スピリチュアルな体験談

自分で体験した事を書いていきます。不思議な出来事など。
軽口だけれど自然に対しては敬虔な気持ちでいます。

保険証の使い方

2011年01月30日 | インチョの酒
医療関係の仕事をし始めてから 十数年。
自分も経営や 社会保障の仕組みなんぞに関してはド素人なのだけれど

皆が意外に知らないのが 保険証の使いかた。医療機関へのかかりかた。

半分以上は愚痴になりそうなので書きたくは無いのだけれど
患者さんは知らないで医療機関にかかって窓口でもめる事が結構あるので
これを見ていただいた人たちは そういうものなのだと一読してもらっていた方が
余計なストレスをお互いに感じずに済むと思うので書きます。

まず。日本は 相互扶助(お互いに助け合う)という思想を基準に
保険証を発行します。必ず保険料を徴収されている人には保険証があります。
この保険証を医療機関で提示すれば治療費の1割~3割で医療を受ける事ができます。
窓口では1~3割を支払って、医療機関は月々の明細を基金に提出し、9~7割分を
あとでもらいます。
この後でもらう分は 国民が払っている保険料からまかなわれています。

中には「月々の保険料が高いから」と言って保険料を納めずに保険証がない人がいます。
日本に生まれたから自動的に1~3割の負担で病院にかかる権利をもらっているわけではなく
保険料を納めないと その権利は受けられないのです。

保険証は本人の身分証明にもなりますし、きちっと料金を医療機関が基金に請求しても
料金を支払ってもらえるかどうかのチェック機能なので
毎月 保険証のチェックが必要です。
患者さんの中には(特に歯科は継続が多いから。。。)一度見せたらずーーっと
保険証のチェックを受けずにいてもいいと思っている方も多く、
「毎月チェックですよ」と言うと @メンドクサイ。と言われます。
保険証のルールなので 国へ提言してください。窓口で一番多い軽度な問題です。

それに、初診(再初診)のときに「保険証無いんだけど」といわれる方も多いです。
保険証が無いということはその人が保険料を納めているか、有効な保険証を持っているのか
が わかりません。
仮に1~3割分を窓口で頂いても、9~7割分は支払ってもらえない可能性があるのです。
なのでその場では10割頂いて、後に保険証提示して清算という手順になったりします。

個人、法人の医療機関は民営なので公務員ではありません。
国からお給料をもらって仕事をしているのではなく、
自分の本来全額いただくべき報酬を一時的に
国に握られて後から査定され支払われているだけです。

しかし、国の規定に従って細かいルールや法律が沢山ありますし、
全ての医療機関が本来一律に守らないといけない最低限のルールがあります。
医療機関が独自に(患者さんからの要求もあったりして)なあなあで 
ルールを守らないと、「前の病院ではこうだった」とか 不当な要求をされることも
多いので、最低限のことは医療機関側も患者さんへ説明するべきだと思っています。

改定の時にルールはさらに複雑になり
本当に全てのルールを把握している人なんて存在しないんではないかというくらいに
医療機関側や患者さんへの周知徹底は殆ど無いです。

医療問題で、沢山のイリョウジャーナリストみたいな人たちは存在しますが
医療現場で本腰入れて働いて数年、数十年しないとわからない事が多い世界なので
経済学者が一流の経営者になっていないことと同じように
周囲であーだこーだ言うことは 簡単です。

ジャーナリストが不安を書きたてる前に、本来の医療機関へのかかり方の
根本をもっと周知徹底しておいたほうがよろしいのかと思います。

どんな人も 医療機関にかかることというのは生活に密接していますから。


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