Frany's Yard

Frany's Yardはトリュフのスタッフたちが、アンティークの話、日常の中の嬉しい、可愛い、心地いいことを綴ったミニコラムです。

裏庭日記 v5.6.3

2010-06-14 13:52:18 | 裏庭日記
店内から、猫の鳴き声のような音がする。
何だろう?何かの機械音?換気扇とかエアコンとか。
店の外ではお隣さんが、ヴィンテージなバイクの
エンジンをかけようとキックしている。
多分バイクの音だろーな、と結論して6時間後、
店内から子猫発見。
sabaeです。こんにちは。
子猫の一匹や二匹、簡単に紛れ込めるトリュフです。

近畿もとうとう梅雨入りしたようで、昨日は1日中雨でした。
街角ではバラよりアジサイが目を惹き、バラの季節も終わりでしょうか。
ピエールドロンサールは花を落として、シュートの成長を待つばかりで、
一段落と言ったところですが、開花時期の遅れていた残りの2株についての反省会。

つくし野バラ

枝がよく伸び、一枝につき20~30個蕾がついたので、花も沢山咲いてくれた。
一重の白い可憐な花は好みでもありますが、開花のタイミングがばらばらなので、
イマイチ満開感に欠けるような。花地味だし。
昨年末買った2年苗なので、これからの枝の充実を待てと言うところでしょう。
それで花が多いからか、ミツバチやマルハナバチやらが蜜をすいにやってきます。
受粉がんばってーなどと心中で応援していたのは、実を付けさせたいから。
この花がすべて実になれば、ちょっとしたビタミン祭り。
美白の秘薬(ただのローズヒップのジャムですが)を作ってみようと企んでいます。
すべての花びらが落ちた、これからが本番と言ったところで、手は抜けません。

グリーンローズ

はいそこ「なんだこれ。」とか言わない。
緑のバラという珍妙さに惹かれて、昨年末に買ったものですが、
好奇心だけは満たされました。
だって緑のバラですよ。見たいじゃないですか。
注文を入れたバラ園を含む、ウェブ上で画像を探してみたが、
薄ぼんやりした写真しか見つからないと来れば買うしかないでしょう。
んで蕾も沢山つき、開花を待っていた訳ですがこの蕾が固くって。
未だに開いてない物が多い中、ようやく見れた花がコレです。
見分けつきますかね?蕾もガクらしきものは開いているので紛らわしい。
ご覧の通り開いたと言うより蕾が割れたって感じで、ほんとに花か?
バラ園のサイトには「お茶花にも」なんてキャプションが付いてましたが、
なるほど、これだけ地味なら使えそうです。
活花にすれば凄くお洒落になりそうですが、ええ、備前焼の花瓶なんかに活けて。
・・・店には似合いそうに無いな。

庭の手入れが面倒な季節になりましたが、晴れ間には手をかけてやりたいと思います。


sabae
ジョアン=フランセス・ティスネ "オクシタニアの12のレシピ"

裏庭日記 v5.6

2010-05-28 13:19:58 | 裏庭日記
今が春なんだか梅雨なんだか夏なんだかよく分からない気候の続く今日この頃で、
昨日は冬に逆戻り、それとも早送り?な京都でした。
って最近季節の挨拶をすると大抵異常気象な話になって、
どの季節の挨拶してるんだか分からないsabaeです。
今日は。
どの季節でも使える挨拶ということでもありますが。

勢い余って既に片付けていた冬物からフリース引っ張り出しましたよ。
こんなに寒がっていたのは私だけかもしれません。風邪か?
尤も寒かろうが暑かろうが咲いた花が蕾に戻るわけもなく、
裏庭のメインイベント、バラの季節はそろそろ終わりそうです。
そんな訳で、反省会。

ピエールドロンサールは殆どの蕾が開ききって、きれいな盛りを過ぎた感じ。
花びらがぽろぽろ散らないので、もうしばらくは楽しめるか、と言うところです。
花が重くて下を向いてしまうので、もっと高い位置に誘引したいところですが、
ブロック塀にネイル打ち込んだら不味いだろうな。
いつか巨大な(アイアンの)門扉を設置して、そこにバラを這わせると言う野望、
いや妄想が実現するのは何時の日か。

去年無残にもシュートが2~3本程枯れてしまったので、
全体にこぢんまりしてしまいましたが、その分手入れは楽になってウハウハ。
いやそんなこと言ってたら本末転倒なので、新しいシュートが出ることを期待しよう。
株元に動きかけた芽がいくつかあったので、立派に成長することを祈っていたのですが、
今のところこんな感じ。

