一箪の食、一瓢の飲
子 日(ノタマ)わく、
賢(ケン)なるかな回(カイ)や。
子 日わく。
一箪(イッタン)の食(シ)、一瓢(イッピョウ)の飲(イン)、
陋巷(ロウコウ)に在(ア)り。
人は其の憂(ウレイ)に堪(タ)えず、
回や其の楽しみを改めず。
賢なるかな回や。
現代語訳
先生は おっしゃった。
一杯の飯と一杯の汁、貧しい町の粗末な家。
普通の人なら耐えられないのに、回はまことにえらいものだ。
貧しい中でも学問を楽しんでいるなんて、
本当の賢者であるなあ。
君子は上達し、子人(ショウジン)は下達(カタツ)す。
現代語訳
先生は おっしゃった。
君子とはより高いものを目指して向上しようとするが、
小人は反対に私利私欲を求めて、
安易なほうへ流れてしまう。
参照
楽な方に行きたくなる。
損得が頭に浮かんでしまう。
私たちは ついついこんなふうに考えがちです。
でも、向上するのも、それをあきらめてしまうのも、
実は 自分次第なのですね。
理想を持ち、それに向って努力することはとても大切です。
※ 説明になかったけど・・・{回}とは お弟子さんでしょうね。
この年になると~私利私欲は あまりありませんが・・・。
でも・・・自分は 小人だなぁ~思うことは 多々あります。
まずは・・・私は、向上心がない!!
思いついたことも、体力等を言い訳に すぐに諦めてしまうのです。
この論語の書き取り本も~もう 何年来なのですよ。
何ごとも、あきらめずに努力する気持ち・・・大切ですよね。