天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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11月30日:小さなミマス、巨大なリング/お知らせ

2016年11月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

土星の氷の月ミマスが惑星の巨大なリングで小さく見える。左下のミマスは小さく見えリングが巨大に見えるかもしれないが、実際はそうではない。科学者達は、リングはミマスの大きさのほんの数倍でしかない、あるいはミマスの質量の一部でしかないと考えている。宇宙船がリングの近くを飛ぶときに宇宙船からの信号を追うことによって、カッシーニは、土星のリングの質量がミマスの質量の数百分の一であることを判定することが期待されている。広大なエリアに拡散した氷の粒で構成されているリングは、一般的には家の高さほどもないほどに極めて薄い。リングは驚くほど少量の素材で構成されている。ミマスは幅396キロメートルである。このイメージは、土星から約 907,000 キロメートルで、2016年7月21日に、カッシーニ宇宙船の広角カメラの赤でとられた。イメージスケールはピクセル当たり54キロメートルである。

<出典>: 「土星探査宇宙船カッシーニ(Cassini)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 昨日の記事を補足し、新しい土星探査宇宙船カッシーニの記事を取り上げました。カッシーニは11月29日の衛星タイタンのフライバイによって軌道を変え、12月以降リングと交差する軌道からリングの粒を調査します。

<お知らせ>: 明日12月1日夜、プログレス貨物船が国際宇宙ステーションに向けて打ち上げられます。中継放送は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

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11月29日:リングをスキャンする

2016年11月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

この高解像度スキャンは土星のリングの自然色で示されたイメージの合成であり、2007年5月にカッシーニ宇宙船がリングの陽に照らされていない側を通過する約 2.5 時間に記録された。主なリングとギャップがガスの巨人の中央からの距離とともに示されている。土星のリングの名はそれらの歴史的な発見の順序によっており、リングAとBはカッシーニの間隙によって分離された明るいリングである。土星からの距離が増す順に、七つのリング、D、C、B、A、F、G、E、があるが、かすかな外のリングGとEは此処では撮られていない。カッシーニは、11月29日に土星の月タイタンのフライバイを行い、大きな月の重力を使って、20回の、向こう見ずな、楕円の、リングを見る軌道に宇宙船を入れるだろう。はるか右 11,000 キロメートルのFリングの外側のカッシーニの最初のリング平面を見るダイブは12月4日になるだろう。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 右のイメージはリングの一部です。全体像はイメージをクリック(長大です)。

<ひとこと>: 土星のリングは無数の氷の塊や岩で構成され、リングに近づくとこれらと衝突して宇宙船が破壊される恐れがあり、これまでの探査はリングから距離を置いて調査してきました。しかし、カッシーニ宇宙船の探査も終盤に近付き、今後の20回の軌道では、リングと交差する軌道からリングそのものを調べる新しい調査が始まります。

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11月28日:冥王星のスプートニク平原

2016年11月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

冥王星のスプートニク平原の下には海があるだろうか? ニューホライズンズからのイメージに見られる異常に滑らかな幅 1,000 キロメートルの金色の広がりが対流の細胞の中に分割されて現れている。しかし、この領域はどのようにつくられたのだろう? 厚さ約100キロメートルの塩水の地下の海をかき回した大きなインパクトであるという一つの仮説が提起された。大きなハート型のトンボー領域の一部であるスプートニク平原のこのイメージが誇張された色で真の詳細を示している。ロボットニューホライズンズ宇宙船の新しい冒険に関しては休息中であるが、冥王星のこの驚くべき地表の地形の続くコンピュータモデルが、下に横たわるものに関するさらに洗練された推測に結びつくかも知れない。


