再読のための覚え書き
入江のほとり
正宗白鳥(1879-1962)
瀬戸内の入江のほとりで暮らす兄弟たち。中でも寡黙な辰男は、変わり者と見做され、6人兄弟の中で浮いた存在。
小学校の教員をしながら、独学で英語を勉強しているが、その発音も意味合いの解釈も、世間には通用しない彼独自のものだった。
また辰男は、雑草でも木の葉でも採取しては、勝手な名前を付けて呼んでいた。
その役に立たない行動を、東京で暮らす長兄は責め立てる。
人から理解されることを拒む、辰男の孤独。
2022.1.18読了
入江のほとり
岩波文庫
1929年6月25日初版発行
1985年11月7日24刷
旧仮名遣い
#本 #読書 #文学 #文庫 #正宗白鳥 #入江のほとり
