天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

NASA、ESAを始め主に外国の宇宙探査情報を
ハッブルから宇宙ステーションまで、幅広く、毎日
提供しています。

10月31日(木):小惑星を見つけて未来を覗く

2024年10月31日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日10月28日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日10月31日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日10月30日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月31日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月22日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間

・・・ここに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<今日のテーマ>: 宇宙の小惑星を見つけて未来を覗く

今から数十億年後、太陽系には何が残っているのだろう? 我々は、いくつかの手がかりを集めるために、エクソアステロイド(Exoasteroids)プロジェクトを立ち上げている。この新しい市民科学プロジェクトに参加して、惑星システムを分解する行為で捕まえることができる奇妙な物体:可変白色矮星の探索を手伝おう。

白色矮星は、それぞれが恒星の質量を惑星の大きさの球体に詰め込んでいる。彼らはまた、我々の太陽系の未来でもある。今から数十億年後、太陽は赤色巨星に進化し、次に白色矮星に進化し、その過程で最も内側の惑星と数百万の小惑星をむさぼり食う。

エクソアステロイド・プロジェクトでは、明るくなったり暗くなったりする白色矮星を探す。このような白色矮星は、まだ活発に小惑星を食べている惑星システムの残骸である可能性があり、NASAの広視野赤外線探査機(WISE)宇宙望遠鏡からのイメージで検出可能な爆発を引き起こしている。

惑星の残骸や他の太陽系で崩壊する小惑星を見つけるのを手伝ってください!

ノートパソコンや携帯電話をお持ちの方ならどなたでもご参加いただけます。参加するためには、特定の国の市民権は必要ありません。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: NASA Science Editorial Team

コメント

10月30日(水):アルテミスⅢ月面着陸地域

2024年10月30日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

具体的な記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日10月28日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日10月30日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日10月30日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月15日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月22日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間

・・・ここに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<今日のテーマ>: NASA、アルテミスⅢの月面着陸地域に関する最新情報を提供

50年以上を経て、NASAが再び有人月面着陸に向けて準備を進めている中、NASAは、アルテミスⅢミッションのために、月の南極点付近に着陸する可能性のある九つの地域を新たに特定した。これらの地域は、科学的および工学的に更に調査される。
<参考>: アルテミス1:無人月周回--2023年、 アルテミス2:有人月周回--2025年予定、 アルテミス3:有人月着陸--時期未定。

以下、優先順位はない。

1 カベウスB近くのピーク、   2 ハワース、   3 マラパート山塊、   4 モンスムートン高原、   5 モンス・ムートン、   6 ノーブルリム1、   7 ノーブルリム2、   8 ゲルラッシュリム2、   9 スレーター・プレイン  

これらの地域には多様な地質学的特徴が含まれており、ミッションの可用性に柔軟性がある。月の南極点は、有人ミッションによって探査されたことがなく、水を含む資源を保存できる恒久的な影のある領域が含まれている。

これらの着陸地域を選択するために、科学者達とエンジニア達の学際的なチームが、NASAの月面偵察軌道船と膨大な量の月科学調査からのデータを使用して月の南極地域を分析した。選考プロセスでは、科学の可能性、打上ウィンドウの利用可能性、地形の適合性、地球との通信能力、照明条件などの要素が含まれていた。さらに、NASAのSLS(Space Launch System)ロケット、オリオン宇宙船、Starship HLS(人間着陸システム)の軌道能力を組み合わせ、安全でアクセス可能な着陸地点を確保した。

アルテミスⅢの地質学チームは、科学的な有望性について着陸地域を評価した。特定された九つの地域のそれぞれに潜むサイトは、岩石惑星、月資源、太陽系の歴史についての理解に重要な新しい洞察を提供する可能性を秘めている。

NASAは、ミッションの目標打上日を特定した後、アルテミスⅢの地域内のサイトを選択する。

<ひとこと>: 以上、要点のみ抽出。大判はイメージのリンクから。

<出典>: Jessica Taveau(著者名です)

コメント

10月29日(火):不吉な太陽系(その2)

2024年10月29日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日10月28日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日10月29日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日10月29日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月15日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月22日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間

・・・ここに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<今日のテーマ>: 不吉な太陽系(その2)

<前書き>: ハロウィーンに当たって、NASAがまとめた記事をベースに、2日間に亘って10のイメージを紹介する。なお、ここに挙げる記事は独自に編集している。

左のイメージは「魔女の顔星雲」。

 

☆ ☆ ☆ 以下はNASAの記事の抜粋 ☆ ☆ ☆ 

我々の宇宙は神秘的な光景に満ちている。過去のハロウィーンから恐ろしい発見のいくつかを探ってみよう。

 

