「こうしたい」と「つくる」の間に 一級建築士事務所アーク・ライフのブログ

東京都町田市の一級建築士事務所アーク・ライフです。住まい手の「こうしたい」と「つくる」の間で要望を共有し一緒に考えます。

概算見積もりの結果を待ちながら、実施設計の作業も進めています

2020-03-25 22:26:49 | 19富山
かねてよりの住宅設計で概算見積もりの結果待ちをしながら、実施設計的な作業も進めています。
通常は手戻りになるので、概算見積もりの結果を待ってからより細かい作業を進めていくのですが、スケジュール的な問題で先行作業となっています。

今日は基礎の図面を描いていたのですが、費用をかけすぎず、きちんとした構造性能を発揮できるようにと考えながらの作業でした。

住宅基礎の鉄筋組みは、通常行われている工事と、構造性能や基準から考えると当然こうしたほうがよいというやり方が大きくかけ離れている傾向にあります。今までも構造性能や基準を考慮した設計としてきましたが、当然通常のやり方よりも費用は高くなります。今回、構造性能や基準を踏まえたうえで、費用をより下げられるように、再度様々な基準書や資料などを見ながらということで時間がかかっています。

通常行われている工事と、構造性能や基準から考えた方法とで大きく違ってしまうのは
(1)ベタ基礎などの耐圧盤そのものの配筋量が大きく違う
(2)ベタ基礎を採用する場合に、本来は一定の面積毎に耐圧盤を支えるリブ状の基礎梁を入れる必要があるが、それが入っていない
(3)耐圧盤とリブ状の基礎梁との間で鉄筋がお互いに離れないようにする必要があるが(定着といいます)、あまり考慮されていない

これらをきちんと考慮すると、鉄筋の量やコンクリートの量がかなり多くなってきます。その分は本来かけるべき費用なのですが、それでも無駄にかけれうことの無いようによりスマートな方法はないかと考えながらの作業になっています。


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