<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: イメージをクリック

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11月27日:中国の宇宙飛行士の宇宙からの挨拶

2016年11月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

以下はヨーロッパ宇宙機関に向けられた、天空2号宇宙研究室からの中国の宇宙飛行士達の挨拶の抜粋てす。ビデオはイメージをクリックして Youtube から。

景海鵬(右のイメージ): この特殊な方法で皆さんに会えてうれしい。今日、我々は、 中国国家航天局(CNSA) とヨーロッパ宇宙機関(ESA)のフレームワークの下に特別な関係を持っている。私は宇宙でヨーロッパの宇宙食を食べた。また私の誕生日にはヨーロッパのケーキを食べた。とてもおいしかった。私はヨーロッパの仲間とともに有人宇宙飛行の更なる協力と経験の共有を期待している。
 陳冬: 天空2号からの心からの挨拶を送る。つい先日、私の同僚がESAおよび他国の人達とヨーロッパ宇宙機関の洞窟訓練に参加した。彼らは多くの困難とチームワークの挑戦に直面した。有人飛行は全て人間性に基づいている。私は特殊なまた楽しい宇宙環境で働き生活することに大きな喜びと誇りを持っている。私はヨーロッパ宇宙機関の飛行士達との共同飛行を持つことを、また有人宇宙飛行技術開発への寄与を期待している。最後にESAのペスケの国際宇宙ステーションでの飛行ミッションの完遂を祈る。

<出典>: ヨーロッパ宇宙機関ビデオファイル

<ビデオ>: イメージをクリック

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11月26日:国際宇宙ステーションで感謝祭を祝う

2016年11月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

6名の遠征50クルーは、水で戻された七面鳥、詰め物、ジャガイモ、野菜などで、2016年11月24日の感謝祭を祝った。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: 国際宇宙ステーションでは、搭乗している宇宙飛行士達のそれぞれの出身国の祝祭の行事が取り入れられていますが、今回の感謝祭の祝日は、遠征50指揮官ロバート・キンブローおよびペギー・ホイットソン(ともにNASA)が中心でした。なお、イメージは明度を上げてあります。大判との比較参照。

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11月25日:神舟11号、天宮2号宇宙ステーションを出発、安全に着陸する

2016年11月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

(中国の)神舟11号有人宇宙船は、天宮2号宇宙研究室(宇宙ステーション)から切離されて、中国北のモンゴル自治区内に安全に着陸した。神舟11号は、中国の6回目の有人宇宙船であり、宇宙飛行士達 Jing Haipeng と Chen Dong による最長のミッションであった。
 
航天员出神舟11号返回舱画面曝光 身体状态良好
 北京时间今日13时59分,记者从北京航天飞行控制中心了解到,神舟十一号飞船返回舱已经在内蒙古中部预定区域成功着陆,执行飞行任务的航天员景海鹏、陈冬身体状态良好。天宫二号与神舟十一号载人飞行任务圆满成功。

<出典>: CCTV

<ビデオ>: イメージをクリックして Youtube から。

<ひとこと>: 宇宙ステーションで33日を過ごした中国の二人の宇宙飛行士は、11月18日にモンゴルに無事帰還しました。ビデオはその時の一つです。

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11月24日:小さな宝石星雲、その宝石のトーンを示す

2016年11月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAとヨーロッパ宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡は以前にも NGC 6818 を撮ったが、その美しさのすべてを表現するために、新しいカラーフィルタの組み合わせで、この惑星状星雲の他の観察を記録した。衝撃的な青緑色とバラ色で示すことによって、 NGC 6818 は、その俗称、小さな宝石星雲(Little Gem Nebula)を表現している。太陽のような星が寿命の終わりに達し、約 3,500 年前にその外層を宇宙に排出したときにこのガスの雲ができた。 NGC 6818 はピンクのもつれたフィラメントと2枚の異なる青緑色の層を特徴としている。明るい卵形の内部領域と薄い織物のような球面外の領域で飾られている。中央の星は、150天文単位(太陽と海王星の距離の5倍)に、かすかな星のコンパニオンを持っている。 NGC 6818 はいて座の地球から約 6,000 光年にあり、1997年にハッブル宇宙望遠鏡によって初めてイメージが撮られ、星雲の異なるガスに焦点を当てるために、1998と2000年に異なるカラーフィルターを使って再びとられた。


<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

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11月23日:ハッブル、渦巻の腕を持つ惑星状星雲をとる

2016年11月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

明るい中央に向かって曲がる二つの渦巻の腕は、我々のミルキーウェイのような銀河を思わせるかもしれない。しかし PK 329-02.2 は我々の銀河の中の惑星状星雲である。太陽のような星が生命の終わりに近づくとき、そのガスの最も外部の層を放出する。これらの星の素材の雲が中央の星から去るとき、不規則な複雑な形をもたらすことがある。この複雑さが、イメージの中心に見る、かすかな散乱するガスに明らかである。また美しいシンメトリーが PK 329-02.2 にある。星雲の中心の二つの星達とともに二つの明るく青い渦巻の腕が完全に整っている。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