6, ルーシー宇宙船はスケルトンにちなんで名付けられた。

2021年のハロウィーンの頃、NASAはルーシーミッションを開始し、謎のトロヤ群小惑星が群がる太陽系の一部への旅を始めた。実際には、宇宙船はスケルトンにちなんで名付けられている! ルーシーは、ビートルズの曲「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」にちなんで名付けられた人類の祖先の化石化した骨格にちなんで名付けられている。

 

7, NASAのX線望遠鏡が幽霊のような宇宙の手の「骨」を明らかにする

1895年、ヴィルヘルム・レントゲンがX線を発見し、それを使って妻の手の骨を画像化し、医学のための革新的な診断ツールを開始した。今、NASAの二つのX線宇宙望遠鏡は、そのイメージング能力を組み合わせて、宇宙にある驚くべき手の形をした構造物の磁場「骨」を明らかにした。これらの望遠鏡は、エネルギー化された物質と反物質の粒子のプルームを通じて生き続ける、死んだ崩壊した星の振る舞いを明らかにしている。
MSH 15-52 のようなパルサーの風星雲はエネルギー粒子の雲であり、X線を生み出し、死んだ崩壊した星から遠ざけられる。

8, 我々の太陽系への謎の訪問者は、奇妙な、回転するオブジェクトだった。

2017年11月、科学者達は、NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡を、史上初めて太陽系を訪れた星間天体「オウムア・ムア」に向けた。赤外線スピッツァーは、10月に発見されて以来数週間で、オウムア・ムアを調査する多くの望遠鏡の一つになった。

 

9, 火星の奇妙なエイリアンの顔

NASAのバイキング1号探査機は、1976年7月25日、バイキング2号着陸船の着陸地点を探しているときに火星のこの地域を撮影した。写真は一部が人間(またはエイリアン)の顔に似ていたため有名になった。

 

 

 

 

10, 「横向き」の惑星天王星はおそらく打ちのめされた。

天王星は、赤道が軌道に対してほぼ直角にあり、傾きが 97.77 度ある、太陽系で唯一の惑星です。これは、恐らく、はるか昔に、地球サイズの物体と衝突した結果であろう。

 

 

<ひとこと>: 大判はそれぞれのイメージのリンクから。

<出典>: NASA Science Editorial Team

コメント

10月28日(月):不吉な太陽系(その1)

2024年10月28日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

他の記事は以下のリンクから。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日10月28日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日10月28日  今日の宇宙 ------下の記事と同じ内容です
 最終更新日10月18日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月15日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月22日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間

・・・ここに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。・・・

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<今日のテーマ>: 不吉な太陽系(その1)

<前書き>: ハロウィーンに当たって、NASAがまとめた記事をベースに、2日間に亘って10ほどのイメージを紹介する。

左のイメージは「魔女の顔星雲」。

 

☆ ☆ ☆ 以下はNASAの記事の抜粋 ☆ ☆ ☆

我々の宇宙は神秘的な光景に満ちている。過去のハロウィーンから恐ろしい発見のいくつかを探ってみよう。

 

1, NASAのポスター、ハロウィーンのための宇宙の恐怖を取上げる

ハロウィーンを目前に控え、NASAは最新のギャラクシー・オブ・ホラーズのポスターを発表した。ビンテージ・ホラー映画の広告のスタイルで提示された新しいポスターは、「死んだ」銀河、恒星の死体の衝突によって引き起こされる爆発的なガンマ線爆発、そしてとらえどころのないダークマターを特徴としている。

 

2, ハッブル宇宙望遠鏡が瀕死の星を輝かせてハロウィーンを祝う

催眠術をかけるような渦? 魔女の大釜を覗いてみませんか? 巨大な宇宙の蜘蛛の巣? これはハッブル宇宙望遠鏡の赤色巨星 CW レオニスのイメージである。

 

 

 

3, NASAのスピッツァーが見た「モンスター」星形成領域

この写真にモンスターが写っているだろうか? 

画像の上部付近の明るいスポットは、ゴジラの鋭い目と細長い鼻のように見えるだろうか?

