goo blog サービス終了のお知らせ 

天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

4月17日:X線、破壊された惑星を明らかにする

2025年04月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

X線の手がかり、破壊された惑星を明らかにする

太陽は、約50億年後には燃料を使い果たして膨張し、地球を飲み込む可能性がある。星(恒星)の一生のこれらの最終段階には、図の らせん星雲(Helix Nebula) と呼ばれる惑星状星雲の場合のように、非常に美しいことがある。天文学者達は、あらゆる種類の光を調べて、これらの天体を研究している。

2025年3月4日に公開されたこのらせん星雲のイメージは、星雲の中心に破滅的な白色矮星が存在し、この星が惑星を破壊した可能性があることを示している。これは、これまでに見たことのないものであり、天文学者達が40年以上にわたって星雲から検出してきた、謎のX線信号を説明することができる。

この視界は、らせん星雲の、NASAのチャンドラX線天文台からのX線(マゼンタ)、NASAのハッブル宇宙望遠鏡からの可視光データ(オレンジ、水色)、ヨーロッパ南天天文台VISTA望遠鏡からの赤外線データ(金、紺色)、GALEXからの紫外線データ(紫)を組み合わせたものである。チャンドラからのデータは、この白色矮星が、非常に接近して公転する惑星を破壊したことを示している。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Monika Luabeya(著者名です)

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

その他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日 3月31日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 4月17日  今日の宇宙 ------上の記事と同じです
 最終更新日 4月14日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 4月 2日  地球観測 -------温暖化問題を中心に
 最終更新日 4月16日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 4月17日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 4月 2日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 最終更新日 3月26日  国際宇宙ステーションは今 -日本人飛行士滞在期間

・・・戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

コメント

4月16日:宇宙から見た地球:グレートバリアリーフ

2025年04月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙から見た地球:グレートバリアリーフ、オーストラリア

ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル2号のこのイメージは、オーストラリアのクイーンズランド州東海岸沖の珊瑚海にあるグレートバリアリーフの、世界の自然の驚異の一部を示している。

ズームインしてこのイメージをフル解像度で探索しよう。

グレートバリアリーフは、イタリアとほぼ同じ大きさの、長さ約2300キロメートル、面積344,000平方キロメートル以上をカバーし、宇宙から肉眼で見ることができる唯一の生物である。

その名前にもかかわらず、グレートバリアリーフは単一のサンゴ礁ではなく、狭い通路で区切られた約3000のサンゴ礁と900のサンゴ礁の島々の相互接続されたシステムである。熱帯雨林に匹敵するほど重要な生物多様性を持つこのサンゴ礁には、1500種以上の熱帯魚、400種類のサンゴ、数百種の鳥や海藻、サメ、バラクーダ、カメなどの数千匹の海洋動物が生息している。

その重要性が認められ、このサンゴ礁は1981年にユネスコの世界遺産に登録された。

ここに見られるサンゴ礁のセクションは、クイーンズランド州中部のリビングストンの沖合の南である。本土の一部と海岸を囲む島々が左下隅に見える。海岸沿いの黄褐色の海は、水中の堆積物によるものである。

小さな珊瑚の島々の連鎖がイメージの中央に散らばっているのが見える。珊瑚の青い色が珊瑚海の暗い海と対照的である。

サンゴ礁の一部はイメージの上部を支配する雲に覆われている。雲は驚くほど直線を形づくり、眼下の島々に影を落とすはっきりとした影として見える。

世界中のサンゴ礁は、気候変動、汚染、海洋酸性化、漁業により被害を受けている。さらに、サンゴを構成する藻類が死に、白くなるときに発生するサンゴの白化の脅威にさらされている。この現象は、水温の上昇、塩分濃度の低下、日光レベルの上昇に関連している。

これらのサンゴ礁は生態学的に重要であるが、遠く浅い場所にあるために、調査船や航空機からマッピングすることが難しい。コペルニクス・センチネル2号のような地球観測衛星は、宇宙の視点から、世界中のサンゴ礁の健康状態を監視する手段を提供している。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Observing the Earth (ESA)