枝を切った跡も無残な株元から新たな生命の息吹が、ってちょっと待て。
・・・明らかに台木から、って言うか土中から生えてる枝が。
ちょっと手入れをサボっている間にスクスク伸びやがって、
先に動いていた2本よりも長くなっている。
葉っぱのサイズからして違うこいつがノイバラって奴か。
どんな花なのか興味はありますが、これに栄養もってかれても困るのでカット。
なんだか勿体無い気もしますが、こればっかりは仕方がない。
と株元に注目にしていると、幹を這い回るテントウムシの幼虫が目に付く。
今まで禄に見なかった幹の裏側になんて、こんなにいたの?ってぐらい。
むしろ喜ばしいことなので、放っておくが何食べてるんだろう?
そう言えば、アリもチョコマカウロついてるし、
アブラムシやうどん粉病の防除は完璧なのに何でだろうなーと思ったていたら、
幹が妙にザラザラして白い物が。

これがカイガラムシですか・・・。
気付かんかったよ。
テントウムシの幼虫を傷つけないように、ブラシでガシガシこそぎ落したけど、
枝の入り組んだところなどは完全には駆除できず。(写真はこそぎ取った後)
後はテントウムシさんお願いします!ってことでサボりました。
こんなことだから、美しく咲かせられないんですね。
反省します。


sabae
chick corea "return to forever"

裏庭日記v5.0

2010-01-31 14:33:46 | 裏庭日記

「今日は庭仕事をしよう」と張り切ると、大抵雨。今も外は雨。
寒い上に雨まで降っていては、やる気も失せますが、そうも言っていられない。
昨年、5株中4株が枯れると言う大惨事があった裏庭に、
代わりのバラが2株届いたので。
天気の良かった*昨日やっておけばよかったものの、土が無かったんだから仕方がない。
今日を逃すと週末まで面倒見られないので、やるしかないっす。

sabaeです。こんにちは。
苗の写真なんか見せて楽しいのかと思われるかもしれませんが、
育ててる者にとっては楽しいものなんですよ。年賀状の子供の写真と同じです。

今回買ってもらったのは「つくし野バラ」と「グリーンローズ」。
株の数が減ったので、スペースを埋めるために大きく育ち、
花付き、実付きの良いらしい「つくし野バラ」。
あと物珍しさで「グリーンローズ」。
緑色の花が咲くそうな。・・・それって葉っぱみたいなもの?

ともあれ、2株を鉢に植えて、庭の先輩「ピエールドロンサール」の土代えをして、やれやれと言ったところ。
いや寒いから。
一応雨避けにパラソル持ってきて作業してたんですけど、雨と共に気温もグングン下がってきて、グローブも水が染みてきて、指先の感覚は無くなるは、土が水吸ってやたら鉢が思いは。足元はぬかるんで来るし、店内に入るときに、靴底洗ったら靴にまで染みてくるしもうやめ。本当はほかにもやらなきゃいけないことがあったんですけど、よく考えたら休日出勤だし誰も文句はないよな?

まぁ、とりあえずバラの苗をを鉢に植えただけでも、良しとします。
良しとしましょう。
こいつらが育って、新しい花を咲かせてくれることを祈って。
特に「つくし野バラ」のローズヒップを収穫できることを祈って。
やっぱり、花より団子な人間なもので。
何事に於いても、食欲がモチベーション。


もし花が咲いたら、ここでご紹介したいです。
sabae
*この日記を書き始めたのは1/31でしたが、アップが遅れました。

D-day "all leaves"




裏庭日記v4.5

2009-12-15 16:41:05 | 裏庭日記
皆様お久しぶりです。
長らくブログを放置していましたが、気が付けば、街角のカーネルサンダースがサンタの衣装に衣替えしています。いつの間に年末に!

次に気が付くときは、地上波アナログ放送が終わっているかもしれません。
sabaeです。今日は。
画面右上の「アナログ」の文字を消そうと、
リモコンに手が伸びてしまう今日この頃、如何お過ごしでしょうか。

いつの間にやら休眠期に入り、園芸的には特にやる事もなくなって、まぁ楽させてもらっているのですが、今の内に今年の反省会を。

だいぶ前の話ですが、バラ5株の内、4株がお亡くなり(若しくは瀕死)になりました。

最悪だ。街中でぬくぬく育っていたバラに、山(の麓)の環境は厳しかったのでしょうか。虫すごいですから。株の元気がなくなってきた頃に、ちょっと鉢の土を掘ると、コガネムシの幼虫が大量に出土したので、根っこを齧られたせいではないかと。いやそうに違いない。おのれコガネムシめ、根絶やしにしてくれる。ってな感じで椿油粕撒いたりしたんですけど、根絶やしにされたのはバラでした。
効くんですかね、椿油粕。サポニンが幼虫の気門封鎖するらしいですが、それなら石鹸水でも良さそうな。薄めた牛乳でも。

