再読のための覚え書き
「愛」
井上靖(1907-1991)
《結婚記念日》
唐木春吉は、二年前に亡くした妻の加奈子との五年ばかりの結婚生活を振り返る。
妻のことを、美しいと思ったこともなく、愛していたとも思われず、お喋りで負けず嫌いな性格を鬱陶しく思っていた。
また、周囲の人たちは、加奈子のことを吝嗇と決めつけ、春吉に同情しているほどだった。
春吉はふと、結婚記念日に二人で箱根に出かけたことを思い出す。一泊二日の旅行で、精一杯の贅沢をしようと決めた旅だったが……。
「結婚記念日」「石庭」「死と恋と波と」の3編を収録。
2022.8.1読了
愛
角川文庫
昭和34年4月30日初版発行
昭和45年9月30日改版
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