エアコンを嫌う高齢者

連日暑いですね。
この暑さで、熱中症での搬送者や死者がぐっと増えています。
当院でも点滴必要になる患者さんが先週くらいからちらほら。

暑すぎて外出しないので家でエアコンの中にいます
とおっしゃる方は良いのですが…
中には定期外来でいらっしゃって、上着がぐっしょり水浸し（汗です）
血圧を測ると脈が120もある！お年寄りも。
完全な脱水ですね。
きくと、倦怠感が少しあったりなかったり、程度ではありますがそれも高齢の方ですと自覚症状が出にくい場合もよくあります。ただ、体温調節機能が十分発達していない子どもさんと体温調節機能が落ちて熱がたまりやすくなる高齢者は室内でも特に熱中症の危険が高いです！

先ほどの方は
エアコンを使っていないそうです。
扇風機も使ってない。

ヘルパーさん利用されているので、その方が家に来るとつけてくれるそうなんですが、またすぐに切ってしまうんだとか。

80ー90歳代の方に多いですが、若い人でもエアコン嫌いで利用していないという人をちらほら見かけて驚く日々です。

風が直接当たるのが苦手な方もいると思います。
その場合は風向を調節して風が当たらないように工夫する
扇風機やサーキュレーターを併用して空気の循環をさせるとか（冷たい風は下に行くので、送風口は水平に、サーキュレーターは上に向かってがよい）
設定温度を28度など高めにして風量を強くしておくと、体感的には寒くないかもしれません

また、エアコン使用していても窓からの直射日光で室温が設定温度より高くなることはよくあります。
カーテン、ブラインド、よしずなども利用がオススメです。


熱中症は家族や周りの人が注意していくことで防げることもあります。
上手にエアコン使ってこの暑さを乗り切ってほしいなと切に感じた今日この頃でした。

身体がしんどい時は無理せず点滴に来てくださいね。

青山医院
0795-46-0321
https://www.aoyamaiin.jp/