NHKラジオ古典購読『王朝日記の世界』で、更級日記を読み味わっている。
第12回で、堀辰雄さんの『姨捨(おばすて)』と『曠野(あらの)』の一節が取り上げられた。
それで早速書棚を探した。
『姨捨』は短編だったので、すぐ読めた。
更級日記を学んだ後でこの作品を読むと、状況が分かりやすかった。
まだ更級日記を全部読み終えていないけれど、最後まで読み終えた気になった。
堀辰雄さんが『姨捨』で言いたかったことは、最後の方に書かれた一文、
「私の生涯はそれでも決して空しくはなかったーー」ではないかなと思った。
読みやすく分かりやすい文章だった。