 

 

4, 死んだ彗星が地球を飛んだハロウィーン

2015年のハロウィーンには、大きな宇宙の岩が地球を通り過ぎた。それは、おそらく死んだ彗星であり、それにふさわしく、それは不気味に頭蓋骨に似ていた。

 

 

5, 地獄のような「邪悪な双子」の金星が宇宙船を焼き砕く

それは愛の女神にちなんで名付けられた雲に包まれた惑星であり、しばしば地球の双子とも呼ばれる。しかし、少し近づくと、金星は地獄のようになる。

 

<ひとこと>: 大判はそれぞれのイメージのリンクから。

<出典>: NASA Science Editorial Team

コメント

10月27日(日):眩い超新星

2024年10月27日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

◇ 表示方法の変更を試しています。 ◇

スマホの方は以下のリンクからもお試しください。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日10月24日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日10月27日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日10月18日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月15日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月22日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間

このページに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<今日のテーマ>: 眩い超新星

2017年2月24日に公開されたこのイメージは、大マゼラン雲の中の、ガスとダストの劇的な赤い雲に囲まれた超新星 1987a (中央)を示している。
---左に挙げるイメージは、超新星の部分を切り出している。

 

1987年2月23日に初めて発見されたこの超新星は、太陽1億個分の力で燃え上がった。その最初の目撃以来、 SN 1987A はその壮大な光のショーで天文学者達を魅了し続けている。大マゼラン雲の近くにあり、この数百年で観測された最も近い超新星爆発であり、天文学者達が星の死の前、最中、後の段階を研究する最高の機会となった。

<ひとこと>: 原版はイメージのリンクから。

<出典>: Monika Luabeya(著者名です)

コメント

10月26日(土):再び旅に出る・・・

2024年10月26日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

◇ 表示方法の変更を試しています。 ◇

スマホの方は以下のリンクからもお試しください。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日10月24日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日10月26日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日10月18日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月15日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月22日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間

このページに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<今日のテーマ>: 再び旅に出る・・・

2024年10月3日に撮影されたこのイメージで、NASAの移動式ロケット1号が、アルテミスⅡミッションに備えたアップグレード及びテストを経て、ケネディ宇宙センターのロケット組立棟に戻った。

アルテミスⅡは、NASAが、アルテミス計画による科学と探査のために、月に長期滞在を確立するための最初の有人ミッションである。アルテミスⅡは、4人の宇宙飛行士を月の周辺に送り込み、基本的な有人の深宇宙探査能力、SLS ロケット、オリオン宇宙船をテストする。

<ひとこと>: ハリケーンの襲来や故障を除いては、打上台から整備工場(打上船組立ビル)にロケットが戻ることはほとんどない。今回の打上は来年の予定だから間があるからだろう。大判はイメージのリンクから。

<出典>: Monika Luabeya(著者名です)

コメント

10月25日(金):オリオンの安全性を検証する

2024年10月25日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

◇ 表示方法の変更を試しています。 ◇

スマホの方は以下のリンクからもお試しください。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日10月24日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日10月25日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日10月18日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月15日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月22日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間

このページに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<今日のテーマ>: アルテミス1の放射線測定でオリオンの安全性を検証する

NASAのオリオン宇宙船は、宇宙飛行士達を深宇宙で安全に保ち、地球から遠く離れた過酷な環境から宇宙飛行士達を保護するように設計されている。先の無人のアルテミスⅠミッションでは、NASAの研究者達と数人の協力者が、宇宙飛行士への潜在的な放射線被曝を測定するために、オリオンに搭載物(注:人型)を飛行させた。
<図の解説>: 左図はアルテミスⅠミッションで撮られたオリオン居住棟(右側)。右上に月と地球が見える。

オリオンが月を周回する 25.5 日間のミッションの中で、放射線の測定は、オリオン内部で、 5,600 個のパッシブセンサーと34個のアクティブ放射線検出器によって行われ、地球のバン・アレン放射線帯内の被曝に関する重要なデータを提供した。これらの詳細な調査結果は、NASAの宇宙放射線分析グループ、ドイツ宇宙センター(DLR)、欧州宇宙機関の共同研究を通して、最近の科学論文に掲載された。この測定結果では、放射線被曝は、オリオン内の場所によって異なるが、探査機は月面ミッション中に潜在的に危険な放射線レベルから乗組員を保護できることを示している。

宇宙放射線は、長期間の有人宇宙飛行に大きなリスクをもたらす可能性があり、アルテミスⅠミッションの結果は、地球低軌道を超えて月、そして最終的には火星への将来の有人探査に向けた重要な一歩を表している。

NASAの HERA(Hybrid Electronic Radiation Assessor)と Crew Active Dosimeter は、以前に国際宇宙ステーションでテストされたほか、ヨーロッパ宇宙機関の Active Dosimeter もオリオン内部の放射線を測定するために使われた機器の一つである。 HERA の放射線センサーは、太陽フレアなどの放射線の出来事が発生した場合に、クルーが避難する必要があることを警告できる。 Crew Active Dosimeter は、宇宙飛行士の放射線量データをリアルタイムで収集し、地球に送り返して監視することができる。放射線の測定は、宇宙船のさまざまな領域で行われ、それぞれが異なるレベルの遮蔽を提供した。

