万葉集の勉強がおよそ半年になる。
これまでお気に入りの歌がいくつかあったので、振り返ってみる。
48 東野炎 立所見而 反見為者 月西渡
(東の野にかぎろひの立つ見えてかえり見すれば月かたぶきぬ)
266 淡海の海夕浪千鳥汝が鳴けば心もしのにいにしへ念ほゆ
1418 石灑る垂水の上のさ蕨の萌え出づる春になりにけるかも
1552 夕月夜心もしのに白露の置くこの庭に蟋蟀鳴くも
48の 「東野炎立所見而
反見為者月西渡」
2行に書いた縦の掛け軸が頭に浮かんだ。
1418は「石灑」の漢字が気に入った。
扇子に書いて囲碁の対局をすると、なんとなく似合いそうな気がする。
ここでは、歌の意味や解釈は不要だろう。
口ずさんで味わえば、それでいいと思うので。