本日、ウェールズのブランケットの特集をします。
僕ら自身、とても気に入って長年愛用している、ヴィンテージブランケット。
干草の香りがしてきそうな、素朴でちょっとワイルドな風合いは、毛織物という呼び方の方が似合うかもしれません。
僕らが初めてそのブランケットを手にしたのは、もう何年も前の話、ロンドンのアンティークフェアでした。色とりどりのさまざまなカラフルな毛布がテーブルに積み上げられていて、その色柄の多様さと素朴な質感に、すっかりはまってしまいました。
彼女はウェールズからはるばるこのブランケットを売りに来ていたのです。当時まだ駆け出しだった僕らにとって、自分用にはちょっと贅沢な買い物でしたが、今もところどころ繕いながら、冬には欠かせない大切な1枚となっています。
その後、そのブランケットがもとで、1度だけ、彼女の店のある、ウェールズの山間の小さな村を訪れたのですが、タフでワイルドな羊毛を育んだ山々に囲まれた、のどかで雄大な風景が今も心に残っています。
ただウェールズへのドライブは、思いのほか遠く、時間が限られる買い付けの旅で、なかなか余裕のない僕らは、その後ウェールズを訪れていません。でも、いつかまた訪れたいと思える素敵なところです。
写真は自宅で愛用しているブランケット。アンティーク屋だけに、やはり、なかでも古いものに惹かれるようです。
どちらも中央に継ぎ目のある小さな織機で織られた100年近く昔のもの。グレーとパープルのストライプは、ウェールズの彼女からのファーストウェルシュ。黒と生成りのチェックは、その後手に入れた、ファーストに負けず劣らずのお気に入り。
どちらも古いものにしかない、独特のデザインです。何年も乱暴に使っているうちに、穴も開いたりしますが、ちょちょいと繕って、そんなへたくそな繕いでも、平気で馴染む、大らかな風合いが好きです。
そして、ウェルシュブランケットが特集されたクウネル創刊2号(2004年1月)。自分たち以外にもウェルシュブランケットを好きな人がいて、それもこんなにページを割いた大きな記事になっていることに大興奮して買った、クウネルとの出会いの1冊です。お風呂で読んだりするので、もうぼろぼろですが、今もこうして読み返したりしています。
そうそう、余談ですが、今日、更新の準備でブランケットの撮影などをしていたのですが、このクウネルの記事を書いた人たちを知っているというお客様が東京から来られて、撮影中のブランケットを1枚お買い上げくださったのでした。
お話によると、クウネルの別冊として、毛布の本がでているとか。ご興味ある方は、調べてみてくださいね。
そしてこの創刊2号が出て、間もなくトリュフでも最初のブランケット特集をしたのですが、かなりの反響がありました。岡尾さん(この記事を取材したスタイリストさんらしい)、ありがとう!
ウェルシュブランケットを取り上げた数少ない資料としても貴重で、いまもこうして読み返していますよ!
マルツ
僕ら自身、とても気に入って長年愛用している、ヴィンテージブランケット。
干草の香りがしてきそうな、素朴でちょっとワイルドな風合いは、毛織物という呼び方の方が似合うかもしれません。
僕らが初めてそのブランケットを手にしたのは、もう何年も前の話、ロンドンのアンティークフェアでした。色とりどりのさまざまなカラフルな毛布がテーブルに積み上げられていて、その色柄の多様さと素朴な質感に、すっかりはまってしまいました。
彼女はウェールズからはるばるこのブランケットを売りに来ていたのです。当時まだ駆け出しだった僕らにとって、自分用にはちょっと贅沢な買い物でしたが、今もところどころ繕いながら、冬には欠かせない大切な1枚となっています。
その後、そのブランケットがもとで、1度だけ、彼女の店のある、ウェールズの山間の小さな村を訪れたのですが、タフでワイルドな羊毛を育んだ山々に囲まれた、のどかで雄大な風景が今も心に残っています。
ただウェールズへのドライブは、思いのほか遠く、時間が限られる買い付けの旅で、なかなか余裕のない僕らは、その後ウェールズを訪れていません。でも、いつかまた訪れたいと思える素敵なところです。
写真は自宅で愛用しているブランケット。アンティーク屋だけに、やはり、なかでも古いものに惹かれるようです。
どちらも中央に継ぎ目のある小さな織機で織られた100年近く昔のもの。グレーとパープルのストライプは、ウェールズの彼女からのファーストウェルシュ。黒と生成りのチェックは、その後手に入れた、ファーストに負けず劣らずのお気に入り。
どちらも古いものにしかない、独特のデザインです。何年も乱暴に使っているうちに、穴も開いたりしますが、ちょちょいと繕って、そんなへたくそな繕いでも、平気で馴染む、大らかな風合いが好きです。
そして、ウェルシュブランケットが特集されたクウネル創刊2号(2004年1月)。自分たち以外にもウェルシュブランケットを好きな人がいて、それもこんなにページを割いた大きな記事になっていることに大興奮して買った、クウネルとの出会いの1冊です。お風呂で読んだりするので、もうぼろぼろですが、今もこうして読み返したりしています。
そうそう、余談ですが、今日、更新の準備でブランケットの撮影などをしていたのですが、このクウネルの記事を書いた人たちを知っているというお客様が東京から来られて、撮影中のブランケットを1枚お買い上げくださったのでした。
お話によると、クウネルの別冊として、毛布の本がでているとか。ご興味ある方は、調べてみてくださいね。
そしてこの創刊2号が出て、間もなくトリュフでも最初のブランケット特集をしたのですが、かなりの反響がありました。岡尾さん(この記事を取材したスタイリストさんらしい)、ありがとう!
ウェルシュブランケットを取り上げた数少ない資料としても貴重で、いまもこうして読み返していますよ!
マルツ