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

その他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日 3月31日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 4月16日  今日の宇宙 ------上の記事と同じです
 最終更新日 4月14日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 4月 2日  地球観測 -------温暖化問題を中心に
 最終更新日 4月16日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 4月15日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 4月 2日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 最終更新日 3月26日  国際宇宙ステーションは今 -日本人飛行士滞在期間

・・・戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

コメント

4月15日:ダストデビルが別のダストデビルを食する

2025年04月15日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

火星のダストデビルが別のダストデビルを食するのを見る

<参考>: これは4月7日に下表の「火星探査情報」に掲載した記事です。

NASAの火星探査車「パーサビアランス」に搭載されたナビゲーションカメラで撮影したイメージで作られたこの短いビデオ(下の動画)では、火星のダストデビル(Dust devil:旋風・つむじ風)が小さなダストデビルを飲み込む様子を見ることができる。これらの渦巻き模様の、時にはそびえ立つ大気とダストの柱は火星では一般的である。この小さなダストデビルの終焉は、火星の大気に作用する力をよりよく理解するためにパーサビアランスの科学チームが実施した画像実験中に捉えられた。

ローバーが約1キロメートル離れた場所からこれらの画像を撮影したとき、大きなダストデビルの幅は約65メートルであり、小さなダストデビルの幅は約5メートルだった。他の2つのダストデビルも左と中央の背景に見ることができる。
パーサビアランスは、火星のジェゼロ・クレータの西縁にある「ウィッチ・ヘーゼル・ヒル」と呼ばれる場所を探検した1月25日に、このシーンを記録した。

<ひとこと>: ダストデビル(Dust Devil)
地表付近の大気が渦巻状に立ち上る突風の一種で、地球ではつむじ風・旋風などとも呼ばれる気象現象である。地上のダストを激しく巻き上げることから認識される。火星では地球のような激しい気象現象はないので、ダストデビルによって巻き上げられたダストの痕跡は長い間消されずに地表に残る。(左上の図)---大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: Jet Propulsion Laboratory

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

その他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日 3月31日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 4月15日  今日の宇宙 ------上の記事と同じです
 最終更新日 4月14日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 4月 2日  地球観測 -------温暖化問題を中心に
 最終更新日 4月14日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 4月15日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 4月 2日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 最終更新日 3月26日  国際宇宙ステーションは今 -日本人飛行士滞在期間

・・・戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

コメント

4月14日:ジュノ、セーフモード後通常の運用に戻る

2025年04月14日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ジュノ、セーフモードに入った後、通常の運用に戻る

探査機は木星に71回目の接近を試みていたとき予期せず予防の状態に入った。

NASAのジュノミッションから受け取ったデータによると、この太陽電池式宇宙船は、4月4日に木星のそばを飛行中に2回セーフモードに入った。セーフモードは、宇宙船が異常を検出したときに入る予防の状態である。重要でない機能は停止され、宇宙船は通信や電力管理などの重要なタスクに集中する。セーフモードに入ると、ジュノの科学機器は、フライバイの残りの時間、設計どおりに電源が切れた。

ミッション運用チームは、ジュノとの高速データ伝送を再構築し、現在、探査機はフライト・ソフトウェアの診断を行っている。チームは、セーフモードの出来事の前後に収集された工学的および科学的なデータを地球に送信するために、今後数日間作業を行う。

ジュノは、71回目の木星の接近通過(perijove)の約1時間前、東部夏時間午前5時17分に初めてセーフモードに入った。接近通過の45分後に再びセーフモードに入った。いづれのセーフモードの出来事でも、宇宙船は設計どおりに動作し、コンピュータを再起動し、不要な機能をオフにし、アンテナを地球に向けて通信した。

太陽系のすべての惑星の中で、木星は最も過酷な環境の地であり、惑星に最も近い放射線帯が最も激しい。初期の兆候は、探査機がこれらのベルトを飛行したときに、2つの接近通過71でセーフモードが発生したことを示唆している。ジュノは、高エネルギー粒子が敏感な電子機器に影響を与えるのを防ぎ、放射線の有害な影響を軽減するために、チタン製の放射線保管庫を備えている。

