再読のための覚え書き
或阿呆の一生・歯車
芥川龍之介(1892-1927)
《歯車》
没後に見つかった芥川龍之介の私小説。現実と観念の境が曖昧になる陰鬱な生活を描く。
「僕」が知人の結婚披露宴に向かう途中、車に乗り合わせた理髪店主が「レインコートの幽霊」の話をした。
それ以来、「僕」は頻繁にレインコートを着た男を目にするようになり、やがて視野のうちに半透明な歯車が見え始め、強迫観念が日々増してゆく……。
「僕は芸術的良心を始め、どう云う良心も持っていない。僕の持っているのは神経だけである」
2022.10.12読了
或阿呆の一生・歯車
角川文庫
昭和33年2月25日初版発行
昭和40年3月20日14刷
旧仮名遣い
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