天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

1月31日: 宇宙からの来訪者爆発する/お知らせ

2020年01月30日 20時18分45秒 | 天文・宇宙

1月21日、空に明るい光の尾を引きながら異物が地球に衝突した。この束の間のフラッシュは惑星金星より明るい流星火の玉(fireball)であった。このような明るい流星は小さな天体が大気を叩くときに生じ、全てあるいはほとんど全てが摩擦によって燃え尽き、あるときは突然爆発する。毎日、惑星間ダスト、流星体、小惑星など、約54トンの地球外の素材が地球に到達する。このような火の玉は毎年何百回も地球をたたくと推定されるが、全てがカメラに捕らえられまた明るく輝くわけではない。この火の玉の満月ほどの明るさから、専門家達は、その速度、組成、その他の特徴から、当初のオブジェクトが、数十センチメートルから1メートルの大きさに及んだかもしれないと推測している。この印象的なショットは、英国、コーンウォール北東の海岸のリゾート地で、国際時間23時24分に、カメラマン Chris Small によって捕えられた。ヨーロッパ宇宙機関の NEMO と呼ばれる新しい警告システムもまた、発生直後にこの出来事を拾い上げた。この NEMO システムは、リアルタイムに近い写真をとるために、世界中の火の玉を追い、またヨーロッパの地球防護オフィスの一員でもある。

<出典>: 「ヨーロッパ宇宙機関(Safety & Security)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 個人の撮影です。著作権に注意。

<お知らせ>: 国際宇宙ステーションでは、今日31日夜、ノースロップ・グラマンシグナス貨物船切離しが行われます。中継放送時刻等はホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

コメント

1月30日: スピッツア、トラピスト1を観測する/お知らせ

2020年01月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAが、その大天文台の一つ、スピッツア宇宙望遠鏡を称え、また別れを告げるとき、スピッツアの大きな業績の一つは、それを周る七つの地球サイズの惑星を持つ、超クールな矮星トラピスト1星の発見であった。スピッツア、地上ベースのトラピスト(TRAPPIST)望遠鏡、その他の地上ベースの天文台は、2017年2月に、この発見を共同で行った。このシステムはトラピスト望遠鏡に因んで命名された。この発見は、我々の太陽系外の星(恒星)の周りに発見された、生物生息可能域の惑星の最大数の新記録をつくった。これらの七つの惑星達の全てが適正な大気の条件の下で生命のカギになる液体の水を持っているかも知れない。しかし、生物生息可能域の三つには最も高いチャンスがある。

<出典>: 「スピッツア宇宙望遠鏡(Spitzer)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: この記事の詳細はホームページの 特集「一つの星に束の生息可能域惑星(2017年2月24日)」 から。

<お知らせ>: 明日31日夜、国際宇宙ステーションでは、ノースロップ・グラマンシグナス貨物船切離しが行われます。中継放送時刻等はホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。 

コメント

1月29日: タランチュラ星雲、スピッツアイメージの神秘の網を巡る

2020年01月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

タランチュラ星雲は、2003年の打上後、スピッツア赤外線天文台によって調査された最初のターゲットの一つであり、その後、この望遠鏡はしばしばそれを再訪してきた。スピッツアが2020年1月30日の引退をセットされている今、科学者達は、スピッツアのデータから、この星雲の新しい視界をつくり出した。この高解像度のイメージは、最も最近の2019年2月と9月の、複数のスピッツア観測からのデータを結合している。(以下略)

<出典>: 「スピッツア赤外線望遠鏡(Spitzer Telescope)」

<大判>: それぞれのイメージをクリック。

 

<ひとこと>: 右上はスピッツアによる赤外線イメージ。右下は可視光で見たタランチュラ星雲。可視光線では毒蜘蛛タランチュラの姿に似て見えることからこの名がある。
NASAは、大天文台計画(Great Observatories)として、ハッブル(主として可視光)、コンプトン(1991.4~2000.6:ガンマ線)、チャンドラ(X線)、スピッツァ(赤外線)の4天文台を開発・運営してきた。スピッツアは既に赤外線観測に必要な冷却剤を使い切っているが、その後も可能な範囲で観測を続けてきた。しかし、今回、1月末でその運用を停止することが発表された。 

