天文・宇宙探査ニュース:画像を中心とした「新しい宇宙探査情報」のページです。

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2月28日:バリー・ウィルモア、三回の船外活動の初回を終える

2015年02月28日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの宇宙飛行士バリー・ウィルモアが、日本時間2月22日日曜日に、国際宇宙ステーションの外で、将来の米国の商用クルー宇宙船の到着のためにステーションを準備する、3回の船外活動の初回で働いている。同僚のテリー・バーツがサンバイザーに映っているのが見られる。この船外活動は、今年後半に到着する予定のドッキングアダプタにケーブルを敷設するために設計された。この新しいドッキングポートは、6~7名の標準的なステーションクルーサイズを増強して、調査につぎこまれるクルーの量を二倍にする、2017年に始まる、フロリダから打上げられる米国の商用宇宙船を迎えるだろう。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

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2月27日:シャープ山の「モハベ」地域でのキュリオシティの自画像

2015年02月27日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAのキュリオシティローバーのこの自画像(右)は、二回目の穿孔を行なった火星のシャープ山における「モハベ(Mojave)」領域を示している。この場面は、2015年1月に、ロボットアームの先端の火星ハンドレンズ画像(MAHLI)カメラでとられた何十ものイメージを結合してつくられた。「パーランプ・ヒルズ(Pahrump Hills)」のローバーを囲む青白い露岩とシャープ山の上部が地平線に見える。ローバーは「コンヒデンス・ヒルズ(Confidence Hills)」でもそのサンプル収集ドリルを使った。また、今、2月下旬には第3の穿孔サイトとして「テレグラフ・ピーク(Telegraph Peak)」を調べられている。この合成の構成要素イメージをとるためにアームの先端のタレットに搭載したカメラが使われた。この視界にはロボットアーム自身は含まれていない。
 
<参考>:キュリオシティは2011年11月に打上げられ、2012年8月に火星に着陸したロ-バー(探査車)。このイメージはローバー自身のロボットアームの先端のカメラで撮られているので歪んでいる。左のイメージがそのモックアップ。左の写真の赤い線の左側がロボットアームの先端のハンドレンズカメラ搭載位置。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

<大判>: 右のイメージをクリック。周囲の地名入りのイメージは こちら から。

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2月26日:立体芸術派の土星

2015年02月26日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

土星では、立体芸術派が想像するかもしれない、一度にあらゆる角度から物事を見ることができる。加えて、ここでは、リングが惑星の上に影を投げ、明暗の交互のパターンをつくっている。このパターンは、Bリングのコアとは異なって、完全に不透明ではないAリングを通してさえ見えている。土星のリングの影は、このようなクローズアップの視界では角度が混じり合うように地表を横断して見える。そのリングの様々な不透明度とそれらのリングによって投げられる影との、土星の楕円の視覚のコンビネーションは、ある時は、土星探査宇宙船カッシーニの視点からは精巧なまた複雑なパターンをつくる。この視界は、土星のリング平面より上約19度から、リングの日の当たる側を見ている。このイメージは、2014年12月5日に、土星から約200万キロメートルで、カッシーニ宇宙船の狭角カメラの可視光線でとられた。

<出典>: 「土星探査宇宙船カッシーニ」

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2月25日:NASAの衛星、米国西部の暖冬を見る

2015年02月25日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

米国の東の3分の二の人々が北極の空気に対処する間に、東太平洋のジェット気流の膨らみは、米国の西の冬をこの2ヵ月の標準温度より暖かく保っていた。NASAの赤外線データが両端の地表温度の観測を提供した。コントラストが極端である。カリフォルニアの住民が近年記録をとり始めてからの最も暖かい冬を過ごしている間に、ボストンの住民は2メートル40センチを超える高い雪だまり中をよろめいている。

<出典>: Aqua Spacecraft

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2月24日:火星のシャープ山近くの層をなした岩

2015年02月24日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

これらの火星の岩が層化された原因は何だろう? 主となる仮説は、1千万年以上の間蒸発と再充填を繰り返し、しかし、今、何億年もの間乾燥し水を失い続けた古代の火星の湖である。ロボットキュリオシティローバーによって先の11月にとられたこのイメージは、シャープ山の麓のパーランプ・ヒルズ(Pahrump Hills)の露岩の一部、幅1メートルのクジラ岩(Whale Rock)を示している。また、恐らく砂の波によって助長された、曲げられた層を持つ岩、交差する基盤がイメージに明らかである。キュリオシティは、高さ 5.5 キロメートルのシャープ山の周囲を探索し、このように多くの層をなした岩を発見し続けている。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

<デスクトップ壁紙>: こちら から。

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2月23日:ドーン接近:ケレスの二つの顔

2015年02月23日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

これらの回転する矮惑星ケレス(Ceres)の二つの視界は、2015年2月12日に、約 83,000 キロメートルの距離から、NASAのドーン(Dawn:夜明け)宇宙船によってとられた。これらのイメージはオリジナルのサイズからは拡大されている。
 