接近通過71の出来事を含め、ジュノは、2016年7月に木星に到着して以来、2016年の2回目の軌道、2022年の39回目の軌道と、予期せず宇宙船によるセーフモードに突入している。4つのケースすべてで、宇宙船は期待通りに機能し、全能力を回復した。

ジュノの次の近地点は5月7日に行われ、約89,000キロメートルの距離での木星の衛星イオへのフライバイが含まれている。

<ひとこと>: ジュノ(Juno)は、 ガリレオ に次ぐ、2回目の木星探査宇宙船です。木星の周辺を楕円軌道を描きながら、木星・その衛星などを調査しています。大判はイメージのリンクから。

<出典>: agreicius(著者名です)

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

その他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日 3月31日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 4月14日  今日の宇宙 ------上の記事と同じです
 最終更新日 4月14日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 4月 2日  地球観測 -------温暖化問題を中心に
 最終更新日 4月14日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 4月10日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 4月 2日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 最終更新日 3月26日  国際宇宙ステーションは今 -日本人飛行士滞在期間

・・・戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

コメント

4月13日:月が姉妹の星達を訪れる

2025年04月13日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

月が姉妹の星達を訪れる

月は、時々、プレアデス星団を訪れる。これは、技術的には、我々の月の軌道が、はるか遠くにある有名なプレアデス星団の真正面にあることを意味する。

この事象は専門用語では「掩蔽(えんぺい。注;覆い隠すこと)」とよばれ、月は、全ての惑星や、いくつかのよく知られた明るい星達を掩蔽することで知られている。

月の傾いた歳差運動の軌道は、この房状のセブンシスターズ星団を掩蔽し、現在の紀元は2023年に始まり2029年まで毎月続き、その後、2042年まで次の掩蔽は起こらない。

4月1日にスペインのカンタブリア州から撮られたこのイメージは、同じカメラと場所からのプレアデス星団の、以前の露出に最後のイメージをデジタル的に加え、星団の象徴的な青い輝きを浮かび上がらせた合成イメージである。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

その他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日 3月31日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 4月13日  今日の宇宙 ------上の記事と同じです
 最終更新日 4月 7日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 4月 2日  地球観測 -------温暖化問題を中心に
 最終更新日 4月 9日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 4月10日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 4月 2日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 最終更新日 3月26日  国際宇宙ステーションは今 -日本人飛行士滞在期間

・・・戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

 

コメント

4月12日:金星と三つの紫外線の太陽

2025年04月12日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

金星と三つの紫外線の太陽

これは非常に珍しいタイプの日食であった。

通常、太陽を食すのは地球の月であるが、2012年、金星が代わった。 月による日食のように、金星の位相は、金星が太陽と良く並ぶにつれて、絶えず細い三日月になった。 最終的に、完全な並びになり、金星の位相はゼロに落ちた。金星の黒い点が我々の親星を横切った。この状況は、技術的には、非常に大きな火の輪を持つ金星の金環日食と分類することができる。

掩蔽中の太陽は、地球を周回する太陽力学観測所によって3色の紫外線で撮影された。右向きの暗い領域はコロナホールに対応する。数時間後、金星が軌道を上り続けると、僅かな三日月の期が再び現れた。

次に金星が太陽を横切るトランジットは2117年に起こる。

<ひとこと>: 大きな円は太陽、金星は左上にある小さな黒い円です。大判はイメージのリンクから。注釈付き大判は下のリンクからイメージにカーソルを当ててご覧ください。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

その他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日 3月31日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 4月12日  今日の宇宙 ------上の記事と同じです
 最終更新日 4月 7日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 4月 2日  地球観測 -------温暖化問題を中心に
 最終更新日 4月 9日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 4月10日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 4月 2日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 最終更新日 3月26日  国際宇宙ステーションは今 -日本人飛行士滞在期間

