更新は3年ぶりとなります。みなさま、ご無沙汰しております。
2020年以降は、渡欧に際し、様々な制約が付きまとって、買付も大変でしたが、この8月の渡仏は、ワクチン3回接種を条件に、帰国前72時間以内のPCR検査のみで時間もコストもかなり楽になりました。(この帰国前PCRも9/7からワクチン3回接種を条件に免除となりましたね。)
ただ、今度はロシアの侵略戦争のせいで、フライトルートの変更、世界的な原油高、そして円安。アフターコロナの航空需要増で、そこにバカンスシーズンが重なって、目も当てられない航空運賃高騰。結局、韓国経由で途中、空港野宿(仁川空港内ホテルは満室で、韓国入国はコロナで制約が多いため諦めました。)という、いい歳をして、バックパッカーみたいなスケジュールで行って参りました。
フランス入国は、とくにコロナ関係のチェックはなく、以前と変わらないパスポートチェックのみ。空港以外でマスク着用している人は、何十人に一人の割合で、街の景観はほとんどコロナ前に戻っていました。
そんな航空運賃高騰のため、南仏へ飛行機で乗り入れるのはあきらめ、初めてパリからTGVでの移動となりました。日本国内でさえ電車の切符を買うのにマゴマゴする鉄道音痴のワタクシですから、これはもう大冒険です。
旅の始まりはリヨンから。
リヨンの街を見下ろす、フルヴィエールの丘の上に立つノートルダム大聖堂。真夏の日中にこの気骨のある丘を歩いて上るのはひと仕事。汗びっしょりになったけれど、坂の途中、家々の隙間から見下ろす街の景色と、真鍮の薔薇が埋められた小路に導かれるように聖堂へ向かうささやかな高揚感で、報われた気がしないでもない。帰りはケーブルカーで下山(はい、あるんです)。特に夏場は登りにケーブルカーを使いましょう!。
トリュフでは、様々なカトリックグッズを扱っていますが、巡礼地のスーベニールとしてルルドの次に多いかもしれないのが、ここフルヴィエール。19世紀後期に建立された、聖堂としては比較的新しい建築には、歴史の堆積した影はなく、絢爛豪華な装飾がまばゆく光る聖堂内は、穢れなき清らかな美しさです。
移動途中に見かけた聖堂を見に立ち寄った名前も知らない町。残念ながら聖堂ではセレモニーが行われていたので、堂内には入れず。名前も知らないどうし、猫とご挨拶。
ポプラ並木の下で行われるブロカント。真夏の南仏では木陰があれば天国。
なければ‥。買付は興奮と集中のなかで休憩も怠りがち。過去の苦い経験から、今回はロングバッテリーの電動ネッククーラーと、腰につけるポータブルファンを用意して、熱中症対策。涼しさなどはほぼ体感できませんが、無事熱中症にならず買い付けを全うできました。テクノロジーに感謝。
すでにオンラインショップでご紹介が始まっていますが、陶器類やガラス。銀のアクセサリーやカトリックグッズなど、カトラリー類や、あとはリネン類。たくさんとは言えないですが、店主選りすぐりの品々が届いております。
お近くの方、京都にご旅行予定の方は、ぜひお立ち寄りください。
10月7・8・9日は、東京ビッグサイト・骨董グランデに出店しますので、そちらもご来場お待ちしております。
ユニセフ・ウクライナ緊急募金のご報告
7月末に行いましたサマーセールの売り上げの一部を、ユニセフ・ウクライナ緊急募金に寄付する旨、ホームページ等で告知しておりましたが、9月9日付で¥131,451.-を寄付できたことをご報告いたします。
みなさまのご賛同、ご協力に、スタッフ一同心より感謝申し上げます。
ありがとうございました。
一日も早く、プーチン・ロシアがこの愚かな侵略戦争を止めますように。
ウクライナに安息が訪れるまで、世界はこの問題から意識を逸らしてはならないし、この利己的で傲慢で残酷な仕打ちを止めるという希望を頼りに、声を上げ続けることを、あきらめないで。この瞬間も生命が奪われ、血と涙が流され続けていることを決して忘れずに。
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関西は台風一過で、幸い京都市内は報道で予測されていたほど酷くはなく、急に寒くなって、もうショートパンツの毎日ともお別れです。このまま秋が深まってくれると体も楽なのですがどうでしょうか?
秋の夜長には、ぜひ当店のオンラインショップをお愉しみください。
火~金まで毎晩19時ごろ、更新しております。
Antiques Truffle 京都鹿ケ谷 / 店主:八木 剛
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