「こうしたい」と「つくる」の間に 一級建築士事務所アーク・ライフのブログ

東京都町田市の一級建築士事務所アーク・ライフです。住まい手の「こうしたい」と「つくる」の間で要望を共有し一緒に考えます。

最近の珪藻土建材はザラザラしたものが多い

2008-02-29 19:24:28 | 建築材料

最近、珪藻土のメーカーのショールームに行ってきました。

成分表を公開しているメーカーのサンプルを取り寄せたら、
以前の印象と違って、だいぶザラザラした仕上げになっていて、
5社のうち1社だけが、滑らかな仕上げでした。
これには、ボンド(アクリル樹脂エマルジョン)が入っていて、
それは珪藻土の持っている調湿機能を打ち消す働きをしてしまいます。

使おうと思っていた場所は、トイレと洗面所だったのと、壁の下部はタイル貼りなので、
イメージは滑らかなものが良かったのです。
結局、何か秘密のものを少し使っているらしいけど、
固化材はつのまたとメチルセルロースを使用していて、
ボンドは使ってないという、今までよく使っている、5社以外の珪藻土にしました。

ザラザラ仕上げのメーカーでも以前は滑らかな仕上げだったので、
単に塗り方の違いかとも思って、ショールームへ行ってみました。
そしたら、やっぱりショールームの中の壁は、以前と違ったザラザラ仕上げで、
固化材に粘土を使っているということで、解体したときには土にそのまま戻せるし、もう一度使うこともできるとのことです。
粒子が粗くなって、調湿機能も良くなっているのか。
以前の滑らかなものには、3%くらいアクリル樹脂エマルジョンを使っていたとのことでした。

いいかなと思ったのは、プッシュピン等で壁を傷つけてしまっても、
その傷跡は水で濡らしてこすると埋まるとのことでした。
だから素人がやっても多少のデコボコが目立たないくらいの壁仕上げです。
でも水周りには使えません。
塗り残してあるわが家の階段室まわりにでも・・・・・・

珪藻土建材は、メーカーによって珪藻土の配合率もいろいろ、その他に入っているものも様々です。
確認してから、選んだ方が良いと思います。


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