・・・戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

コメント

4月11日:ウェッブからの赤外線の木星とリング

2025年04月11日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ウェッブからの赤外線の木星とリング

木星のメインリングは、1979年に、NASAの、通過したボイジャー1号宇宙船によって発見されたが、その起源は謎に包まれていた。しかし、1995年から2003年にかけて木星を周回したNASAのガリレオ宇宙船からのデータは、このリングが、近くの小さな衛星への隕石の衝突によって作られたという仮説を裏付けた。例えば、小さな隕石が小さなメティスに衝突すると、その月に穴を開けて蒸発し、土やダストを爆発させ、木星軌道に飛び込む。

木星には何故リングがあるのだろう? 

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による赤外線で描かれたこの木星のイメージは、木星とその雲だけでなく、このリングをも示している。木星の大赤斑(GRS:木星の右下の大きな白い円)や、左側の回折スパイクの中央にあるエウロパの影も見える。

木星の右の輪郭にある一見分離した雲の層などのイメージの中のいくつかの特徴は、まだよく理解されていない。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

その他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日 3月31日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 4月11日  今日の宇宙 ------上の記事と同じです
 最終更新日 4月 7日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 4月 2日  地球観測 -------温暖化問題を中心に
 最終更新日 4月 9日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 4月10日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 4月 2日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 最終更新日 3月26日  国際宇宙ステーションは今 -日本人飛行士滞在期間

・・・戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

コメント

4月10日:キャンベラの60年:深宇宙ネットワーク

2025年04月10日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

4月10日:キャンベラの60年:NASAの深宇宙ネットワーク

この2020年3月4日のイメージには、オーストラリアのキャンベラの、NASAのディープスペースネットワーク施設の幅70メートルの無線アンテナ、ディープスペースステーション43(DSS-43)が撮られている。このDSS-43は、キャンベラの複合施設の元のアンテナの6倍以上の感度を持っており、地球から遠く離れた宇宙船と通信ができた。実際にキャンベラは、星間空間を南下するボイジャー2号との間でコマンドを送受信できる、唯一の複合施設である。240億キロメートル超離れたボイジャー1号とはマドリッドとゴールドストーンの複合施設でデータを送信するが、これもキャンベラ経由でしかコマンドを受信できない。

2025年3月19日、キャンベラの施設が60回目の記念日を祝うとき、新しい無線アンテナの作業が開始された。キャンベラに新たに加わったディープ・スペース・ステーション33は、幅34メートルの多周波ビーム導波管アンテナ(multifrequency beam-waveguide antenna)である。ほとんどが地下に埋もれた巨大なコンクリートの台座は、空調の効いた部屋に最先端の電子機器と受信機を収納し、反射皿(reflector dish)の頑丈な土台を提供する。この反射皿は、操作中に、アリダーデ(alidade)と呼ばれる鋼鉄製のプラットフォームの上で回転する。

2029年にオンラインになると、この新しいキャンベラディッシュは、NASAの深宇宙ネットワーク口径強化計画の下で建設された6つのパラボラ・ディッシュの最後のものとなり、現在および将来の宇宙船とそれらが提供するデータ量の増加をサポートするのに役立つ。このネットワークのスペイン・マドリード施設は2022年に新しいアンテナとして使い始められ、アメリカカリフォルニア州のゴールドストーンの施設は新しいアンテナに対して最後の仕上げをしている。

<ひとこと>: 大判はイメージをクリック(タップ)。

<補足>: NASAの深宇宙ネットワーク(Deep Space Network)アンテナは、アメリカのゴールドストーン(カリフォルニア)、スペインのマドリード、オーストラリアのキャンベラの3か所に置かれている。これによって地球の自転に関わらず、常に宇宙の全方位の信号の送受信を可能としている。このネットワークは、例えば日本発の宇宙船など、諸外国の宇宙船などとの交信にも利用されている。

