兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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シックデーの対応を今一度確認してください

2021年09月08日 | 病気

シックデーという言葉、聞いたことがありますか?

糖尿病の患者さんが、何かしら病気にかかると(ウイルス感染症・胃腸炎・外傷なども含みます)普段はしっかりと血糖コントロールができていても、血糖値が乱れやすくなります。そのような状態をシックデー(SICK DAY)といいます。

シックデーに該当する病気として、上記のような風邪・下痢・発熱・腹痛・食欲不振・熱中症のほか、外傷や骨折も契機になります。このような病気や状態は体にとってストレスです。

ストレスがかかると体の中でストレスに抵抗するためのステロイドホルモンやカテコラミンなどの血糖上昇させるホルモンが分泌されます。急性の体の障害を防御する役割がある一方で急激な血糖の上昇が引き起こされてしまいます。

糖尿病でなければ、インスリンの分泌が増えることで対応できますが、糖尿病の患者さんではそれが十分にできないので、シックデーには血糖値がいつもより高くなりやすくなります。

 

逆に、体調が悪いと食事の量が減る場合があります。内服薬やインスリン治療をされている方では、食べる量が少ないのに、いつも通りに薬を飲んでいたり、インスリン注射を打っていると低血糖になってしまいます。

 

シックデーには様々な要因が関係して、血糖値が乱高下しやすくなってしまいます。

 

新型コロナウイルスの自宅療養症例も多いようです。

実際に糖尿病が基礎にあって、自宅で不安な日々を過ごしている方もいるかもしれません。

そういったときに、どうやって薬を調節するか、主治医の先生と今一度、確認しておくことをお勧めします。

 

シックデーにはできるだけ早めに受診して、相談することが好ましいですが。

安静にして、できるだけ水分をしっかり補給し、ケトーシス予防のためにも炭水化物(お粥やおうどん・おじや・茶碗蒸しなど)をちゃんととってください。

嘔吐や下痢などの場合は、電解質も失われるので、その補給(味噌汁・野菜スープなど)も必要です。

 

薬加減に関しては、ここのお薬で変わりますが、完全に中止したほうが良いものと(ビグアナイド・SGLT2など)、中断しては行けなくて減量投与するもの(SU剤・インスリン製剤など)もありますので、主治医の先生に確認をしてください。

食前薬も食べられる量がはっきりしない場合は、食後に内服するほうが安全です。

 

 

まだまだ、残暑も厳しく熱中症のような症状で点滴に来院される方も多い季節です。

シックデーでない状態で屋内にいたとしても脱水には注意をして過ごしてください。シックデーの場合は喉が渇く前にこまめに水分摂取をして下さいね。

 

 

最後に、シックデーの自身の対応をもう一度どのようにすればよいか確認してみてくださいね。

当院かかりつけの方は、お電話での連絡でも薬調節に関してはお話できます。体調悪いときは遠慮せずに教えてください。

 

 

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