コメント

1月28日: 火星の丘、隆起と轍/ローバーの命名

2020年01月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

火星のローバーでさえ、時々、その風景を愛でるために止まる。11月遅く、火星のキュリオシティローバーは、その印象的な環境を撮るために停車した。目の前の称えるべき一つは、このイメージが撮られた数日前にキュリオシティが調査した、変わった平坦な丘、中央のビュートである。キュリオシティが探査しているゲイルクレータの5キロメートルの中央峰、遠いシャープ山がその右側にある。硫酸塩で覆われたシャープ山が、このカラー化された、赤のフィルタで処理されたイメージに明るく見える。以前にキュリオシティによって探査されたヴェラ・ルービンの尾根の南の傾斜が、遠い左に、非常に暗い影で覆われている。この場面の外にはキュリオシティが進んだ時の車輪の跡が尾根とビュートの間にある。手前のイメージは、もちろん、複合体ロボット探査車キュリオシティ自体の、現在の火星に対する人類の目である。--- NASAは、今年後半に、火星に、他のローバーの、更に多くの目を持つだろう。このローバー自身の名前を決めるのに貴方も参加ことができるが、明日が投票の最後の日である。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 選に残った九つの名前の中から好みの名前を投票することができます。 こちら から。簡単ですから試みてください。締め切りが迫っていますが時差の分だけ(おおよそ半日)間に合うかもしれません。

<お知らせ>: エディターの変更により表題の文字と、記事の文字の大きさがアンバランスになりましたので、記事の文字の大きさを1ポイント小さくしました。

コメント

1月27日: 宇宙飛行士達、宇宙線探知器の船外活動修理を終える

2020年01月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションの遠征61アンドリュー・モーガンとヨーロッパ宇宙機関のルカ・パルミターノは、6時間16分の船外活動の間にアルファ磁気分光計(AMS)の冷却システムの漏洩チェックを終え、システムに圧力をかけバルブを開き、日本時間日曜日午前3時20分に AMS の四回目の船外活動を終えた。 AMS の探知器の一つのトラッカーは、来週の終わり前に再び科学データを集め始めるだろう。改良された冷却システムは、この宇宙ステーションの稼働期間を通して AMS を持続させることが期待される。この AMS はマサチューセッツ工科大学のノーベル賞受賞者、サミュエル・ティン主任研究員によって主導されている。 AMS チームには、ヨーロッパ、北アメリカ、アジアからの16カ国、56機関、約600人の物理学者達が含まれている。 AMS は、反物質、宇宙の質量の大部分を構成する目に見えない暗黒物質、宇宙の膨張を加速している一層神秘的な暗黒エネルギーの性質に関して、研究者達が基本的な疑問に答えるのに役立てるための高エネルギー宇宙線を捕えてきた。

<出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(ISS Blog)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 記事は国際宇宙ステーションブログからポイントのみ抽出。イメージは Face Book から。1月24日(金)の記事も参照。 

コメント

1月26日: オーロラ、夜空の下で地球をおおう

2020年01月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

国際宇宙ステーションが北アメリカ沖の大西洋上261マイル(417キロメートル)を周ったとき、夜空の下でオーロラが地球を覆っている。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。 

コメント

1月25日: 日本列島/お知らせ

2020年01月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

コペルニクスセンチネル3ミッションは、西太平洋の約3千キロメートルに伸びる日本列島の上に我々を連れてきた。この群島は6千を超える島から成っているが、このイメージは、北海道、本州、四国、九州の、日本の四つの主な島に焦点を当てている。本州はまた、この国の最大の山、富士山のホームである。富士山は1707年に噴火した時以来休眠している。--- 中間略
センチネル3号は、ヨーロッパのコペルニクス環境監視計画のために必要とされるデータを届けるミッションである。それぞれの衛星の機器のパッケージは地球の表面の色の変化を監視する光学センサーを持ち、それは、例えば、海洋生物学や水質の監視に使うことができる。

<出典>: 「センチネル3(Sentinel-3)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 記事は大幅に省略しています。

<お知らせ>: 今日1月25日夜、国際宇宙ステーションでは、アルファ磁気分光計保守の船外活動の最終回が行われます。この船外活動は昨年から続いているものです。中継放送時刻等はホームページの 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。アルファ磁気分光計については昨日の記事から。 

コメント

1月24日: アルファ磁気分光計2/お知らせ

2020年01月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

宇宙を構成する、星、惑星、分子達は、宇宙の総質量の僅か約5パーセントである。残りは暗黒物質または暗黒エネルギーであるが、これまでに、誰もこの素材を知りまた調べることができなかった。その上、ビッグバン理論は、宇宙が通常物質と反物質でできていなければならないとしているが、科学者達は、これまで自然に存在する 反物質 を検出したことがなかった。 アルファ磁気分光計2(AMS-02) は、遠い星から来る非常に高エネルギーの放射線に加えて、火星に旅するクルーメンバーに危害を与えるかもしれない、これらの神秘的な物質の証拠を探している。 --- 以上、記事はオリジナル編集です。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 右のイメージはスペースシャトルディスカバリで運ばれ移設された直後の AMS-02。右端にディスカバリが見える。ステーションのトラス構造に搭載された AMS-02 はこちらから。

<お知らせ>: 明日1月25日夜、国際宇宙ステーションでは男性宇宙飛行士2名によるアルファ磁気分光計保全の最終船外活動が行われます。中継放送の時刻などは「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