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11月22日:ハッブル、 NGC 1501 に宇宙の牡蠣と真珠を見る

2016年11月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

数日間、これまで掲載できないできたハッブル宇宙望遠鏡の惑星状星雲のイメージを掲載します。

これは、地球から約 5000 光年のキリン座にある、ふさわしい愛称で呼ばれる牡蠣星雲(Oyster Nebula:NGC 1501)を示している。この牡蠣星雲は、基本的にダストと帯電するガスの巨大な雲の一種の宇宙のオブジェクトである。ここに見られるように、星雲は、多くの場合、近くの星からの放射によって輝いている。この星雲の場合、この牡蠣の青緑色の雲の中心に、貴重な真珠に似た黄色とオレンジの点を見ることができる。この NGC 1501 の場合、星の明るさは30分ほどで変化し信じられないほど速い。この可視光線の観測は水素と窒素を含むガスの輝きを捕えている。このイメージのバージョンは2012年にハッブルの秘宝画像処理競技でエントリーされた。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック

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11月21日:トーマス・ペスケ、国際宇宙ステーションに到着する

2016年11月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

以下はヨーロッパ宇宙機関の記事の要約です。
 
欧州宇宙機関(ESA)のトーマス・ペスケ(注:フランス)、NASAのぺギー・ホィットソン、ロシアのオレグ・ノヴィツキーは、ソユーズ MS-03 宇宙船での2日間34回の周回の後、11月19日(注:日本時間11月20日朝)に国際宇宙ステーションに入った。トーマス、ぺギー、オレグは、国際宇宙ステーションで6ヵ月を過ごすだろう。太陽に最も近い星の名をとって名づけられたプロキシマ・ミッションは欧州宇宙機関の宇宙飛行士の9回目の長期ミッションである。プロキシマは星達と星座に因んで名付けるフランスの宇宙飛行士達のミッションの伝統である。ミッションの間、トーマスは、他のステーションパートナーの多くの調査活動を含め、欧州宇宙機関とフランス宇宙機関の約50件の科学実験を行なうだろう。

<出典>: 「プロキシマ(Proxima)」

<大判>: イメージをクリック

<ひとこと>: ヨーロッパ宇宙機関から、打上を含む長いビデオが提供されています。初めにESAの紹介を含む約51分間のビデオです。必要に応じて飛ばしてご覧ください。ビデオはイメージをクリックして表示された先から。右上のイメージはビデオから録画したハッチオープンの瞬間です。

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11月20日:国際宇宙ステーションの魚眼の視界(動画)/お知らせ

2016年11月20日 05時00分00秒 | 天文・宇宙

この高品位の衝撃的なビデオは、貴方を国際宇宙ステーションへの旅に誘う。この鋭い焦点と最大の被写界深度の魚眼レンズは、軌道の最前線の生活の、視覚による体験を提供している。この18分間の飛行で、七つの窓を持つキューポラの下400キロメートルを通過する我々の地球を見、宇宙飛行士の視点からステーションの環境とモジュールの内部の探検を提供するだろう。国際宇宙ステーションは長さと幅がほぼフットボール・フィールドの大きさの最大の人工衛星である。その加圧された部分の容量はボーイング747航空機のそれとほぼ等しい。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<大判>: 動画(4K、18分)はイメージをクリックして Youtube から。

<お知らせ>: 国際宇宙ステーションへ向かった遠征50の3名は、今日日曜日午前7時1分に宇宙ステーションとドッキングする予定です。中継放送時刻等は「ホームページ」の 「ウェブNASAテレビ放送予定」 から。なお、打上の録画は ヨーロッパ宇宙機関のビデオ から。

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11月19日:遠征50、ステーションへの二日間の旅で打上

