兵庫県加東市の青山医院の日記です!

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入浴中の事故 ヒートショックと入浴熱中症

2022年01月12日 | Weblog

朝晩、冷えますね。お日様が出れば、日中はまだすごしやすいですが、とにかく冷えます。

 

今日も日本医師会の健康ぷらざからの話題です。

 

高齢者の増加に伴って、入浴中の事故が増え続けています。

2013年のデータですが、全国の入浴中の急死者数は年間約19000人と推計されています。

 急激な温度変化により身体がダメージを受けるヒートショックは寒い脱衣所から急に熱い湯に入ったときに血圧が変動して心筋梗塞を起こすことがあるので、入浴事故の主な原因とされてきました。しかし、高齢者の入浴事故を調査した結果では、ヒートショックは7%で入浴熱中症が84%でした。

 

体温37度の人が全身浴をした場合、湯温が41度では33分で、42度では26分で体温が40度に達するという研究報告があります。

体温が40度を超えると熱中症の症状が出始めて、意識障害が起き、42.5度に達すると心房細動を起こして突然死する危険性が高まります。

 高齢者は熱さを感じにくく、長時間浴槽につかる傾向があり、予兆なく意識障害に陥りやすいです。体格の小さな子供ややせた人は身体が温まりやすいので、注意が必要です。飲酒後に入浴すると眠り込んでしまったり、ダイエット目的の入浴では症状を我慢してしまい、長風呂になりやすいので大変危険です。

 

サウナ愛好家がサウナ室と水風呂への入浴を繰り返す温冷交代浴によって得られる快感を「ととのう」と表現します。自律神経の働きを高める方法の一つですが、ヒートショックと同じことです。高血圧や心臓に病気がある方には危険です。

持病がなくても体調がよくないときには、サウナも入浴も控えましょう。

体温を適度に上昇させない入浴の仕方など工夫として、

1.湯温を41度以下にする

2.浴槽につかる時間を10分以内にする

3.浴室に時計を置く

4.半身浴やシャワーを取り入れる

5.入浴後の体温測定を習慣にする

6.飲酒後に入浴しない

7.入浴する際に同居人に一声かける

 

とても気持ちの良いお風呂。安全な入浴を心がけましょう。

 

参考になれば幸いです。





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