が多い、「○○屋町」のような)。
しかし元々歴史遺産や史跡が目的ではありません。
伏見といえば酒所。
酒造メーカーも多く、「黄桜」、「松竹梅」といった有閑倶楽部のキャラクター名に使われるような全国銘柄もあります。「月桂冠」とかもね。
それ以外にも「英勲」、「玉乃光」、「月の桂」等名の通った銘柄を含む大小20以上の酒蔵があり、それらがすべて飲み放題。なんてことはありませんが。
一応「月桂冠 大蔵記念館」では見学に利き酒が含まれてたり、「キザクラ カッパカントリー」では地ビールや樽出しの酒が飲めます。
もちろんそれらを目当てに行ったのですが、先ずは「御香宮神社」で湧いている名水「御香水」を味わいに。おいしい水が無けりゃ始まりませんから。
重要文化財の門をくぐって参拝。水もらってく気だからお賽銭も入れましたよ。
「御香水」は「え、これ?」と言いたくなる位目立たない所で湧いていた。一度真横を素通りしたし。それでも容器持参で汲みに来る人も多いようで、順番を待って飲んでみた。
やわらかい。そして甘い。
みなが汲みに来るのも納得のいく味で、私も持参したアラジンの魔法の瓶(1L)でしっかり持ち帰りました。この後の道中結構な荷物になるのも構わず。
なんかでかい商店街(大手筋商店街)を外れて、古い酒蔵や新しい店を見つつ、月桂冠へ。さすがにこの辺りは古い酒蔵を利用した、見応えのある店舗が多く、一本裏道に入れば、いい風情の古い民家などもあり、散策を楽しめます。
道中の焼き鳥屋の駐車場に湧き水(組に来てる人々も)を見たが、月桂冠の施設の中にも水が湧いていた。後でスーパーマーケットの前でも湧いているのを見たのですが、あれか、伏見では所かまわず水が沸いてるのか。
酒造りの資料など、貴重な資料を素通りして、出口でようやく利き酒。
味の違いは分かったが、味自体は普通な感じだった。
いまいち飲み足りない思いで「キザクラカッパカントリー」へ。
ここのレストランがなかなか良いと聞いてきたのですが、噂に違わずなかなかでした。
蛸の山葵漬けが旨かった。
地ビールも樽出しの酒も美味しかったのですが、酒好きとしてはイマイチ物足りないというのも正直なところです。
美味しいけどコツンとと来る物は無かったというか、求めているのは完成度では無いというか、満足のあり方は多様でそうそう応えてくれる相手なんかいやしないのは当たり前なのですが。
しかし、そんな最近甘口の酒が多いとお嘆きの貴兄に、お勧めの酒屋がありました。
酒場ではありません。酒屋です。
また大手筋商店街に戻り目指した酒屋、「油長」。伏見の全ての酒蔵の酒を扱っていて、さらに店の中で利き酒ができる。アテも結構あるという、居酒屋いかなくていいのでは、という店。
そこでまさに駆けつけ三杯、てな感じで利き酒です。何を飲んだかは忘れましたが。さらにもう一度利き酒セットを頼んで計6種試した中では「蒼空」という銘柄が気に入った。一番美味しい、ではなく気に入ったということですが、嗜好品は気に入るかどうかが大切ですから。
既に夕方、辺りも暗くなってきた頃店を出て、一日中歩き回って酒飲んで、さすがに汗がべたついて気持ち悪い。
最後に銭湯によってから帰ることに。
勿論事前に調べていったんですが、「鶴の湯」という銭湯は伏見の地下水で沸かしているらしく、水のお持ち帰りもできるという。
店の前にはガーデンテーブルが置かれ、湯上りに夕涼みも気持ちよさそうです。でもここ公道では?
お風呂は2階になっていて、1階にジェットバスや電気風呂など定番な仕掛け風呂があります。体洗って座り風呂で半身浴。日頃こき使っている腰を労わりましょう。ゆっくりと湯船に座っていると、これまでにお客様の下へと嫁いで行った家具たちがまぶたに浮かびます。極端に重かった物は特に。
普段風呂の短い私は既にのぼせ気味ですが、「鶴の湯」に来たらぜひ2階へ行くべきです。アロマな露天風呂(天窓が開いてるだけですが)にはラベンダー(日替わりらしい)の香りが漂い、サウナは竹炭を熾しています。そして水風呂が最高。半身浴とサウナで滝のような汗をかいて飛び込んだ。すごく冷たく芯まで冷やしてくれますが、肌に刺さるような冷たさではありません。すごくまろやかで、体温が引いても浸かっていたくなります。滝状に水が浴槽に落ちてくるのですが、滝に打たれて修行気分も味わえます。こんな気持ち良い水風呂は初めてでした。伏見の地下水ならでは、ここでしか味わえない水風呂です。癖になりそう。
湯上りにはフルーツ牛乳よりビールが私の定番なのですが、「鶴の湯」は妙に飲食物が多いのも楽しいです。ビールは生ビール、自家製おでんやソフトクリームなどもあり、屋台のような気分も楽しめる愉快なお風呂屋さんでした。また来よう。
そんなこんなでとっぷり日が暮れてから家路に。伏見を満喫した半日でした。
sabae