ウェッブが水蒸気を見つけたが、岩石の惑星またはその恒星からだろうか?
宇宙で最も一般的な星は赤色矮星であり、そのことは、岩石系外惑星が赤色矮星を周回しているのが見つかる可能性が最も高いことを意味している。赤色矮星は冷たいので、その惑星が液体の水を有するのに十分な暖かさを保つためには、狭い軌道のハビタブルゾーンになければならない。このような恒星達は活動的であり、特に若いときにも活発で、惑星の大気を破壊する可能性のある紫外線やX線の放射線を放出する。その結果、天文学における重要な未解決の問題の一つは、岩石惑星がそのような過酷な環境で大気を維持できるかどうかである。
その疑問に答えるために、天文学者達は、NASAのジェームズウェッブ宇宙望遠鏡を使って、 GJ 486 b として知られる岩石系外惑星を調査した。それは親星に近すぎてハビタブルゾーン内に収まらず、表面温度は摂氏430度である。それでも、ウェッブの近赤外分光器(NIRSpec)を使った彼らの観測は水蒸気のヒントを示している。水蒸気が惑星に関連している場合、それはその灼熱の温度とその星に近接しているにもかかわらず、それが大気を持っていることを示している。水蒸気は以前にも気体を有する系外惑星で観測されたことがあるが、これまでに岩石系外惑星の周囲で大気が確実に検出されたことはない。但し、チームは、水蒸気は恒星自身からであり、惑星からではない可能性があると警告している。
GJ 486 b は地球より約30%大きく、質量は3倍であり、このことは地球よりも重力の強い岩石の世界であることを意味している。赤色矮星の周りを地球日で1日半弱で周回しており、昼の側と夜の側が固定された潮汐ロックされていると予想される。
<出典>: 「ジェームスウェッブ宇宙望遠鏡(Webb Telescope)」
<大判>: 大判はイメージをクリック。
<ひとこと>: ジェームスウェブ宇宙望遠鏡のコーナーからの発表は こちら から。
★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
<ミッション別ページ>
各ページへのリンク(ペ-ジ欄をクリック: スマホの方は横位置でご覧ください)
火星探査の今 | 土、日、祝日は休載 | ||
ハッブル宇宙望遠鏡 | 週の初めに掲載 | ||
ジェームスウェッブ宇宙望遠鏡 | 週の初めに掲載 | ||
<参考> 宇宙科学の話題 | 発表の都度 | ||
<参考> NASAテレビ放送予定 | イベントの都度 |