ボーイング CST-100 スターライナーが、2021年7月17日に、フロリダのケープカナベラルの宇宙打上複合台41の垂直統合施設で、ボーイング社とロッキード・マーティン社の合弁事業であるユナイテッド・ローンチ・アライアンスのアトラスVロケットに固定される。スターライナーは、NASAの商用クルー計画に対応する、ボーイングの二回目の軌道飛行テスト(OFT-2)のために、アトラスVに搭載されて7月30日に打上げられる予定である。この宇宙船は、この日早くに、NASAのケネディ宇宙センタの、ボーイングの商用クルー&貨物処理施設から搬出された。
<出典>: 「商用クルー(Commercial Crew)」
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<ひとこと>: 2003年2月のスペースシャトルコロンビアの悲劇的な事故の後、スペースシャトル計画は廃止され、米国の近地球軌道へのクルーや貨物の配送は民間企業に任せることになった。その一つ、商用クルー計画に応じたのが「スペースX社のドラゴン」と「ボーイングとロッキード共同のスターライナー」だった。「スペースX社」は既に多くの貨物の搬送を常態化させ、野口飛行士達の送迎・星出飛行士達の送込みにも成功している。一方、スターライナーは、前回の無人試験飛行では、打上げ・着陸には成功したものの宇宙ステーションまで到達することができずに終わっている。
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<火星探査>: ホームページの「火星の話題(Mars Topics)」から。
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<お知らせ>: 上記の通り、明日7月31日早朝、NASAテレビで「ボーイング CST-100 スターライナー」の試験飛行に向けた打上中継放送があります。ご覧になるにはホームページの「ウェブNASAテレビ放送予定」から。