心の山を歩いていこう!

単に山頂を目指すより、山歩きそのものを楽しみたい。
そんな思いを備忘録として綴ります。

Great long walk 、北岳から熊の平へ。(その2)

2017-10-12 19:00:00 | 登山
北岳山頂より、これから向かう間ノ岳方面をながめる。
霞んで見える塩見岳はもっと彼方。
果たして明日辿り着けるのだろうか。



取り敢えず北岳山荘に向かって下っていく。振り返れば北岳山頂はもうあんなにも上。今更登り返せない。



北岳山荘まで降りてくる。この先はゆったりとした登りとなるが、山荘でテント泊している人達が羨ましく、誘惑にかられる。



振り返れば北岳に雲がかかっている。
晴れ間に山頂にいられてよかった。



中白根まではそんなに時間がかからないが、この辺りが長く感じられる地点。



中白根から見た間ノ岳。
緩やかな稜線慢歩といきたいが、今回は背中のザックの重さを感じるからどうだろうか。



稜線より西側斜面も黄色に染まっている。地味ながら秋をこんなところにまで感じる。



さあ、山頂が見える。改めて間ノ岳はズッシリとデカく、近いようでなかなか近づかない。



間ノ岳山頂。数えれば人生六回目の登頂。
標柱が新しくなっていて、三年前との違いに気付く。



農鳥岳方面。あさって登る予定だが、あさってという日がずっと先の未来に思えてくる。



今日の山旅も残すところ後二時間。
特に難所もなくこのまま歩いていけそうだな、と思っていた。
  

(続く)

Great long walk、北岳から熊の平へ。(その1)

2017-10-11 18:52:20 | 登山
水の音と共に山旅が始まる。
南アルプスのイメージは水。


 
北岳に向かって歩いていると、いろいろなせせらぎの音が時に絡まる様に、時にぶつかる様に聴こえる。



黄色に染まる木々のトンネルを通り抜けていく。



流れの向こうは山肌一面色とりどりに染まっている。



大樺沢を登っていくと、北岳が陽を浴びて顔を覗かせる。



バットレスも秋真っ盛りの色合い。
暫しこの光景を眺めていたいが、先を急ぐので名残惜しいが腰を上げる。



見上げる登山道は黄色の景色に溶け込んでいる。



一時間ほど急登にあえぐと、絶好のビュースポットに到着。
今回是非とも見たいと思っていたこの光景に出逢えて大満足。



この辺りのダケカンバはまるで波が押し寄せるかの様に迫ってくる。



盛夏の頃は賑やかなお花畑も今の時季は面影なく殺風景な様子となっている。



先ほどより登りが楽になり、いつの間にか、高く見えていた鳳凰三山も同じぐらいの高さになっている。



稜線に出ると、小太郎の先に甲斐駒ヶ岳がそびえる。



さあ、山頂が待っている。
もうひと頑張りしよう。



山頂は青空の下、すでに沢山の人でこみ合っている。



今日の山頂からは周りの山々が楽しめる。やっぱり晴れの日の山頂は気持ちがいい。



今回の山旅は北岳がゴールではない。
ここで満足せず、次に向けて出発。


(続く)

秋の山旅、常念岳、大天井岳へ。(その3)