バラの被害もひどかったが、レモンの被害もひどかった。
連日アゲハチョウが産卵に来るのは去年と同じでしたが、店主マルツの子供に見せてやろうと、アゲハの幼虫を羽化させるためほったらかし、放牧状態にしておいたら被害甚大。
そのくせろくに、蛹になるまでサバイブしてくれないので、何匹も放牧する羽目に。青々と茂っていた葉っぱがぼろぼろ、ついでに葉ダニまで発生して色まで悪くなった。しかもやっと蛹になって、羽化を楽しみにしていても、大抵中からアオムシコバチが出てくるので、子供に見せてたらトラウマになるところです。アゲハを育てようと思うと、その天敵も育てる事になる訳ですね。なんとか1匹は蝶になって飛び去ったのを確認できたので、これで満足して来年は駆除する方向で。アゲハの天敵は俺一人で充分だ。

とまあやる気が出たり出なかったり、気まぐれな栽培状態なので、手のかかる植物は元気がないです。アジサイとかブルーベリーは手がかからなくて助かるのですが、そればっかりと言うわけにも行かないので、新しいバラを注文する予定です。今度は頑丈で実の生る物を。花だけでなく、実の収穫もあるとやる気も出てくるだろうと、自分の食い意地をモチベーションに、園芸に精を出そうと考えています。

写真を撮ろうにも撮るものがないので、北野天満宮に生えている梅。幹のウロにシュートを通しているのが面白かったので、以前撮ったもの。切腹か。今年は仕舞い天神でも行ってみようかしら。


sabae

todd rundgren "FREE SOUL"


lemonの勇気

2009-02-16 00:13:30 | 裏庭日記
お正月気分もまだまだ抜けない二月の頭から(遅すぎです)、ちょっと悲しい出来事がありました。日頃利用していた小さなスーパーマーケット、プチスーパーみたいなのが、一月一杯で閉店してしまいました。プチスーパーっておもいっきり矛盾した表現ですが。家から近い上に、野菜や肉が安く、パスタも「DIVELLA」が198円/500gで置いてたり、意外に卵や豆腐も美味しく重宝していたのですが残念です。残念と言うより、モロに家計に響きます。基本的に品数は少ないのですが、その分季節の野菜が(左京区に比べて)得体が知れないぐらい安くて、我が家のエンゲル係数を下げるのに貢献してくれていたのに。

sabaeです。今晩は。

思えば西京区に引っ越してきてから、気に入った店を何軒か開拓してきましたが、その内の数件は既にありません(移転込み)。2年も経ってないのに・・・。
ラーメン屋2軒、うどんや1軒、惣菜屋1軒、お好み焼き屋1軒、果物屋件フルーツパーラー1軒、そして今回レギュラーマーケットが人知れず無くなってしまいました。ひょっとして俺が越して来たせいか? スミマセン。引っ越してきてスミマセン。


一方こちらは結構ニュースになったので、ご存知の方も多いと思いますが、寺町二条の青果店「八百卯」が先月末閉店しました。屋号よりも「檸檬の店」のほうが通りが良い、梶井基次郎の小説で有名なあのお店です。
私は梶井の「檸檬」を読んだ程度で、しかも「八百卯で檸檬ゲット」→「丸善に設置」程度にあらすじにも程がある記憶しかないぐらいなので、檸檬の店には特に思い入れは無かったのですが、以前丸善に寄ったついでに、撮影用の小道具にレモン、いや檸檬を買ったことがあります。
それが一番安い(それでも1個300程。国産ですから・・・)というのと、せっかく檸檬の店に来たのだからと言うだけの理由で。もっとも輸入レモンの3倍ぐらいは果汁が採れたし、撮影にまで使って一粒で二度美味しい思いをしたのだから、むしろ安かった位です。さらにその種を蒔いた記事を以前書きましたが、今現在の姿はこんな感じ。

まだまだ樹高70cm程ですが、「檸檬の店」のニュースを聞き大きめの鉢に植え替え、裏庭で人知れず成長中です。いつかこの枝に、檸檬爆弾をたわわに実らせてくれる事を期待して、今日も水遣り。

「丸善」も「八百卯」も閉店して、京都の名所がまた一つ無くなってしまったような気がして、有名店に限らず、気に入ったお店にはできるだけ顔を出すようにしようと思う今日この頃です。
無くなってからじゃ遅いですからね。


sabae