遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

こんな人がいた~『岡本太郎その25 「対談集その8 黒川紀章#1』

2023年12月22日 | 読書



今日の太郎の対談テーマは【拒否する要素を潜ませよ】 1966(S41)対談
対談相手はこの人
黒川紀章(くろかわきしょう)1934(S09)-2007(H19) 建築家・思想家・実業家・政治活動家 

 今日の対談は超要約記述する 小見出し【】は私が勝手につけた
【金を取る鐘】
 黒「大晦日に名古屋へ行って 先生が作られた鐘をついて来ました
  音が出ないのかと思ったら 先生のエネルギーがこもった音でした
  150円とられて…高いですね」
 太「驚いた 金をとるんですか あれは鳴らないでもいいと思って作った
  ところで建築は合理的で実用性とか居住性が必要 でも住まわせないとか
  実用的でないとか そういうことがどこかに潜んでいたほうが面白い
  黒川君くらいの野性味がもっと欲しい 秀才の答案みたいで面白くない」

メタボリズム建築(メタボリズムは生物学t的な言葉で"新陳代謝"のこと)
 黒「僕たちが提案している”メタボリズム”の考えは 不動産の建築物を動産
  として扱う 作ったものは耐用年数が違うものの集合体で永久ではない
  だからユニットで構成し あとは施主自身が仕事や生活の必要に応じて  
  上下左右方向に増築したりする・・・ということをどこまでやれるか」
 太「なるほど」 

 ここで一休み
 黒川設計の"中銀カプセルタワービル"(冒頭写真の背景)・・・1972(S47)年
 カプセルが上記対談でいう”ユニット” その中も紹介される

【岡本太郎の建築デザイン】
 対談本には太郎が唯一設計したビルの写真が載っている

 東京都大森山王町 マミ会館 1968(S43)年・・・現在は取り壊されている

【都市計画論へ】
 このあと対談は都市計画論へと発展する
 大雑把だが メタボリズムの考え方を都市全体の空間へ発展させたもの

農村都市計画:対談本では言及していない
 黒川は"農村都市計画"を1960年に発表している(実現はしていない) 
 簡単に言うなら 農村の田畑の上に拡大可能な居住空間を作る構想
 壮大で面白い発想 以下の3枚の画像で計画のあらましを紹介





 今日はここまで 次回も黒川紀章の続きを予定
 それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]