<出典>: Jet Propulsion Laboratory

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

その他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日 3月31日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 4月10日  今日の宇宙 ------上の記事と同じです
 最終更新日 4月 7日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 4月 2日  地球観測 -------温暖化問題を中心に
 最終更新日 4月 9日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 4月10日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 4月 2日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 最終更新日 3月26日  国際宇宙ステーションは今 -日本人飛行士滞在期間

・・・戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

コメント

4月9日:ハッブルの美しい宇宙

2025年04月09日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ハッブルの美しい宇宙

1990年の打上げ以来、ハッブル宇宙望遠鏡は、我々の宇宙に対する基本的な理解を変えてきた。

ハッブル宇宙望遠鏡は、以降35年間地球の大気圏の上空を周回し、宇宙とその中の場所について想像以上に多くのことを教えてくれた。ハッブル宇宙望遠鏡の並外れた科学的価値に加えて、その宇宙に対する変革をもたらす視点は、我々の宇宙への考え方を刺激し、形づくり続けている。

そのベンチマークの記念日を記念して、「新しい無料のダウンロード可能な電子書籍(.pdf)」を共有する。ハッブル宇宙望遠鏡の美しい宇宙は、1990年から今日までのハッブル宇宙の旅を提供し、その過程で収集された宇宙の息を呑むような多くのイメージを展示している。
---右のイメージは、スペースシャトルのロボットアームでとらえられ、貨物室につながれて修理されるハッブル宇宙望遠鏡。今ではあり得ない姿(後述)。

この本(.pdf)は、ハッブルの長期にわたる物語を10年ごとに展開し、各時代の天文学への貢献に焦点を当てている。それは、我々の宇宙の理解に変革をもたらしたハッブルの重要な「最初」を紹介し、また、神秘的な暗黒物質や宇宙の加速的な膨張など、ハッブルが調査する画期的な科学的概念をも説明している。

画期的な宇宙飛行士の保全ミッションから、記録破りの観測、宇宙の最深部への驚異的な覗き見まで、ハッブル宇宙望遠鏡は、打上げ前には誰もが理解できなかったほど美しく、神秘的な宇宙を示してきた。ハッブル宇宙望遠鏡のチームが今後何年にもわたる発見を期待する中で、ハッブル宇宙望遠鏡の「美しい宇宙(Beautiful Universe)」は、NASAの最も多作な天文学ミッションの最初の35年間のエキサイティングな概観を提供する。

<補足>:今でこそ他の追従を許さない優れた業績を見せているハッブル宇宙望遠鏡ですが、打上げられた当初に送り返されたイメージは、この計画を「失敗作」と言わせるほどひどいものでした。その後スペースシャトルを使って修理を重ね、現在のような「揺るぎない」評価に結びついています。しかし、スペースシャトルコロンビアの事故以降の検討で、人間の滞在の余地のないこの望遠鏡は、以降の補修は行わないことが決定されています。
ハッブル宇宙望遠鏡の姿勢制御は、同時に三つのジャイロスコープを使って行うのが基本ですが、既に健全なものに乏しく、現在は一つのジャイロスコープで姿勢制御を行っています。

<ひとこと>: 最近のハッブル宇宙望遠鏡イメージとその解説は、下表の 「ハッブル宇宙望遠鏡」 から。

<出典>: Hubble Space Telescope

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

その他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日 3月31日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 4月 9日  今日の宇宙 ------上の記事と同じです
 最終更新日 4月 7日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 4月 2日  地球観測 -------温暖化問題を中心に
 最終更新日 4月 9日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 4月 3日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 4月 2日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 最終更新日 3月26日  国際宇宙ステーションは今 -日本人飛行士滞在期間

・・・戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

コメント

4月8日:月のダストとダクトテープ

2025年04月08日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

月のダストとダクトテープ

月は何故そんなにダストまみれなのだろう?

