おはようございます。クリニックの駐車場にあるアジサイが桜の木の下でひっそりと花を咲かせています。
花壇の植え替えも一部して、目を楽しませてくれています。
さて、コロナワクチンや コロナ感染症・発熱外来 そういったことで、いっぱいになっていますが、
先日外来で、若い夫婦が採血検査で来院されました。
風しん抗体検査希望の方です。
コロナでいろいろなことが、後回しになっていますが、以前から県が行っている取り組みで妊娠希望される女性などに対して風しん抗体検査を無料で受けることができます。
また加東市ではその結果により、抗体価が十分でない場合に風しん予防接種費用の助成が受けられます。
詳しくは市のHP をご覧ください。
対象者は
・妊娠希望の女性
・妊娠希望の女性の配偶者などの同居者
・風しん抗体価が低い妊婦の配偶者などの同居者
(配偶者は婚姻届けなしで事実婚姻関係も含めます)
市からのワクチン助成は
麻疹風しん混合ワクチンで7000円 (上限)
風しん単独ワクチンで 3000円(上限)
となっています。
若いご夫婦はニコニコ仲良く来院されて、コロナワクチンの接種で多少混み合っていたのですが、なんだかほっこりしました。
新型コロナワクチンの接種が進んでいますが、予防接種によって感染を防げるウイルスがあります。そして、その予防できるウイルス感染症でありながら、その感染により小さな命に障害が残ってしまう可能性もあります。
「先天性風しん症候群」は妊娠中のお母さんが風しんにかかってしまうことで、おなかの中にいる赤ちゃんが難聴や白内障、心疾患や発達の遅れなどの先天性の障害を持って生まれてくる疾患です。
妊娠をした後に、抗体が低いことが判明しても予防接種を受けることはできません。妊娠前にワクチンを投与しても投与後2か月間は避妊する必要があります。風しんワクチンは生ワクチンなので、ウイルスの力は弱めていますが、生きていますので、免疫が低下した人や妊婦さんには接種ができません。そのため、このご夫婦のように妊娠する前、なるべく早い時期に検査するのがおすすめです。
妊娠が分かった後に、抗体が低いことが判明した場合は感染防御に努めるし必要があります。
昭和37年4月2日から昭和54年4月1日生まれの男性に対しての風しん抗体検査の無料実施も現在継続されています。
先天性風しん症候群を予防することは社会全体で取り組む必要があります。
クーポンが届いている方やこれから妊娠希望があることは積極的に抗体検査の確認をすることと予防接種を受けるようにお勧めします。
分からないことがあれば、お問い合わせください。
今日は暑くなるようです。熱中症に注意して、元気に過ごしましょう。