<図の解説>: この高解像度画像は、アルテミスⅠミッションの初日の飛行中のオリオンクルーモジュールの内部を捉えている。左はムーニキン・カンポス司令官で、科学者達やエンジニア達が、将来のアルテミスミッションのために深宇宙の環境を理解するのに役立つデータを収集するセンサーを装備した、目的を持った乗客(人形)である。

研究者達は、オリオンの設計が月面ミッション中で潜在的に危険な放射線レベルからクルーを保護できることを確認した。宇宙船の放射線遮蔽は効果的だが、特定の環境での宇宙船の向きによっては被ばく範囲は大きく異なる。オリオンが暫定極低温推進ステージのエンジン燃焼中に向きを変えたとき、バン・アレンベルトの放射線の指向性が高いために、放射線レベルはほぼ半分に低下した。

これらの放射線測定は、オリオン宇宙船の放射線リスクを管理するための効果的な戦略を持っていることを示しているが、特に長期の宇宙飛行や宇宙遊泳中の宇宙飛行士の保護については、重要な課題が残っている。

NASAの宇宙放射線リスクを軽減するための長期的な取組みと研究は進行中であり、将来のミッションでの放射線測定は、宇宙船の遮蔽、軌道、および太陽活動に大きく依存する。アルテミスⅠで飛行したのと同じ放射線測定ハードウェアは、オリオン内部で見られる放射線被曝をよりよく理解し、月とその先への宇宙飛行士の安全を確保するために、月を周回する最初の有人アルテミスミッションであるアルテミスⅡをサポートする。

<ひとこと>: 大判はそれぞれのイメージのリンクから。

<出典>: Laura Sorto(著者名です)

コメント

10月24日(木):お知らせ/アポフィスミッションに向かって動く

2024年10月24日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

◇ 表示方法の変更を試しています。 ◇

スマホの方は以下のリンクからもお試しください。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日10月24日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日10月24日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日10月18日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月15日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月22日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間
このページに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★

<お知らせ>: 米田あゆ・諏訪理の2名が新しいJAXAの宇宙飛行士として認定されました。記者会見模様は上記「宇宙科学の話題」から。

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<今日のテーマ>: ヨーロッパ宇宙機関:アポフィスミッションに向かって動く

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)は、小惑星アポフィス(Apophis)に対する機関が提案するラムセス・ミッション(Ramses mission)の準備作業のために、イタリアの会社 OHB Italia SpA と 6,300 万ユーロ相当の契約を結んだ。

2029年4月13日、375メートルの小惑星アポフィスが、地球から月までの距離の10分の一未満の、地球の表面から 32,000 キロメートル内を通過する。この極めて稀な自然現象は、全世界の注目を集め、科学および惑星防衛研究にユニークな機会を提供するだろう。

フライバイ中、強い潮汐力が小惑星に負担をかけ、表面の下の新しい物質を明らかにする可能性がある。アポフィス宇宙船は、これらの変化を観測し、科学者達に、小惑星の組成と構造、および小惑星が外部の力にどのように反応するかについて多くのことを教えることができる。危険な小惑星を地球との衝突のコースから叩き落とすことができると願うなら、これらの特性を理解する必要がある。

ラムセス・ミッション・パッチ
ヨーロッパ宇宙機関は、2025年の次回閣僚理事会で、宇宙安全プログラムの次の惑星防衛ミッションとして、このようなミッションの承認と資金提供を提案する予定である。この探査機は、2024年10月7日に打ち上げられた、機関の最初の小惑星ミッションであるヘラ(Hera)の適応に基づいている。

しかし、地球安全のための急がれるアポフィス・ミッション(Ramses:Rapid Apophis Mission for Space Safety)は、地球を通過する際の研究に間に合うようにアポフィスに到着するために、2028年初頭に打上げる必要がある。そのため、2024年7月、機関の加盟国は、ミッションの統合/早期実施フェーズの準備作業を開始するために、既存の機関の資金を使用することを承認した。

この作業によって2025年にラムセス・ミッションが全面的な支援を受ける場合、この非常に厳しいタイムライン内に実現可能になることを保証する。

--- 以下略。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Planetary Defence (ESA)

コメント

10月23日(水): ナミビア全土でゾウを追う

2024年10月23日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

◇ 表示方法の変更を試しています。 ◇

スマホの方は以下のリンクからもお試しください。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日10月21日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日10月23日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日10月18日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月15日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月22日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間

このページに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<今日のテーマ>: ナミビア全土でゾウを追う

