再読のための覚え書き
背徳者
アンドレ・ジイド(1869-1951)
川口篤訳
考古学者の青年ミシェルは、新妻マルスリーヌとともにアフリカ大陸へ渡るが、発病し、妻の献身的な介護を受ける。
しかし、体力が回復するとともにミシェルが目覚めたものは少年愛だった。
自らの意思に忠実に生きるというエゴイズムが招いたミシェルの不幸。
「僕は、何物かが僕のこの種の興味を、喪失させないまでも、変えてしまったことを発見した。それは現在に対する観念だった。……からからに干からびた現在の姿にだまされて、かつてそれが太陽の下にみずみずしく生きていたことを忘れていたのであった。」
2022.2.1読了
背徳者
岩波文庫
1936年10月30日初版発行
1978年11月20日27刷
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