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論語 ㉗   才徳兼備の仲弓

2020年08月19日 | 論語

     近き者説べば、遠き者来る

   仲弓(チュウキュウ)、
   季氏(キシ)の宰(サイ)と為りて政(マツリゴト)を問う。
   子 日(ノタマ)わく、
   有司(ユウシ)を先にし、小過(ショウカ)を赦(ユル)し、
   賢才(ケンサイ)を 挙げよ。
   日(イ)わく、
   焉(イズク)んぞ 賢才を知りて之(コレ)を挙げん。
   日(ノタマ)わく
   爾(ナンジ)の 知る所を挙げよ。
   爾の知らざる所(トコロ)、人其れ諸(コレ)を捨てんや。

   現代語訳
       仲弓が魯の重臣 季氏の領地の代官となり、
       その 治め方を尋ねた。
       先生は おっしゃった。
       「部下となる役人を適材適所に配置するとよい。
       役人を 選ぶにあたっては、
       小さな過失を許す 広い心を持って、
       優れた才能のある者を用いよ」と。
       「どうしたら優れた人物を選んで採用することが
        できますか」と 仲弓が尋ねると、
       先生は おっしゃった。
       「お前の知る人々を選んで用いればよい。
       (このように賢人を用いる志があることを世の人びとが知れば)
       お前の知らない 人たちについても、
       他の人たちが推薦するようになるだろう」と。


   葉公(ショウコウ)、政(マツリゴト)を問う。
   子 日(ノタマ)わく、
   近き者を説(ヨロコ)べば、遠き者来(キタ)る。

   現代語訳
       葉公(楚の国の葉県の長官)が政治について 尋ねると、
       先生は 答えられた。
       「領内の者が喜べば、領外の者も
        自ら喜んで やってくるようになります。」

   参照
       政治に関わる者は、
       人物を見極める目を 持っていなくてはなりません。
       自分が すべてを行うのではなく、
       適材適所に人を置き、充分に働いてもらう。
       それを統括するのが、上に立つ者の役目です。
       仲弓は よき人材を
       自分の知る範囲から 探そうとしました。
       よき 政治をすれば、
       よき人材は 自然に集まってくるのですね。
       政治だけではなく、
       私たちの身近な生活でも こうありたいと思います。




※ はるかが サラっと 調べたことです

   仲弓も孔門十哲の一人で、徳行に秀でてたそうです。
   ただ・・・生没は 不明です。

   ブログの論語⑥ まだら牛の子・・・で仲弓は登場しました。
   身分の低い家の出身でしたが、学を好み 度量も大きかったようです。
   きっと・・・努力したのでしょうね~。

   孔子は{才徳兼備}と仲弓を 絶賛したそうです。

      ※{才徳兼備}・・・調べました。
   すぐれた才能と知恵があり、その上に仁徳を備えてることです。      
      
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