ナミビア北西部の広く開放的な乾燥した土地には、世界最大の陸上動物であるアフリカゾウ(Loxodonta africana)が生息している。多くの大型哺乳類と同様、これらの象徴的なゾウは絶滅の危機に瀕している、農業の拡大、都市化、人間とゾウの対立、密猟の脅威にさらされている。個体数が減少し続ける中、研究者達は、個体群の生存可能性を高めるための重要な戦略として、保全回廊(生息地間のリンク)に目を向けている。

新しい研究では、研究者達は、 GPS 追跡データと衛星画像を組み合わせて、ナミビア北西部の地形全体でゾウの動きをマッピングした。その結果、象は国立公園や隣接するクネネ地方のコミュニティ管理地など、この地域の保護地域内を自由に移動しているが、各保護地域間での移動はほとんどないことがわかった。この研究は、ランドスケープ・エコロジー誌に掲載された。

ランドスケープの接続性は、生態学的および遺伝的な観点から重要である。 22,000 平方キロメートルを超えるエトーシャ国立公園は、ニューハンプシャーとほぼ同じ大きさであるが、一つの公園で全種を維持することはできない。孤立した地形内の哺乳類の小さな集団は、近親交配のリスクが高く、単一の壊滅的な環境によって全滅するリスクが高くなり得る。

研究者達は、8年分の GPS 追跡データを使って、ゾウの居場所だけでなく、ゾウがどのくらいの時間滞在し、どれだけ速く移動したかを示す「ムーブスケープ」を作成した。

次に、研究者達は、衛星画像やその他の現地データを使って、地形の特徴がゾウの動きにどのような影響を与えたかを評価した。水の存在は、ゾウの動き方を決定する最も重要な要素だった。ナミビアの乾燥した風景の中で、象は川沿いを歩き回り、水飲み場の周りに集まった。左上の比較イメージ(左側)は、2024年3月7日に取得したもので、エトーシャ国立公園と北部の地域にあるいくつかの水飲み場と川を示している。これには、アフリカ最大の塩田であるエトーシャ・パン(Etosha Pan)の一部を含む、塩の堆積物がある地面の窪み、いくつかの窪みが含まれている。

ゾウは、水飲み場を超えて、町から離れた平坦な場所に住み、食料が手に入る地域に留まる傾向がある。これらの大型草食動物の主な食料である植生の健康状態と密度を測定する。左上の疑似カラー画像の右側は、植生が特に豊富な2024年3月7日のこの地域を示している。

重要なことは、この調査の対象としたした全てのゾウが同じように動いたわけではないということである。一部の行動は性別の境界を越えて分割された。例えば、ここでは、オスのゾウの動きよりもはるかにメスのゾウの動きに影響を与えた。これは、エコロジカルには理にかなっている。メスのゾウは、子ゾウや幼体などの家族グループと一緒にいる傾向があり、全員に食事を与えるためにより多くのリソースが必要である。一般的に、オスのゾウは、家族グループよりも分散し、繁殖とフィットネスの目標を達成するために多くのリスクを冒す傾向がある。

また、個々のアフリカゾウの間にも多くのバリエーションがあった。これら行動の範囲を確認することは、土地管理者が、例えば水飲み場のある地域の保全に焦点を当てるなど、一般的な行動に合わせた努力を助けると同時に、個体群の健康にとって重要な、ゾウが地域間を移動した場所などの、稀な行動を考慮するのに役立つために重要である。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Earth Observatory

コメント

10月22日(火):ローカル宇宙の星の流れ

2024年10月22日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

◇ 表示方法の変更を試しています。 ◇

スマホの方は以下のリンクからもお試しください。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日10月21日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日10月22日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日10月18日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月15日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月22日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間

このページに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<今日のテーマ>: ローカル宇宙の星の流れ

これらのパネルに配列された20の銀河は、潮汐の星の流れの野心的な天文学的調査の一部である。各パネルは、近傍の大質量銀河のイメージを取り囲むフィールドの、公開されたイメージの調査から撮影された、深く反転したイメージを示している。これらの反転したイメージは、重力の乱れと局所宇宙の衛星銀河の最終的な合体から生じるかすかな宇宙の構造、数十万光年の星の流れを明らかにしている。このような、大質量銀河とその矮小衛星との間の合体や重力潮汐相互作用の調査は、現在の銀河形成モデルと宇宙論の重要な指針となる。もちろん、隣接するアンドロメダ銀河とミルキウェイ銀河の恒星の流れの検出は、我々のより局所的な銀河グループ内で進行中の衛星銀河の混乱の壮大な証拠も提供している。

<ひとこと>: 大判はイメージのリンクから。

<出典>: Astronomy Picture of the Day

コメント

10月21日(月):EarthCARE が示す雲とエアロゾルの力

2024年10月21日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

◇ 表示方法の変更を試しています。 ◇

スマホの方は以下のリンクからもお試しください。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日10月21日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日10月21日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日10月18日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月15日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月21日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間