<参考>:2007年9月に打上げられたドーン (Dawn) 宇宙船は、 NASAが打ち上げた矮惑星ケレスと小惑星ベスタを目的とした探査機であり、ディスカバリー計画のミッションの一つである。史上初の木星と火星の間の小惑星帯に永久にとどまる人工物となる予定である。ドーンは、2011年5月から同じ小惑星帯にある小惑星ベスタを周回して調査し、2012年9月にケレスに向かった。宇宙船は2015年3月6日にケレスに到着する予定である。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

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2月22日:宇宙ステーション、アデン湾とアフリカのホーンを飛ぶ

2015年02月22日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

欧州宇宙機関宇宙飛行士サマンサ・クリストフォレッティは、国際宇宙ステーションからのこの写真をとり、2015年1月30日にソーシャルメディアに掲示した。クリストフォレッティは「アデン湾とアフリカのホーンの壮観な飛行」と書いた。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

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2月21日:最後の別れ

2015年02月21日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

前の土曜日、欧州宇宙機関の5回目かつ最後の自動運搬船ジョージルメートルが、グリニッチ標準時 13:40 (日本時間午後10時40分)に国際宇宙ステーションから切離された。宇宙船は、30時間未満後に、制御された再突入で太平洋上で燃え尽き、このプログラムの終わりを記録した。このイメージは、宇宙船が研究所を離れた直後に、アマチュアカメラマン Alex Spiller によって、ドイツのサクソニー(Saxony)でとられた。西から東へ時速 28,800 キロメートル程で旅する ATV-5 が、国際宇宙ステーションの明るい筋の右側にかすかな線として見える( こちら で確認)。これは、その火の終焉の前の宇宙船の、最後のイメージの一つであった。宇宙船に別れを告げるためにヨーロッパ中の多くの人々が戸外に出た。宇宙船は肉眼で見ることができ、また標準的なカメラで捕えることができた。それらのイメージは ATV ブログで集められた。

<出典>: Space in Images(欧州宇宙機関)

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2月20日:25年前の「淡青色の点」イメージ

2015年02月20日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

バレンタインデーはNASAのボイジャーミッションにとって特別である。ボイジャー1号宇宙船が我々の太陽系を振り返り、海王星を越えた位置から惑星達の初めての写真を撮ったのは1990年2月14日であった。この「ファミリーポートレイト」は、ボイジャー1号のユニークな視点から、左上から右下へ向かって、金星、地球、木星、土星、天王星、海王星をとっている。いくつかの重要なメンバーが撮影できなかった。火星は日光に乏しく、水星は太陽に近過ぎ、矮惑星冥王星はあまりに暗かった。これらのイメージをとることは原案にはなかったが、ボイジャー画像チームのメンバーである故カールサガン(Carl Sagan)は、最後の観察として、宇宙船がそのホームに向かって振り返るアイデアを持っていた。彼の1994年の本のタイトル「淡青色の点(Pale Blue Dot)」は、このシリーズにおける地球のイメージを参照している。
 
<参考>: イメージは見易くするために処理を加えています。

<出典>: Voyager 1

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2月19日:2月14日に彗星から 8.7 キロメートル

2015年02月19日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

2015年2月14日、欧州宇宙機関のロゼッタ宇宙船は、彗星67P/チュリュモフ-ゲラシメンコの地表上6キロメートルまで接近した。この最接近は、グリニッチ標準時 12:41 (日本時間2月14日午後9時21分)に、彗星の二つのこぶの大きな方にあるイムホテップ(Imhotep)と呼ばれる領域に対して行われた。このイメージは、この彗星に見られる対照的な地形を明らかにしている。滑らかなダストで覆われた地形の広がりに対して、層化しまた砕かれ露出した地表が対照をなしている。一部では、右下のような、滑らかな地表を持つ、高い円形に近いオブジェクトのかすかな外形を見ることができる。至る所に数メートルから数十メートルの大きさの石が散らばっている。右上に見られる最大の石はクフ(Cheops)と名付けられた。宇宙船は、今、典型的に約15キロメートルと100キロメートルの間の距離の範囲で飛び続ける新しいフェーズの観測を始めた。ロゼッタは、今日、太陽から3億 4500 万キロメートルにあり、今年8月13日の近日点では、地球と火星の軌道の間の約1億 8600万キロメートルにあるだろう。

<出典>: 「イメージにおける宇宙(Space in Images)」 ;欧州宇宙機関

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2月18日:ハッブルのリトルソンブレロ

2015年02月18日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

銀河達はその視点によって多くの形をとることがある。異なる視点からは銀河は異なって見えるので、そのことが実際の形を知るのを難しくしている。この写真に見られるように、壮観な視界を提供する、端から渦巻銀河を直接観測したときにその特殊な例がある。これはリトル・ソンブレロ(Little Sombrero)としても知られる NGC 7814 である。更に大きな同名の「ソンブレロ銀河(Sombrero Galaxy;昨日の記事参照)」はエッジ・オン銀河の別の衝撃的な例である。実際に「リトルソンブレロ」は、その明るい同名の銀河とほぼ同じ大きさの差渡し約 60,000 光年であるが、遠く離れて横たわっているので小さく見える。 NGC 7814 は、明るい中央のバルジと、宇宙の外側に広がる輝くガスの明るいハローを持っている。ダストの渦巻の腕が暗い筋として現れている。それらは、背後の銀河の中心からの光を吸収して遮断するダストの素材から成っている。
このNASA/欧州宇宙機関のハッブル宇宙望遠鏡イメージの視界は、前面の NGC 7814 がなくても非常に印象的である。このイメージで見られるほとんど全てのオブジェクトは同様に銀河達である。

