1月から2月の外来をしていると、多くの人が体重が増えてしまって~
食べすぎちゃって 寒くて動かなくて・・・
とお話しされます。
私自身も、冬は体重が毎年増えますので、そういうサイクルと割り切って、例年の増え幅ではあまり気にしていないのですが。
身近な健康状態チェックするのに、今や一般的になっている体脂肪測定機能付きの体重計。
ご家庭に置いているよ という家庭も多いのではないでしょうか?
体重計に体脂肪測定機能が備わったものはとても便利ですね。
お風呂上りに毎日のって、測定し数値に一喜一憂している人は多いかもしれません。しかし、測り方次第では正確な数値を得ることができません。
体脂肪計で測定できるのは体脂肪率です。
身体の中でどのくらいを脂肪が占めるのか ということの目安がわかるのですが、この測定原理は身体にわずかな電流を流すことで測定します。脂肪は電気を通しにくく、筋肉は通しやすい。この性質から電気抵抗値をもとに、脂肪とそれ以外を予測するものです。
身長や性別・年齢を正確に初期入力するのは、統計データと照らすため。
そして、大事なポイントは身体に含まれる水分量や体温が変化すると体脂肪率も変わるということです。
体脂肪が高めになるのは水分量が少ない場合と、体温が低い状態の時です。
逆に水分量が多くなるときや体温が高い時は体脂肪率は低めに出ます。
つまり、同じ身体の条件でないと比較をすることは難しいのです。
朝起きた時とお風呂上りでは数値を比較できません。
汗で水分を失っている起床後や運動の後、寒さで冷え切っているときなどは体脂肪は高め。
熱が出ていたり、お風呂上がりの体温が高い状態などは低めに出ます。
そのため、体脂肪の測定は毎日同じ時間 同じコンディションで比較するのが大切です。
そして、ちょっとした変動で一喜一憂しないのも大事です。
お勧めはおトイレを済ませて、入浴前が安定しやすいのではないかと思います。
せっかく測定をするのであれば、できるだけ正確なデータで活用できるとよいと思います。
参考になれば幸いです。