このページに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<今日のテーマ>: EarthCARE の相乗効果が示す雲とエアロゾルの力

ヨーロッパ宇宙機関の EarthCARE 衛星に搭載された各機器からの初期画像が手元に届いた今、四つの高度なセンサーが相乗効果を発揮して、雲とエアロゾルが大気の加熱と冷却にどのように影響するかを正確に測定する方法を明らかにする時が来た。

イタリアのミラノで開催された国際宇宙会議で発表されたこれらの新しい結果は、EarthCARE の機器が雲とエアロゾルの異なる測定を同時に行うことができることを明確に示している。これらの相乗的な測定は、地球の繊細なエネルギーバランスに関する重要な洞察をもたらすことを約束している。

エネルギーの収支は、地球が太陽から受け取るエネルギーの量と、太陽が宇宙に放出する熱放射の量を表している。雲、エアロゾル、温室効果ガスなど、さまざまな要因の影響を受け、このバランスは地球の気候を調節するために不可欠である。

雲やエアロゾルは、一般的には大気を冷やすのに役立つことが知られているが、入ってくる熱と出る熱との相互作用は非常に複雑で、まだ完全には理解されていない。

2024年5月に発足した EarthCARE は、ヨーロッパ宇宙機関と日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)の共同事業によって実現したミッションであり、雲やエアロゾルが、雲やエアロゾルが、入って来る太陽エネルギーをどのように宇宙にはねかえすか、また、それらが出て行く赤外線エネルギーをどのように捕らえるかの我々の理解を助けるための、我々の大気圏の様々な側面を測定する重要な作業を担っている。

--- 中間略 ---

JAXA によって提供される EarthCARE 雲プロファイリング・レーダー(EarthCARE cloud profiling radar)は、垂直構造に関する情報と、雲の内部の動態を示し、大気ライダー(atmospheric lidar:参考;マイクロ波の代わりにパルスレーザー光を出すレーダーに似た装置)は、雲のトップとエアロゾルと薄い雲の輪郭を送り、マルチスペクトル画像装置(multispectral imager)は複数の波長で広い範囲の場面の概要を提供し、また、広帯域放射計(broadband radiometer)は、反射された太陽輻射と地球から来る出て行く赤外線を測定する。

左図のアニメーション .mp4 は、EarthCARE の相乗効果を示す二つの主要な特徴を強調している。

マルチスペクトル画像装置は、場面全体を通した全体的な概要を提供するが、アニメーションは、最初にイタリア北部とコルシカ島北部で最近発生した雷雨に焦点を当てている。この嵐は、イタリアのエミリア・ロマーニャ州で深刻な洪水を引き起こし、中央ヨーロッパの一部を壊滅させた嵐ボリスに関連する大きな対流システムの一部だった。

アニメーションのこの段階では、雷雲内に形成される大きな粒子により、雲プロファイリングレーダーがほとんどのデータを配信する。次に、大気ライダーが、雲の最上部に1〜2キロメートルの層を検出し、雲の頂きの氷の層に関する重要な詳細を明らかにする。

<ひとこと>: 難しい内容ですが、地球温室効果対策の一端が見つかればよいのですが・・・。

<出典>: EarthCARE

コメント

10月20日(日): 紫金山・アトラス彗星

2024年10月20日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

◇ 表示方法の変更を試しています。 ◇

スマホの方は以下のリンクからもお試しください。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日10月15日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日10月20日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日10月18日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月15日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月17日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間

このページに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<今日のテーマ>: NASAのミシュー、珍しい訪問者を得る

この2024年10月13日のイメージでは、ニューオーリンズにあるNASAのミシュー組立施設を通過する紫金山・アトラス(Tsuchinshan-ATLAS)彗星 C/2023 A3 をとらえている。この彗星は、冥王星をはるかに超え、カイパーベルトの最も遠い端にあるオールトの雲から来ている。この C/2023 A3 彗星は11月上旬まで見ることができるが、観測するのに最適な時期は今から10月24日までである。

<出典>: Monika Luabeya(著者名です)

<参考>:国立天文台の解説記事--- この彗星は、発見当初、とても明るい彗星となることが期待されていました。その後彗星の状況は変化し、当初の期待のようには明るくならないものの、暗い空であれば肉眼でかすかな姿を観察できそうです。位置や予想される明るさの情報を紹介します。詳細は こちら から。

本サイトの紫金山・アトラス水星に関連する記事は こちら(すばる望遠鏡) こちら(SOHO) および こちら から。

世界中からの彗星の写真集を見るには Spaceweather.com Newsletter から。なお、Tsuchinshan-ATLAS を選んでください。

コメント

10月19日(土):本格的な打上ビジネス到来か?

