再読のための覚え書き
裲襠(うちかけ)
壷井栄(1899-1967)
瀬戸内海の小豆島。明治の始まる頃、旧家に嫁いだすずが着てきた朱色の裲襠(打ち掛け)は、その後、たつ、小梅、琴路の三代に渡り、婚礼の時に着用された。
裲襠は、波乱に富む人生を歩むそれぞれの女性たちを「家」に繋ぎ止める、女の運命とも言える重さがあった。
戦争の動乱期を経て新しい時代を迎え、裲襠は、琴路の娘さやかに渡されようとする。
2022.1.27読了
裲襠
角川文庫
昭和33年8月10日初版発行
昭和38年3月30日2刷
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