コメント

1月23日: パーカー太陽探査機:太陽風の音

2020年01月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

我々の太陽から吹き出す高速で動く粒子の風また宇宙はほとんど音に変換されないが、NASAの太陽に近接するパーカー太陽探査機からの粒子のインパクトと変化するフィールドのデータが音に変えられている。示されたビデオの音の軌跡は、最初に聞こえる気味悪い音の ラングミュア波(Langmuir Waves) 、次に聞こえるハリケーンの音のような口笛モードの波、最後に聞こえる記述が難しい小鳥の鳴き声のような分散的な甲高い音を含む、これらの反響のいくつかを物語っている。また印象的なものは、パーカーの太陽遮蔽側の視界を示すビデオのコマ落しの視覚の跡であり、そこには、画像装置にインパクトを与える強力な宇宙線の破裂が点在し、惑星地球、木星、水星、金星が連続して現れる。水星の近くの太陽風の特徴は地球の近くと驚くほど異なっており、その違いを理解するために多くの調査が進められている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<ビデオ>: イメージをクリック。

<ひとこと>: タイムラプスビデオはイメージをクリックして Youtube からご覧(お聞き)ください。比較的最近の パーカー太陽探査機 は、従来の太陽観測衛星と異なり、太陽を周回して近接観測をするための強力な熱遮蔽を持っています。

コメント

1月22日: ジェット推進研究所の宇宙船組立施設のハイベイ1

2020年01月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2019年11月12日にとられたジェット推進研究所の宇宙船組立施設のハイベイ1クリーンルームのフロアのこのイメージに、マーズ2020ローバーが(中央上)が見える。レンジャーとマリナー宇宙船の大部分、ボイジャー1号、ガリレオ及びカッシーニ軌道船、NASAの火星探査車の全てを含む、NASAの最も有名なロボット宇宙船の多くは、このハイベイ1で組み上げられテストされた。ここには、ここで建造された後に成功裏に打上げられたそれらと他の宇宙船の象徴(エンブレム)を示すイメージが施設の壁(Wall of Fame)に架けられている。

<出典>: 「ハイベイ1クリーンルームのフロア(High Bay 1 clean room floor in JPL)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: このクリーンルーム全体でマーズ2020ローバーが組み立てられています。イメージには飛行中の宇宙船の機体(Cruise stage)、降下ステージ(Descent stage)などと共に、2020ローバー(中央上)が示されています。大版でご確認ください。

<お知らせ>: 以上で連載してきた火星の記事を終わります。

コメント

1月21日: ジェゼロクレータの鉱物

2020年01月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのマーズ2020ミッションのランディングサイト、ジェゼロクレータ(Jezero Crater)のこのイメージで、火星のミネラルに焦点を当てるために色が加えられている。緑は炭酸塩と呼ばれる鉱物を表し、地球では化石化された生命を保存するのに適し、赤は炭酸塩を含む岩から滲み出している橄欖(かんらん)石の砂を表している。このイメージは、NASAの火星偵察軌道船とその火星コンパクト偵察画像分光計(CRISM)、および概況カメラ(CTX)によって撮られたデータからつくられた。

<出典>: 「火星偵察軌道船(Mars Reconnaissance Orbiter)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: マーズ2020ミッションの目標 --- ミッションの概要:ローバー(探査車)による火星の地表の調査、 打上秒読み期間:2020年7月17日~8月5日、 打上場所:ケープ・カナベラル空軍基地、 火星着陸予定:2021年2月18日、 着陸地点:ジェゼロ・クレータ、 ミッション目標期間:少くとも一火星年(約687地球日)

コメント

1月20日: ジェゼロ・クレータの古代の湖畔/お知らせ、特別記事

2020年01月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのマーズ2020ミッションの着陸地点、ジェゼロクレータ(Jezero Crater)のこのイメージにおいて、明るい色はより高い高度を表している。卵形はローバーが火星に着陸するだろう着陸楕円を示している。このイメージに加えられた色はクレータの縁を明示するのに役立ち、数10億年以前に乾燥した湖の縁を見分けるのを容易にしている。化石化された微生物を保存しているかもしれないので、科学者達は、この湖水のラインを訪ねることを期待している。このイメージは、NASAの火星グローバルサーベイヤーとその火星軌道船レーザー高度計(MOLA)、NASAの火星偵察軌道船とその火星コンパクト偵察画像分光計(CRISM)および概況カメラ(CTX)、ヨーロッパ宇宙機関のマーズ・エクスプレスとその高解像度ステレオカメラ(HRSC)で撮られたデータを使ってつくられた。

<出典>: 「火星偵察軌道船(Mars Reconnaissance Orbiter)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 今日から数日間、2020年に打上げられ2021年初めに火星に着く予定の、2020マーズローバーの記事を連載します。


