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論語 ㉝  君子は義に喩り、小人は理に喩る

2020年08月25日 | 論語

        君子は義に喩り、小人は理に喩る

   子 日わく
   君子は 義に喩り、
   小人は理に喩る。
            シ ノタマワク
            クンシハ ギニサトリ
            ショウジンハ リニサトル。

   現代語訳
       先生は おっしゃった。
       「君子は、それが正しいか、正しくないかで
        物事を判断するが、
        小人は、利益が あるかないかで
        すべてのことを判断する。」

   参照
       物事に悩んだ時、あなたは何に基づいて判断していますか。
       損か得か、役に立つかそうでないか、で決めるのではなく、
       そのことが正しいかどうかで考えられたらいいですね。
       迷った時に「どれが正しいか」という つぶやきが
       自然に心に浮かんだら素晴らしいですね。


   哀公 問うて 日わく、
   何を為さば 則ち 民服せん。
   孔子 対えて 日わく、
   直きを挙げて 諸を枉れるに錯けば 則ち 民服す。
   枉れるを挙げて 諸を直きに錯けば 即ち 民服せず。
            アイコウ トウテ イワク。
            ナニヲナサバ スナワチ タミフクセン。
            コウシ コタエテ ノタマワク、
            ナオキヲアゲテ コレヲマガレルニオケバ
            スナワチ タミフクス。
            マガレルヲアゲテ コレヲナオキニオケバ
            スナワチ タミフクセズ。

   現代語訳
       哀公が尋ねた。
       「どうすれば 民は心から 服するか」
       先生は 答えられた。
       「正しい人を挙げ用いて、曲がった人の上におけば、
        民は心から 服します。
        曲がった人を挙げ用いて、正しい人の上におけば、
        民は 心から服しません。」

   参照
       「どうしたら 民が従ってくれるだろうか」
       魯の国の君が 孔子に質問した場面です。
       当時の為政者の深刻な悩みだったのでしょう。
       ここでも人物を見極めることの大切さが伝わってきます。
       よき人物を上に置けば、その正しい判断を見た国民は、
       ついてきてくれるのです。
       現代でも 納得の道理ですね。
             



     ※  たしかに・・・よき上司に恵まれると、仕事も楽しいし頑張れますよね。
              
       
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