遊びをせんとや

人生総決算!のつもりで過去・現在のことなどを書きます
といっても肩肘はらずに 楽しく面白く書きたいと思います

こんな人がいた~『岡本太郎その18 「対談集その1 愛すること生きること#1』

2023年12月15日 | 読書


 岡本太郎の対談集その1は最終5章「愛すること生きること」から始める
 初めの相手は下の写真の人

池部良 1918(T7)-2010(H22) 俳優/随筆家   岡本太郎 1911(M44)-1996(H8) 人間

 この二人は従兄弟である 言葉で書くとややこしいので家系図参照

 対談に移る 7つ違いの従兄弟で互いを'良ちゃん''太郎’さんと呼び合う
 対談本だから会話のやりとりの面白さ 話題が広がる楽しさもある
 以下 会話は太と良と書く いずれも超々要約記述である

【俳優の演技】
 太「兵隊に行ってた時 君が最初に出た映画を観て心配した」
 良「何が心配?」
 太「あんなんでやっていけるのかなって」
 良「どうも恐れ入ります」
 太「次にカンヌで観た映画の君の演技には感心したよ」
 良「真価を認めた・・・」
 太「認めた 非常に純粋に演技をしていた」
 "太郎が言うには 例えば悲しい時 外国俳優は いかにも悲しい顔をする
 日本人俳優は それほど悲しい顔をしない そのほうが自然だし近代的だ
 ・・・俳優は大根たるべし"
 良「小林秀雄さんにも言われた お前下手だな でも下手なほうがいいって」

【太郎の絵】 
 良「太郎さんの絵はよくわからない デタラメを描いているのかと・・・」
 太「まあ酒を飲めよ」(笑)
 良「ぼくの親父の絵(※)なんてちゃんと物の形になっている 太郎さんの絵は
 抽象化されている上に 何か心理的なものになってくる」
 ・・・
 良「画題があると観る人が心理的に影響されるから番号つけたら?」
 太「岡本太郎 作品58番とか 池部良出演第123番とかか?」
 なんて話にも発展して面白いが割愛する

 池部鈞の絵(漫画絵の例)


嫁さんの話】
 良「太郎さん どうしてお嫁さんもらわないの?」
 太「そういうこと言われると困るのだけれど・・・」
 良「先輩に貰ってもらわないと 後塵を拝するのに都合が悪いからね」
 太「お前さんいっぺん結婚したじゃないか」
 良「テストだ」(笑)
 太「おれはその前にうんとテストしたから・・・」
 良「フランスでうんとテストしたの・・・」

 このあと「二人ともテスト テストで一生を・・・」
 「幼い頃の想い出」「一人も娯し」と話は続いて対談を終わる

 この対談の時かどうか分からないが 二人は互いの顔を描き合っている

 太郎が描く池部良           池部良が描く太郎

 
 対談に出て来る「現代人」という映画を探したが見つからない
 代わりに同じ頃の池部良主演の映画を掲載する
 カラー化でなく白黒でよかったのだが・・・ 


 今日はここまで それでは明日またお会いしましょう
[Rosey]