Frany's Yard

Frany's Yardはトリュフのスタッフたちが、アンティークの話、日常の中の嬉しい、可愛い、心地いいことを綴ったミニコラムです。

うめぼし

2010-12-11 10:53:42 | food
ついこの間まで夏気分だったのに、気が付けばもう師走。
今年何があったか思い返してみても、夏の猛暑しか思い出せません。
sabaeです。こんにちは。

夏から秋にかけての記録的な猛暑、残暑による熱中症予防に、
今年は梅干がよく売れたとか。
いいですね、梅干。
生家に梅が植えてあったので、母が毎年、
梅酒や梅ジュースを漬けていましたが、梅干しは無かったなぁ。
私が子供のころは、梅干しなんて食べたいとも思いませんでしたが、
最近売っているものは、蜂蜜などで甘みがついている物も多く、
子供も喜んで食べるみたいですね。
いや、店主マルツの娘がそうなんですが。
そんな子供にも喜ばれる物ではなくて、
大人、いやさ年寄りしか喜ばないような、
ひたすらしょっぱくてすっぱい梅干しを食べたい。

誰かくれないかな、と思いつつ、
6月、梅が出回っていた頃につい魔が差して、
初めて梅を仕込みました。
その後の猛暑を予見していたかのような、
自分の行動を褒めてやりたい。

漬け方は例によって検索。
初心者にも良くわかるサイトを参考にしましたが、
「3日連続快晴の日を選んで土用干し」というのが難易度高い。
お盆休みにやるつもりが、この夏稀な悪天候。ってなんでだよ。
8月の終わり頃に遅い土用干しを済ませ、
その後3ヶ月程熟成したので、暑気払いの役には全くたちませんでした。
それでも常温で長期保存できるように塩分多め。
多分塩分20%ぐらいか?
自転車通勤者にはこれぐらい塩分が必要なんですよ。

そろそろ食べ頃かしらと思い
早速マルツの娘に幾らかプレゼント。
漬け始めの時に、出来上がったら進呈すると約束していたのですが、
まさかこんなにしょっぱすっぱい物だとは思うまい。フッフッフ。
小さく切った物を一口食べて目を白黒、口はさながら梅干ばーさんのようにして、
「無理~。」と言いつつも、親の躾がいいのか吐き出さずにモゴモゴ食べてる。
そして数十秒後、「ちょっとくせになるかも。」ともう一切れ。
くせになったそうで、塩分取りすぎを心配するぐらい食べてくれた。
それを見ていた下の娘も、毒見が終わったとばかりに一切れ。
その後も食事の折に、喜んで食べてくれていたとの事。
ちびっ子に喜んでもらえるのは嬉しい物で、面倒な作業も報われた気分です。
言っとくが超少量生産だから、買えば高いからな!


sabae