<出典>: 「ハッブル宇宙望遠鏡」

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2月17日: M104 :ソンブレロ銀河

2015年02月17日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

この印象的な渦巻銀河 M104 は、覆い隠すダストレーンの幅広いリングを特徴とする、ほぼエッジ・オンのプロフィールで知られている。星達の広いバルジをシルエットで見せるこの宇宙のダストの帯は、広く知られた名前「ソンブレロ銀河(Sombrero Galaxy)」が示唆する広いつばの帽子のような様を与えている。ハッブル宇宙望遠鏡と地上ベースのスバル望遠鏡(日本)のデータが、有名な銀河のこの鋭い視界をつくるために、アマチュアのカラーイメージデータによって再加工された。この処理の結果は、小さな地上ベースの機器で見たときに M104 の明るい中央のバルジの圧倒的な光で往々にして失われる詳細を、自然色で保持している。 NGC 4594 として知られるソンブレロ銀河は、また、スペクトラム全体で見ることができ、中央に超巨大ブラックホールを持っていると考えられている。約 2800 万光年離れた差渡し 50,000 光年の M104 は、乙女座銀河団の南の端の最も大きな銀河達の一つである。

<出典>: 「今日の天文写真(Astronomy Picture of the Day)」

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2月16日:「パーランプ・ヒルズ」のキュリオシティローバー

2015年02月16日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

NASAの火星偵察軌道船(MRO)の高解像度画像科学実験(HiRISE)カメラからの、ゲイルクレータの「パーランプ・ヒルズ(Pahrump Hills)」エリアのこの視界に、NASAの火星探査車キュリオシティローバー(差し込みのイメージ)を見ることができる。パーランプ・ヒルズは、ゲイルクレータの中心にそびえるシャープ山の麓の露岩地帯にある。この領域には科学者達が水の存在を信じている堆積岩を含んでいる。イメージではローバーの位置は長方形で示されている。北は上である。この視界は幅330メートルのエリア(大判参照)をカバーしている。この観測は2014年12月13日に行なわれた。この時、キュリオシティは、シャープ山の麓の「クジラ岩(Whale Rock)」と呼ばれる地形近くにいた。

<出典>: 「今日のイメージ(Image of the day)」

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2月15日:欧州宇宙機関の実験宇宙船、試験飛行に成功

2015年02月15日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

欧州宇宙機関の中規模実験宇宙船(IXV:Intermediate eXperimental Vehicle)はガラパゴス諸島西の太平洋で回収された。この航空機は、グリニッチ標準時2月11日 13:40 (日本時間2月11日午後10時40分)に、ヨーロッパの宇宙ポートから、ベガロケットで出発した。高度340キロメートルでベガと分離し、412キロメートルに達し、周回することなく再び大気に入り、300以上の先進的なまた従来型のセンサーからの大量なデータを記録した。長さ5メートル、2トンの宇宙船は、降下の時、極超音速から超音速に減速した。高度120キロメートルでの秒速 7.5 キロメートルの大気入りは、低地球軌道から戻る宇宙船と同じ条件である。 IXV は大気を通して滑空し、太平洋での安全な着水のためにパラシュートが開かれた。

<参考>: IXV 宇宙航空機(spaceplane)は、将来の再利用可能な宇宙輸送のための、自律的な大気再突入可能性を試す実験宇宙船です。この実験機は、従来ロシアと米国で開発されてきた翼を持つカプセル型と異なり、世界で初めての、翼を持たず、空気力学的な形を持つ宇宙船です。欧州宇宙機関では、1998年の実験以来、円錐形の大気再突入実験装置を試してきました。今回の飛行は、主として大気への再入(リエントリ)を試すために行なわれました。

<出典>: 「イメージの宇宙(Space in Images);欧州宇宙機関」

<大判>: イメージをクリック。

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2月14日: ATV-5 の LIRIS

2015年02月14日 09時00分00秒 | 天文・宇宙

欧州宇宙機関の5回目かつ最終の自動運搬船(ATV-5)が、日本時間今日14日土曜日午後10時40分に、国際宇宙ステーションから切り離されミッションを終了します。NASAテレビの切離しの放送は午後10時15分に始まる予定です。写真は、2014年8月に、国際宇宙ステーションから見た、ドッキングするために近付く自動運搬船ジョージ・ルメートル(ATV-5)。欧州宇宙機関のロゴの右側の、前面の円錐の周りの3台のカメラは、このとき新しいランデブーとドッキング技術を実証したレーザー赤外線画像センサー(LIRIS)実験装置の一部。

<NASAテレビの視聴>:右欄の「NASAテレビ中継と予定」から。

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