<お知らせ>: 
今夜、国際宇宙ステーションのバッテリーを最新のリチュウームイオン電池に交換する船外活動の最終回が予定されています。中継放送時刻等は ホームページの「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。

<特別記事>: 宇宙には人間のような高等な生物が存在するのでしょうか? 天文学者達は我々の銀河の中に太陽系に似たシステムの惑星を探し、現在までに約4千を発見してきました。しかし、これらの惑星達は地球とは大きく異なり、生命存在の期待は難しくなっていました。一方、我々の銀河には、太陽のような星(恒星)は10%ほどしかなく、星の多くが赤色矮星であることから、赤色矮星の周辺を積極的に探す方法が論じられてきました。このような環境の中で、赤色矮星は生命にとって敵対的であり、黄色矮星(金髪娘)こそが調査の対象であるという説が掲載されました。 ホームページの 「ハッブル宇宙望遠鏡」から。

コメント

1月19日: 南イランの氾濫

2020年01月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

激しい降雨がイランの南で洪水を誘発した。この豪雨は道を塞ぎ、橋や家を損傷し、何千人をも避難させた。ヨーロッパ宇宙機関のコペルニクス・センチネル2号ミッションでとられたこのイメージは、2020年1月13日の氾濫の広さを示している。氾濫のエリアは褐色で見られ、浸水した村が点の円によって示されている。豪雨に起因する堆積と泥がイランとパキスタンから湾に流れ出しているのが見られる。この洪水のズームインした視界は解像度10メートルである。洪水に応じてコペルニクス非常事態マッピングサービスが起動された。このサービスは、防災当局や非常事態に応える国際的人道コミュニティに役立てるために衛星観測を使っている。

<出典>: 「センチネル2(Sentinel-2:ESA)」

コメント

1月18日: 宇宙歩行者クリスティーナ・コッホが大西洋上265マイルで働く

2020年01月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの宇宙飛行士クリスティーナ・コッホが、1月15日の船外活動で、アフリカ沖の大西洋上265マイル(424キロメートル)の宇宙の真空の中で働いている。彼女とNASAの宇宙飛行士ジェシカ・メイア(フレーム外)は、ステーションのポート6トラス構造のソーラーアレイから集められた電力を保存し分配する、新しいリチウムイオン電池を設置するために船外活動を行った。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: 新しく交換されたリチウムイオン電池は先の日本の「こうのとり」で届けられたもの。この交換作業は1月20日に予定されている船外活動で完結する予定である。今回の船外活動は女性宇宙飛行士のみ二人で行われた二回目。宇宙飛行士クリスティーナ・コッホは約1年間の宇宙での滞在(拡張ミッションを含む)を終え、2月上旬に地球に帰る予定である。

コメント

1月17日: マーズエクスプレス、サバエア・テラとアラビア・テラを見る/特別記事1・2

2020年01月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ヨーロッパ宇宙機関のマーズエクスプレスからのこのイメージは、赤い惑星の北の極冠から下の美しいスライスを示し、サバエア・テラとクレータの多い凸凹のある地帯に焦点を当てている。これは、2019年6月17日の、火星軌道 19550 回の間に集められたデータから成っている。イメージの中心の地上解像度は約1キロメートル/ピクセルであり、東経44度/北緯26度に中心を置いている。このイメージは、高解像度ステレオカメラの真下と、カラー・チャンネルからのデータを使ってつくられた。この真下のチャンネルは、まるで地表を真っ直ぐ下を見るかのように、火星の表面に対して直角に並んでいる。 北は上である。

<出典>: 「ヨーロッパ宇宙機関新年のイメージ」

<大判>: イメージをクリック。

<ひとこと>: マーズ・エクスプレスはヨーロッパ宇宙機関が送った現在唯一の火星軌道船。3D画像を撮る特徴がある。

 

<特別記事1>:  宇宙の膨張の割合は、これまで、初期の宇宙における背景放射から予測される割合や、比較的近くの銀河の遠ざかる割合(赤方偏移)などから推定されてきました。今回新たな独立した手法として重力レンズを用いた測定が行われました。その結果、従来の手法の疑問が更に拡大し、宇宙の膨張の考え方には新しい考え方が必要になるかも知れないという、画期的な成果が発表されました。ホームページの「宇宙の拡大鏡、独立した宇宙膨張の測定を与える」から。なお、従来の測定に携わった二つの独立したグループにはノーベル賞が与えられています。

<特別記事2>:  NASAとNOAA(米国海洋大気圏局)による独立した分析によれば、2019年の地球の広域地表温度は、1880年の記録開始以来2番目に暖かかった。地球全体の2019年の温度は2016年に次いで二番目であり、地球の長期の温暖化傾向が続いています。ビデオは こちら(Youtube) から。

コメント