地球では、風や水によって岩石が風化して土や砂を作り出す。月面では、何世紀にもわたる絶え間ない微小隕石の爆撃が岩石の表面を吹き飛ばし、粉状の月面の土壌またはレゴリスの層を作り出している。

アポロの宇宙飛行士達とその装備にとっては、この広がる細かな砂埃は間違いなく問題だった。

1972年12月、アポロ17号の宇宙飛行士ハリソン・シュミットとユージン・サーナンは、月面で、彼ら自身や彼らの装備からダストがはじけ散るのを防ぐために、ローバーのフェンダーの1つを補う必要があった。

この写真は、ダストに覆われたローバーのホイールとフェンダー、スペアマップ、クランプ、灰色の「ダクトテープ」の、才知に富んだ適用を示している。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

その他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日 3月31日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 4月 8日  今日の宇宙 ------上の記事と同じです
 最終更新日 4月 7日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 4月 2日  地球観測 -------温暖化問題を中心に
 最終更新日 4月 8日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 4月 3日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 4月 2日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 最終更新日 3月26日  国際宇宙ステーションは今 -日本人飛行士滞在期間

・・・戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

 

コメント

4月7日:月面宇宙ステーションのHALOモジュール

2025年04月07日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASA、ゲートウェイ月面宇宙ステーションのHALOモジュールを歓迎する

人類初の月周回宇宙ステーション、ゲートウェイの中核となる部品がアメリカに到着し、打上げまであと一歩に近づいている。月周回軌道では、ゲートウェイは、NASAのアルテミスキャンペーンをサポートし、人類を月に復帰させ、火星への最初の有人ミッションに向けた科学的発見の道筋を描く。

ゲートウェイの最初の与圧モジュールとその2つの基本要素の1つであるHALOは、4月1日にアリゾナに到着した。イタリア、トリノのタレス・アレーニア・スペース(Thales Alenia Space)から大西洋横断の旅を終えたこの構造物は、ノースロップ・グラマンの統合・試験施設で最終的な艤装が行われ、その後、ケネディ宇宙センターで、ゲートウェイの、パワー&プロパルジョン・エレメントと統合される。この2つのモジュールは、スペースXのファルコンヘビー・ロケットで打上げられるだろう。

このGatewayのHALOは、アルテミスの宇宙飛行士達に、生活し、働き、科学調査を行い、月面へのミッションに備えるための空間を提供する。

これは、また、ヨーロッパ宇宙機関が提供する、高速月通信システムLunar Linkを介した、コマンドアンドコントロール、データ処理、エネルギー貯蔵、配電、温度調整、通信と追跡などを提供する。このモジュールには、NASAのオリオン宇宙船、月着陸船、物流モジュールなどの訪問車両用のドッキングポートが含まれている。また、内部および外部の科学機器をサポートし、過酷な深宇宙環境での研究と技術実証を可能にする。

業界や国際的なパートナーとともに設けられたこのGatewayは、月の持続的な探査を支援し、科学と国際協力のプラットフォームとして機能する。

<ひとこと>: 以上要点のみ抽出。左上のイメージは航空機から降ろされるHALOモジュール。右下のイメージはタレス・アレーニア・スペースでの製造段階の一部。大判はイメージをクリック(タップ)。

<出典>: Briana R. Zamora (著者名です)

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

その他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日 3月31日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 4月 7日  今日の宇宙 ------上の記事と同じです
 最終更新日 4月 7日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 4月 2日  地球観測 -------温暖化問題を中心に
 最終更新日 4月 7日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 4月 3日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 4月 2日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 最終更新日 3月26日  国際宇宙ステーションは今 -日本人飛行士滞在期間

・・・戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

コメント

4月6日:アポロ17号のムーンシップ

2025年04月06日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

アポロ17号のムーンシップ

アポロ17号の月着陸船チャレンジャー号は、角張った外観で、真空に近い宇宙空間での飛行を想定して設計された。デジタル的に強化され再処理された、アポロ17号の司令船アメリカから撮影されたこの写真は、月周回軌道でのチャレンジャー号の上昇ステージを示している。