2016年11月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

ソユーズ MS-03 は、バイコヌール時間11月18日午前2時20分(日本時間11月18日午前5時20分)に、カザフスタンのバイコヌールコスモドロームから、国際宇宙ステーションに向けて打上げられた。打上の時、宇宙ステーションは、南大西洋のアルゼンチンの東、約250マイル(400キロメートル)上空を飛んでいた。NASAの宇宙飛行士ぺギー・ホィットソン、ロシアのオレグ・ナビスキー、ヨーロッパ宇宙機関のトーマス・ペスケは、今、安全に軌道上にある。トリオは、次の2日間、米国東部標準時間11月19日土曜日午後5時1分(日本時間11月20日日曜日午前7時1分)に宇宙ステーションのラスベット・モジュールにドッキングする前に、約2日間地球を周るだろう。 NASAテレビは土曜日午後4時15分(日本時間日曜日午前6時15分)に中継放送を始めるだろう。

<出典>: 「国際宇宙ステーションブログ(ISS BLOG)」

<大判>: イメージをクリック。打上のビデオは こちら(ヨーロッパ宇宙機関) から。

<お知らせ>: ドッキングの中継放送(日本時間日曜日午前6時15分から)は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。

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11月18日:バーチャルミルキーウェイ

2016年11月18日 07時00分00秒 | 天文・宇宙

欧州宇宙機関のガイアは、ミルキーウェイの最も正確な3Dマップを造るために、また、その構造、起源、進化に関する疑問に答えるために、我々の銀河とローカル銀河の領域で星を探査している。2013年に打上げられたガイアは、既に10億以上の星達の初めてのカタログ、現在の天のオブジェクトの最も大規模な全天調査をつくり出した。その科学的な狙いを達成するために、ガイアは、極めて高い精度で指し示し、また、ガイアは、制御チームが宇宙船の性能の監視するのを可能にするために、現在の状態と観測したこれらの星達に関する情報を、定期的に地上に報告している。 これらのエンジニアリングデータは18ヵ月間蓄えられ、付随する球状星団とマゼラン雲を示す、我々の壮大なミルキーウェイ銀河の美しくも気味悪いバーチャルイメージを識別できるように、観測された星密度のマップをつくるために結合された。銀河中心の例のように、多くの星達がある所ではマップは明るく、少ない所では暗い。このマップには数百万の星と一致する明るさのデータを含んでいる。

<出典>: 「Space in Images;ヨーロッパ宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック(PNG 形式 9.91 MB)

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11月17日:ゲッツ氷棚を知る/お知らせ

2016年11月17日 05時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのオペレーション・アイスブリッジミッションの科学者達とクルーが、2016年11月5日の調査飛行の準備をしているとき、チリのプンタアリーナ(Punta Arenas)の気象は冷たく、湿度が高く、風が強かった。今、その8年目に入ったアイスブリッジは、氷が極地の環境の変化にどのように反応しているかの記録を構築し続けている。この南極大陸西のゲッツ氷棚(Getz Ice Shelf)は、科学者達が毎年調べようとするエリアの一つであり、南極の氷棚で最も基礎となる溶融を経験してきた氷棚の一つである。このイメージは、NASAの調査航空機から11月5日に撮られ、間もなく氷山になる棚の正面から生れる氷を示している。

<出典>: 「アイスブリッジ(IceBridge)」

<大判>: イメージをクリック

<お知らせ>: 日本時間18日早朝、国際宇宙ステーションへ向かう遠征50の3名が打上げられます。中継放送は「ホームページ」の「ウェブNASAテレビ放送予定」から。なお、宇宙ステーションへの到着は日曜日夜の予定です。

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11月16日:スーパームーン、ソユーズロケットの後に昇る

2016年11月16日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

2016年11月14日月曜日に、カザフスタンのバイコヌールコスモドロームの打上台で、スーパームーンがソユーズ・ロケットの後ろに昇るのが見られる。NASAの宇宙飛行士ぺギー・ホィットソン、ロシアの宇宙飛行士オレグ・ナビスキー、欧州宇宙機関の宇宙飛行士トーマス・ペスケは、約6ヵ月過ごすだろう軌道の複合体に向けて、11月18日朝、カザフスタンのバイコヌール・コスモドロームから打上げられるだろう。
スーパームーンは月の軌道が地球に最も近い(近地点)ときに起きる。

<出典>: 「宇宙ステーション(Space Station)」

<大判>: イメージをクリック

 

<ついでに>: 11月15日(満月の約24時間遅れ)に神奈川(江の島近く)から見たスーパームーン。大判は こちら から。

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