岡本太郎のパリ在住時代の主な情報源は
彼の著書「人間は瞬間瞬間に、いのちを捨てるために生きている」に拠る
全Ⅵ章のうちのⅡ章「青春のいのちーパリと恋愛」がその中心
以下 小見出しを【】に掲げて 超々要約記述する
【はたち前後】
太郎がまず驚いたのは男女関係の彼我の格差
同級生たちは街で出会った女性と平気でランデブー(デート)している
太郎は日本のモラルから抜け出せずに悩んだ挙句
"異性を理解できないと 人生や芸術の真の姿を知ることはできない"
と考え あらゆる機会に女性に近づいた
<ノエミ~アルゼンチンの娘>
太郎はぞっこんだったが相手はしたたか 1年余り翻弄されてしまった
結果 初恋破れ熱病から覚め 人生の1つの卒業を体験 学業も始められた
再び会った彼女との会話 "すれた大人になったのね" "当然だろう"
【パリの肌】
太郎は パリの街の美しさ 女の美しさ 芸術の豊かさ を讃えている
続いて パリの主な街区の案内も太郎は書いている
シャンソン「パリの空の下」
モンマルトルは不夜城・・・キャバレー・カフェ・映画館などは夜通し営業
太郎はキャバレーの楽屋にも出入り 女の裸も慣れればどうってことない
公認の賭博場でバカラというゲーム 太郎も一時は寝食を忘れて熱中した
太郎の得た教訓 "賭博は女よりも酒よりも強し"
日本では'夜の女’という言葉があるが パリには'昼の女'?もいる
かなり良家の奥さんが 夫が勤めに出たあと 稼ぎに出かける
目的は性欲のためか物欲のため・・・それ用の秘密の家がある
【青春の森】【パリの五月に】【可愛い猫】【パリジェンヌ・ボーレット】
ここから女性の名前が数人出て来るので名前だけ列挙する
クレール・メルシェ マドモアゼル・イヴェット・・・二人とも太郎の破恋?
エレーンヌ・・・この女性が最初の同棲者?
リュシエンヌ・・・太郎よりも猫が好きだった?
ボーレット・・・太郎は心を奪われたが 仏軍の壊滅で彼女は消え去った
【マドモアゼル・タローの死】 タロー=ゲルダの話は昨日記述
【ソルボンヌの学生生活】
パリ大学には文科・理科・法科・医科・薬学科などがある
そのうち文化と理科だけが一つの建物にあってソルボンヌと呼ばれている
太郎は 戦争勃発時の慌ただしい空気の中 絵を描く傍ら 社会学
民族学 哲学などの講義に通った
1952年6月 独軍によるパリ爆撃が行われ 太郎は帰国を決意
最後に太郎は教授たちに別れの挨拶に行く
”日本の知友たちによろしく”と民族学のモース教授は優しく受けてくれた
中には 敵国と同盟した日本に帰る太郎へ不快さを表す教授もいた
太郎がパリを離れてほぼ10日後 ナチス部隊がパリを陥落・占拠した
最後にパリのシンボル「エッフェル塔」建設時の映像を
もう一つ
さすが芸術の都パリのシンボル・・・繊細で優美です!
それでは今日はここまで 明日またお会いしましょう
[Rosey]