2017-10-04 20:00:00 | 登山

高曇りながら、朝日差し込む。
さあ、今日も一日歩いて行こう。



取り敢えずは横通岳へ向かう。
先ずはハイマツの中の登山道を登って行く。



稜線の登山道は吹きさらしなため、寒い。バラクラバを持ってきてもよかったかも。


振り返れば横通岳、常念岳が遠くに見える。寒いからかペースが速いのかもしれない。



東天井岳が近づいてきた。曇りのせいか、クッキリと見える。



東天井岳を越えると、いよいよ大天井岳が見える。ここからはアップダウンなくそのまま歩いて行ける。



ちっぽけな点だった大天荘がはっきりと見える。立派な山小屋で、日本ではなく、どこか北欧にでもありそうな佇まいに思える。



人生二度目の大天井岳山頂。
とは言っても20年振りぐらいだから全然と言ってもいいくらい覚えていない。
果たして三度目はあるのかな。



山頂から見た槍ヶ岳。
今から目の前に伸びる長い長い道程を歩いて行けるのだろうか。



この後、何故かバッテリー切れになってカメラが使えなくなった。
登山の結果はこの後、東鎌尾根から槍ヶ岳へ到着出来、そして次の日は天狗原経由で上高地へ下って行った。
記録として画像を残せなかったのは残念だが、また来年にでも東鎌尾根から槍ヶ岳を再訪し、その記録を撮りたいと思う。

(終わり)

秋の山旅、常念岳、大天井岳へ。(その2)

2017-10-03 20:00:00 | 登山

稜線から見た穂高。山頂はすっぽり雲の中。



これから常念岳へ向かう。
稜線は風が強く体温を奪っていく。



蝶槍から見た常念岳。まだまだ彼方。
でも横尾尾根のような単調な登りはもうないからいいかな。



せっかく登ったのにズンズン下ってまた森の中へ。
振り返って蝶槍を見ると、どれだけ下って来たのかが分かる。



下った場所は秋の日溜まり。
稜線は寒くて震えていたけど、ここはぽかぽかと温かい。



登っていくと、紅葉の森の向こうに常念岳が顔を出している。
こうして見るともう手が届きそう。



何度かアップダウンを繰り返した後、この丘を越えればいよいよ常念岳に取り付く。


さあ、常念岳への登りが始まる。
まるでゴジラの背を登るかの様な登山道。



行く手を阻むかのような登り。遠くからの見た目と実際の登りとのギャップにびっくりする。



頑張って登っているのに全然近づいている気がしない。イタズラに時間だけが吸い込まれいるかの様な感じになる。



それでも振り向けばちょっとずつでも高度を稼いでいるのが分かる。もう少しあと少し頑張ろう。



山頂から見た槍ヶ岳。取り敢えず常念岳には辿り着いたが、槍はもっともっと彼方。



登りと違い、下りは緩めだが、疲れ切っているので足取りはおぼつかない。



それでも15時には常念小屋に到着。
テント場は空いてはいたが、緩い斜面のため、寝ていると、シュラフが少しづつ滑る滑る。熟睡は出来なかったが、なんとか疲れは取れた。
 
(続く)

秋の山旅、常念岳、大天井岳へ。(その1)

2017-10-02 20:00:00 | 登山
バスの切符売り場に長蛇の列。
思わず顔を背けたくなる光景だが、紅葉の絶好の時季に晴れの天気予報。今年は何がなんでも山に行かねば。

朝イチのバスに乗れて上高地へ。
天気は晴れに向かってガスの中から山々が現れてきた。



人の波がバラけて段々と静かになる。朝の森はひんやりしているので、歩き始めのピッチが上がる。



梓川の向こうに明神が見える。
雲を従えた姿に他の登山者達からも歓声があがる。



今日の前穂高は少し秋めいている。
つい先日登ったことがもう遠い昔に感じられる。


約2時間15分で横尾に到着。
これからあの尾根を登っていくのか、と少しゲンナリする。



横尾から見た前穂高。
もう少しだけ眺めていたい。



横尾尾根に向かうのは自分だけ。
山荘前の賑やかさがウソの様にひっそりとしている。



最初のベンチから見た風景。
槍ヶ岳方面はすっかり雲の中。



標高2000m付近のベンチからの風景。
今日は寒気が入る予報だから眺望は得られないかな。



鬱蒼とした針葉樹の森にも秋の色合いがほんのりと現れている。



黄金色の色付き。



森林限界を越えると、青空と稜線が見えてきた。



あの道標までもうすぐ。長くて退屈な登りも終わろうとしている。



(続く)