今日は良い天気で気持ち良いですね。もう半そでの季節が近いです。
明日は日中とても暑くなるようで熱中症注意 とお昼のニュースで言ってました。
高齢者の方や子供たちは特に注意が必要ですね。
今日の午前のワクチン接種もまずまずスムーズに終了しました。
ご一緒させていただいた先生方とも、今後のワクチン接種や個別接種の状況などお話しできて有意義でした。
ありがとうございました。
さて、気象病 とタイトルに書きましたが・・・
先日、娘の習い事の先生に、気象病って知ってます?という感じで聞かれました。
気象病って医学的な用語ではないですね。
けれど、お天気が悪い日に頭痛がしたり、気圧の変化で古傷が痛むなど・・・そういった病態を表す言葉なんだと思います。
実際には天気が悪い日や悪くなる前の日に体調不良を訴える人は多いように思います。
私自身も天気が悪くなったり、気圧が大きく変化するときは頭痛がします。日常生活に支障がない程度なのでやり過ごしていますが・・人により程度の差があるので、生活ができないほど痛かったり、吐き気がするほどめまいがしたり、頭痛がする人もいることでしょう。
どちらかといえば、気象病は女性に多いようです。
自律神経の乱れが原因 などと書かれているものもありますが、気圧の変化で耳(内耳)の関係が注目されているようです。内耳のなかに前庭部という部分がありますが、気圧の変化を感知する部位があります。
これにより、大きな気圧変化が脳に信号が伝わり、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れて、症状が出るといわれます。
天気の変化で起こる場合にどのように対処をすればよいかです。
天気によって行動パターンを変える、腸内環境を整える、適度な運動をする、身体を冷やさないようにするなどの対策を練ることである程度は体が適応できるようになるかもしれません。
それでも、症状に改善が見られない場合には漢方を利用してみるのもよいのではないかと思います。
漢方医学的には気象病に多いめまいや頭痛などの症状には「水滞」が関連していると考えられています。
つまり、水の巡りを整えることが一番だということです。
漢方薬では水分バランスを整える働きがある五苓散などが良いのではないでしょうか。
もともと、下痢嘔吐や むくみ めまいなどに使用するお薬です。
その他、水毒を改善するお薬がいくつかあります。
水の巡りをよくすることで、少しでも症状が改善されると良いですね。
気象病(お天気病ともいうのでしょうか)、日常診療で使う言葉ではないですが、質問頂いたことで、新しく考えることができました。
当院でも漢方薬処方が可能です。症状で困っている方は対処法が少しでもあるかもしれませんので、かかりつけの先生に相談してみてくださいね。
それでは良い午後をお過ごしください。