Frany's Yard

Frany's Yardはトリュフのスタッフたちが、アンティークの話、日常の中の嬉しい、可愛い、心地いいことを綴ったミニコラムです。

WE WALK THE SAME LINE

2008-03-15 15:46:19 | Weblog
全く持って私事ではございますが、昨年の夏ごろ、長年住み慣れた左京区から、西京区に引っ越しました。先にトリュフが鹿ケ谷に引越しをして、旧住所から所要時間15分で通勤できるようになった矢先に。条件に合う物件が西京区にしか無かったと言うのが理由なのですが、通勤時間は4~5倍に増えました。が、元気に自転車通勤をしております。
sabaeです。こんにちは。
気分的には京都市の西の果てから、東の果てまで横断している感じです。通勤に時間を取られると、余暇に時間を割けなくなりますね。しかも運動量が増えたせいか、食事と睡眠に以前より時間をかけるようになりました。前回の日記では、何故かオーブントースターの話を書きましたが、そんな事しか書く事無いんですよ。日々の生活に追われるばかりで。そんな生活の切り売りみたいなことをまたやっちゃいます。

3月に突入し暖かくなってきました。屋外よりむしろ、屋内の方が寒いぐらいです。トリュフとか、我が家とか。現在私が借りている家は、築70年になる古い家なのですが、と言っても町家の風情も何も無いぐらいリフォームされた、アルミサッシな木造平屋です。屋根が近い上に外壁の1面がトタンなので、夏の暑さにも参った物でしたが、冬の寒さも応えました。引き戸や窓はアルミサッシなのですが、どこからともなく風が入ってくる。しかもトタンが放熱しているのか、部屋の中がどんどん寒くなる。当然暖房を入れなければ凍死しかねない。エアコン1台とガスヒーター2台が備え付けで、設備の良い家だと思っていたのですが、なるほど、無かったら死ねるわ。尤も冬の初めにテストしたところガスヒーター1台は死んでましたが。

リフォームされて良い意味での古さ、風情は感じられませんが、ベースになった家が古いので嬉しい部分もあります。
たたきから上りがまちの段差が大きいところとか。さすがバリアフリーなんて言葉が発明される遥か昔に建った家。今の所上り下りに支障はないので、靴の脱ぎ履きが楽な点が嬉しい。
図面を見たときはかなり狭い部屋を想像していたら案外広いので驚いた。実は畳が京間でした。今時京都でも珍しいと言うか、畳は別注らしいです。おいそれと代えられないので物を引きずったりはできません。しかも押入れがまた広い。ドラえもん何匹飼えるんだ?
そして家の裏手に、恐らく本来裏庭だったと思しき、コンクリ床、コンクリブロック壁(一部穴あきブロック・・・)にトタン屋根で囲われた倉庫と言うか、スペースがあり、そこで各種作業ができてしまう。この倉庫がこの家に越してきた一番の理由です。尤も夏は暑すぎ、冬は寒すぎて作業にならないことが発覚しましたが。半屋外ですから。しょうがないので石油ストーブ買いましたよ。半屋外の12畳の倉庫を暖められる火力で、見た目は昔ながらの、て感じが良いなと思っていたら該当するのはこれしかなかった。
コロナのSL66。
これのおかげで何とかこの冬を越せました。石油ストーブは調理器としても使えるのが嬉しい所です。ガスコンロ2口しかないので、長時間煮込む物や保温に活躍してくれました。写真は余った小豆でぜんざいを作っているところ。思いついて、貰ったまま忘れていた干し柿を、酒で炊いてジャム状にし、ぜんざいにぶちこんでみました。うん・・・甘さの割りにさっぱりしているような気がしないでもない。ビミョー。

遠いわ寒い(暑い)わ床傾いてるわ、ストーブ買った直後にもう一台のガスヒーターが壊れるわ、何でこんな所に引っ越してきたのかと思うこともありますが、良いところも多いこの家をかなり気に入っています。柱や台所の明かり窓等に見られる、古い木材はやっぱり嬉しくなりますしね。しかし「夏暑くて冬寒い」京都を満喫できる家ではあります。超洛外ですが。



sabae