小さな反応制御推進装置(Small reaction control thruster)が月面船の側面にあり、その下には上昇ロケットエンジンのベルがある。正面には月面へのアクセスを可能にするハッチが見える。上部に丸いレーダーアンテナが付いている。ミッション司令官のジーン・サーナンが三角形の窓からはっきりと見える。この宇宙船は優雅に働き、1972年12月に月面に着陸し、またアポロ宇宙飛行士達を軌道上の司令船に戻した。

チャレンジャーは今どこにあるのだろう? その降下段階はトーラス・リトロー(Taurus-Littrow)の谷のアポロ17号の着陸地点に残っている。写真の上昇ステージは、宇宙飛行士達が地球に戻る前に司令船から投棄され、計画的に近くに放棄させられた。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

その他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日 3月31日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 4月 6日  今日の宇宙 ------上の記事と同じです
 最終更新日 4月 1日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 4月 2日  地球観測 -------温暖化問題を中心に
 最終更新日 3月31日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 4月 3日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 4月 2日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 最終更新日 3月26日  国際宇宙ステーションは今 -日本人飛行士滞在期間

・・・戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

コメント

4月5日:アポロ12号とサーベイヤー3号

2025年04月05日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

アポロ12号とサーベイヤ3号

赤/青のステレオメガネをかけて月面の嵐の西の海を3次元で眺めよう。この立体合成写真では、1969年11月に、アポロ12号の宇宙飛行士ピート・コンラッドが、サーベイヤ3号を訪ねている。

<参考>:サーベイヤー計画
有人月探査アポロ計画に先行するものとして、無人探査レインジャー計画に続き、月における各種調査や軟着陸技術の開発を行うものであった。実際にはサーベイヤー7号までが実行されている。

サーベイヤー3号は、約2年半前の1967年4月に、この小さなクレータの内側の斜面に着陸した。

遠くのクレータ壁の向こうの地平線に見えるアポロ12号の月着陸船イントレピッドは、ロボット・サーベイヤ宇宙船からの、簡易な月面の歩行距離で、200メートル以内に着陸した。このステレオイメージは、月面で撮影された2枚の写真から慎重につくられた。

これらは、人間の目の間の僅かに異なる視点からのみで描かれている。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

その他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日 3月31日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 4月 5日  今日の宇宙 ------上の記事と同じです
 最終更新日 4月 1日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 4月 2日  地球観測 -------温暖化問題を中心に
 最終更新日 3月31日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 4月 3日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 4月 2日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 最終更新日 3月26日  国際宇宙ステーションは今 -日本人飛行士滞在期間

・・・戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

コメント

4月4日:太陽軌道船が見たソーラーフレア

2025年04月04日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

太陽軌道船が見たソーラーフレア

このまばゆいばかりの太陽フレアは、2024年9月30日にヨーロッパ宇宙機関主導の太陽軌道船(Solar Orbiter)ミッションによって捉えられた。

太陽フレアは、「ねじれた」磁場に蓄えられたエネルギーが突然放出されたときに発生する、太陽での途方もない爆発である。ほんの数分で、太陽フレアは物質を数百万度に加熱し、電波からガンマ線までの電磁スペクトル全体に放射線の爆発をつくり出す。

太陽フレアからの放射は、地球の上層大気や無線通信に直接影響を与える。フレアをより深く理解するためには、フレアを観察し、監視することが非常に重要である。このフレアは、中型または「Mクラス」フレアに分類され、地球の極域に影響を与える短時間の電波遮断を引き起こす可能性がある。

このビデオは、軌道船の極紫外線画像(EUI)装置で撮影されたイメージを使っている。これは、ベルギー王立天文台の科学者が、誰でも自分だけの太陽フレア映画をつくれるソフトウェアを使って作成された。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Solar Orbiter

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

その他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日 3月31日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 4月 4日  今日の宇宙 ------上の記事と同じです
 最終更新日 4月 1日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 4月 2日  地球観測 -------温暖化問題を中心に
 最終更新日 3月31日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 4月 3日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 4月 2日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 最終更新日 3月26日  国際宇宙ステーションは今 -日本人飛行士滞在期間