2024年10月19日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

◇ 表示方法の変更を試しています。 ◇

スマホの方は以下のリンクからもお試しください。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日10月15日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日10月19日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日10月18日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月15日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月17日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間
このページに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<今日のテーマ>: NASA、新しいNOAA環境衛星打上のプロバイダーを選択

NASAは、米国海洋大気庁(NOAA)のクイックサウンダーミッション(QuickSounder mission)の打上げサービスを提供するために、テキサス州シーダーパークのファーヤーフライ・エアロスペース社(Firefly Aerospace, Inc)を選んだ。

この選択は、専門かつ乗合わせの---ライドシェアーかつ打上専門の---挑戦クラスの会社(VADR:Venture-Class Acquisition of Dedicated and Rideshare)との、NASAの打上げサービス契約の一部である。この契約により、 VADR の5年間の注文期間中に固定価格の無期限配送/無期限数量の落札を行うことができ、すべての契約での最大合計額は3億ドルになる。

クイックサウンダーミッションは、 NOAA の将来の低軌道プログラムのための次世代衛星アーキテクチャをサポートし、NOAA の国立気象局、米国の気象業界、および世界中の他のユーザーにミッションクリティカルなデータを提供する。

クイックサウンダーは NOAA の地球近傍軌道ネットワーク(NEON)の初めての小型衛星である。 NASA と NOAA の共同作業である NEON は、天気予報、災害管理、気候監視のための地球観測機器を備えた中小規模の衛星を迅速に構築することにより、新しい地球環境衛星システムを開発するための新しいアプローチを提供する。その打上げ準備日は2026年2月である。

NASAは、NOAAの衛星の開発と打ち上げを管理している。ミッションリーダーとして、NOAAは資金と技術要件を提供し、打上後の運用を管理する。NASAとNOAAは、商業パートナーと協力して、ネットワークの宇宙船と機器を設計および製造する。

<付記>: この記事は、先にこのコーナーでも取り上げた通り、これまで探査機開発者が並行して打上ロケットを開発し管理してきたのと異なり、他の民間の打上専門の組織がロケットを開発し(例:スペースX)、かつ、今後は相乗り(ライドシェア)の形で参加者を募集する(例:この記事)、新しい動きを紹介するために取上げました。記事にある2026年ごろは、それが当たり前になっているかもしれません。本格的な“打上ビジネス”の到来です。

<出典>: Tiernan P. Doyle(著者名です)

コメント

10月18日(金):北極圏のオゾンが過去最高を記録

2024年10月18日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

◇ 表示方法の変更を試しています。 ◇

スマホの方は以下のリンクからもお試しください。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日10月15日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日10月18日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日10月18日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月15日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月17日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間
このページに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<今日のテーマ>: 北極圏のオゾンが過去最高を記録 

北極圏のオゾンの濃度は、2024年3月にの月間平均が過去最高に達した。2023年から2024年の冬にかけて上層大気を乱した大規模な気象システムによって、北極圏の成層圏に他のどの時期よりも多くのオゾンが移動して残った。

NASAとリーズ大学の科学者達のチームは、2024年9月の論文、地球物理学調査レターで、その調査結果を次のように報告した。「1970年代以降、北極圏のオゾン濃度が高かったことを考えると、2024年3月の記録的な高い値は、将来の北極オゾン層のポジティブな先駆けと考えられるだろう。」

一連の地球規模の波が大気中を上向きに伝播し、北極圏を周回する成層圏のジェット気流を遅くさせた。そうなると、中緯度からの空気が北極に収束し、オゾンが北極の成層圏に送り込まれる。オゾンの流入に加えて、塩素などの物質による典型的なオゾン層の破壊はほとんどなかった。北半球では非常にダイナミックで活発な冬だった。

成層圏のオゾンの量が多いほど地球上の生命にとってプラスになる。成層圏のオゾン層は天然の日焼け止めであり有害な紫外線を吸収する。紫外線が少ないことは、植物の DNA へのダメージが少なく、人間や動物の白内障、皮膚がん、免疫系の抑制のリスクが低いことを意味する。
2024年4月から7月にかけて、紫外線指数は北極圏で6〜7%、北半球の中緯度で2〜6%低かったと計算される。

2024年3月の活動は、成層圏のオゾン濃度が極端に低いレベルに達した2020年3月とは対照的である。安定した極周辺の風は、また、上層大気からの混乱なしに、他の緯度からのオゾンの北極の成層圏への補充を防いだ。

