再読のための覚え書き
広場の孤独
堀田善衛(1918-1998)
アメリカ占領下の日本。
朝鮮戦争が勃発し、各新聞社が戦況発表で多忙を極める中、木垣幸二は翻訳業務を担っていた。
レッドパージが進み、木垣と論争する同僚や外国特派員たち。また、旧オーストリア貴族のティルピッツ男爵は、日本脱出を目論む木垣にドル紙幣を掴ませる。
人は孤独であろうとも、周囲とcommitすることから逃れることはできない。
「日本の知識人たちはーー国際情勢の認識にかけては、驚くほど感傷的で幼児程度でしかない。 或る者は日本の孤立孤独を強調するが、緊迫した情勢、特に朝鮮戦争以後にはどこにも孤立も孤独もありえないことに気付かずーー」
2022.10.14読了
広場の孤独
新潮文庫
昭和28年9月25日初版発行
昭和40年7月15日17刷
旧仮名遣い
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