・・・戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

コメント

4月3日:SPHEREx、銀河調査の最初のイメージを撮影

2025年04月03日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

SPHEREx、数百万の銀河の調査の最初のイメージを撮影

<前書き>: 3月11日に打ち上げられた NASAのSPHEREx は、分光光度計を使って全天探査を行い、0.75~5.0マイクロメートルの近赤外スペクトルを測定し、初期宇宙におけるインフレーションを引き起こした原因や、銀河の起源・歴史、また、惑星システムにおける水の起源を探ることなどが期待されている。また、ヨーロッパ宇宙機関のユークリッド、今後打上げられるNASAのナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡などとの連携も意図されている。
ハッブル宇宙望遠鏡やジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡などが宇宙の小さな領域を詳細に対象とするように設計されているのに対し、SPHERExは広い視野を持っている。その調査結果をこれらの望遠鏡の結果と組み合わせることによって、科学者達は、宇宙について、より確実に理解することができる。

この天文台は、2年間のプライムミッションの間に天空全体を4回マッピングし、分光法と呼ばれる技術を使って他の全天調査望遠鏡よりも多くの波長で数億個の星や銀河からの光を収集する。

     ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★      

さまざまな赤外線波長を表すために虹色で処理されたこれらの新しい写真は、この天体物理学宇宙天文台が期待どおりに機能していることを示した。NASAのSPHEREx(Spectro-Photometer for the History of the Universe、Epoch of Reionization、Ices Explorer)は、宇宙で初めて検出器をオンにした。天文台からの初期イメージでは、すべてのシステムが期待どおりに機能していることが確認されている。これらの新しいイメージは補正されておらず、まだ科学に使う準備はできていないが、SPHERExの広い空の景色を魅力的に見ることができる。各輝点は、星や銀河のように光源であり、各イメージには 100,000 を超える検出光源が含まれていると予想されている。
上の 3 つのイメージは、下の 3 つのイメージと同じ空の領域を示している。これはこの天文台の全視野であり、満月の約20倍の幅の長方形の領域である。4月下旬に通常の科学運用を開始すると、毎日約600回の露出が行われる予定である。

<イメージの説明>: この未補正のSPHEREx露光の各イメージには、星や銀河など、約100,000の光源が含まれている。右の2つの挿入図は、1つのイメージの一部を拡大し、望遠鏡がかすかな遠方の銀河を捉える能力を示している。これらのセクションは、見やすくするために可視光色ではなくグレースケールで処理される。

SPHEREx天文台は赤外線を検出する。6つのSPHEREx検出器にはそれぞれ17のユニークな波長帯があり、6枚の画像の露光ごとに合計102色相になる。この方法で色を分解すると、オブジェクトの組成や銀河までの距離が明らかになる。そのデータを使って、科学者達は、宇宙の誕生から1秒も経たないうちに宇宙を支配した物理学から、銀河系の水の起源まで、さまざまなトピックを研究することができる。

この2週間、これまでのところすべてが順調であることを示す一連の宇宙船のチェックを実行してきた。また、SPHERExの検出器などのハードウェアは、摂氏マイナス約210度程度の極限温度まで冷却されている。これは、望遠鏡の赤外線を検出する能力を熱が圧倒する可能性があるためであり、熱放射と呼ばれることもある。新しいイメージは、望遠鏡が正しく焦点を合わせていることも示している。焦点合わせは打上げ前に行われ、宇宙で調整することはできない。

<ひとこと>: 以上は要約です。大判はイメージをクリック(タップ)。SPHERExについては本サイトの3月11日の記事も参照。

<出典>: Jet Propulsion Laboratory

 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

その他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日 3月31日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日 4月 3日  今日の宇宙 ------上の記事と同じです
 最終更新日 4月 1日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日 4月 2日  地球観測 -------温暖化問題を中心に
 最終更新日 3月31日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日 4月 3日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 4月 2日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 最終更新日 3月26日  国際宇宙ステーションは今 -日本人飛行士滞在期間

・・・戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

コメント