左上の図は、2020年3月(左)と2024年3月(右)の北極圏のオゾン濃度を示しており、北極圏で起こりうる大きな変動を示している。月平均はNASAのオゾンウォッチチームによって計算され、NASAとNOAAのスウオミNPP衛星(Suomi-NPP satellite)によって得られたデータに基づいている。

一方、オゾンホールが毎年形成される南極大陸とは異なり、北極圏のオゾン濃度は非常に変動し、対流圏と成層圏の天候の「年ごとの変動」の影響を受けやすい。

2023年12月下旬から2024年3月上旬にかけての強い波により、右のグラフに見られるオゾン濃度の増加が見られた。オゾンレベルは、通常どおり3月にピークに達し、その後は平均を大きく上回る水準で推移した。また、5月、6月、7月、8月は、月平均オゾン濃度で新記録を樹立した。

成層圏の異常な天候の原因については、著者たちはさまざまな要因を調べたが、明確な答えは見つからなかった。

--- 以下略。

<参考>: オゾンは主に、日射量の多い赤道上の熱帯成層圏下部で最も活発に生成されている。生成されたオゾンは赤道から両極に向かうブリューワー・ドブソン循環によって高緯度の成層圏に運ばれるので、中〜高緯度地域の方が熱帯地域よりもオゾンが多くなる。ブリューワー・ドブソン循環は成層圏下部にあたる高度20 km付近で1年中続いているため、オゾン輸送は年中途切れない。しかし、冬に当たる成層圏には極付近に極渦というジェット気流帯があり、その南北をまたぐ熱や物質の輸送が起こりにくいので、熱の輸送が遮断されて低温になり、南極では冬の間に大量の極成層圏雲 (PSC) が生成される。春〜初夏にかけて、この氷の雲が融解すると同時に塩素原子が大量に発生する。PSCの表面ではオゾンの分解反応が促進され、オゾン濃度が急低下し春季にオゾンホールが発生する主因となる。一方、北極ではロスビー波の影響で極渦が南北に乱されるため、PSCの生成に至るほど気温は低下せず、オゾン濃度の低下も起こりにくい。 以上、ウィキペデイア「オゾン層」 から。

<ひとこと>: 記事は概要です。大判はイメージのリンクから。

<出典>: Earth Observatry

コメント

10月17日(木): 11年間の太陽周期の最大に達する

2024年10月17日 06時00分00秒 | 天文・宇宙

◇ 表示方法の変更を試しています。 ◇

スマホの方は以下のリンクからもお試しください。リンク先では広告なしでお読みいただけます。

 最終更新日10月15日  宇宙科学の話題 ----総合的な話題です
 最終更新日10月17日  今日の宇宙 ------下の記事と同じです
 最終更新日10月10日  火星探査情報 -----多数の探査情報から
 最終更新日10月15日  地球観測 -------温暖化対策中心に
 最終更新日10月17日  ハッブル宇宙望遠鏡  --最新の発表から
 最終更新日10月 9日  ジェムスウェブ宇宙望遠鏡  -最新の発表から
 最終更新日 7月18日  アルテミス2 ------有人月周回への準備
 < 待 機 中 >     宇宙ステーションは今 --日本人飛行士滞在期間
このページに戻るときは、ブラウザーの“戻る”ボタンか、閲覧先記事の“BLOG”ボタンから。

  ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 

<今日のテーマ>: 太陽、11年間の太陽周期で最大に達する

火曜日の記者団との電話会議で、NASA、米国海洋大気庁(NOAA)、および国際的な太陽周期予測パネルの代表者達は、太陽が太陽活動極大期に達したと発表した。太陽周期は、太陽が活動が小さいものから高いものに移行する自然なサイクルである。約11年ごとに、太陽周期の最盛期には、太陽の磁極が反転し、太陽は低迷から活動へと移行する。

<左図の解説>: NASAのソーラーダイナミクス観測所からの可視光線イメージ。太陽活動極小期(左、2019年12月)と太陽活動極大期(右、2024年8月)の太陽の姿を強調している。太陽活動極小期の間にも太陽はしばしばきれいではなく、黒点が太陽活動に関連しており、太陽周期の進行を追跡するために使用される。

太陽活動極大期として知られる最も活発なときは、太陽は光、エネルギー、太陽放射の巨大な爆発を解き放つことがある。2024年5月の太陽活動は、ここ数ヶ月のオーロラの視認性を高め、衛星やインフラへの影響をもたらした。

<右図> リンク先は動画 .mp4 です。

 

2000年以前 2020年以降

<ひとこと>: 以上は記事のポイントのみを示しました。下記リンク先では様々なイメージなども提供しています。

<出典>:  Abbey A. Interrante(著者名です)

コメント