メーガン妃は“夫を立てない”? オバマ氏パーティーに招かれなかった3つの理由とは
著者:森 昌利
タグ: メーガン妃, ヘンリー王子, 森昌利, ロイヤルファミリー
“王室引退”以来、ヘンリー王子とメーガン妃はバラク・オバマ元米大統領夫妻との親交が伝えられてきた。ところが、今月開催されたオバマ氏60歳の誕生日パーティーに招待されなかったことが明らかとなり、大きな話題に。ハリウッドセレブの面々などが招待される中、なぜ元ロイヤルの超有名人カップルは呼ばれなかったのか? 王室作家のアンジェラ・レヴィン氏はこのほど、英大衆紙にコラムを寄稿。オバマ夫妻側の心情を紐解きつつ、その理由について自説を綴っている。
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ミシェル夫人はエリザベス女王の大ファン? 家族最優先主義の一面も
現地時間7日、米マサチューセッツ州マーサズ・ヴィニヤード島に所有する豪邸で開催されたオバマ氏の誕生日パーティー。コロナ禍での集まりに批判の声が上がったため、開催直前に規模が縮小された。
2017年にヘンリー王子の公式伝記本「Harry:Conversations with the Prince(ハリー:王子との会話)」を出版した王室作家アンジェラ・レヴィン氏が英大衆紙「ザ・サン」に寄稿したコラムによると、元々の招待者数は475人。ヘンリー王子夫妻はそのラージグループにも入っていなかったことになる。
また、メーガン妃は「都合が悪くて出席できない」と主張していたそうだが、レヴィン氏は「(妃は)パーティーに心底招かれたかったはずだ」と指摘する。
しかしなぜオバマ夫妻は、王子が主要王室メンバーだった時代から親交があるにもかかわらず王子夫妻を招待しなかったのか。レヴィン氏がその第一の理由として挙げたのは、ミシェル・オバマ夫人がエリザベス女王の大ファンであること。夫人は女王に「素晴らしいほど温かく、愉快」という印象を抱いているという。
その背景には2009年に初めて対面した際のエピソードがある。夫人は女王と並んで写真を撮影した際に女王の肩を抱き寄せたが、英王室の規律では許されない行為だった。ところが女王は夫人の腰に手を回して抱き寄せ、何事もなかったように夫人のミスをカバーしたそうだ。
もちろん夫人は、肩を抱き寄せる行為が“失敗”だったことをのちに理解。以来、女王の人柄に心酔しているとレヴィン氏は綴っている。ちなみにミシェル夫人も自身の著書「Becoming(日本語版「マイ・ストーリー」集英社刊)でこの時のエピソードをポジティブに描いていた。
さらに夫人は家族思いで有名。レヴィン氏は王子夫妻のインタビューで王室の人種差別が暴露された際、夫人が「家族以上に重要なものはありません。許しと癒やしがあり、将来的には愛が解決してほしいと祈ります」と述べたことを挙げ、オバマ夫妻にとっては王子夫妻の怒りが一度きりではなく継続していることが問題だと指摘した。ちなみに当時、夫人は「人種差別は白人ではない我々にとって珍しい話ではありません」と述べ、妃の発言について「驚きはなかった」としたことが大きく報じられている。
こうしたことからレヴィン氏は、夫人が妃の暴露を「家族に対する侮辱」と考えたことで夫妻と距離を取り、パーティーに招待しなかったとみている。
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「時には自分が一歩下がって」と夫を立てるよう過去にアドバイスも
第二の理由は、夫を立てないメーガン妃を残念に思う気持ちだ。
ハーバード大ロースクール卒の超一流の弁護士だったミシェル夫人は、夫が黒人初の米大統領に就任した後はファーストレディとしてともに米国を支えた。そうした経歴を持つからこそ、英ロンドンで妃と会った際、「時には自分が一歩下がって、夫を前に進ませることが必要です」とアドバイスしたという。
ところが先日公開された妃の40歳誕生日動画では、窓の外で唐突にジャグリングをするという形でヘンリー王子を出演させた。ちなみに、動画で共演した米国人俳優でコメディアンのメリッサ・マッカーシーは米メディアに対し、王子が「変じゃないか」と尻込みしていた事実を明かしている。
レヴィン氏はこの場面について、「窓の外から裕福な家庭を覗き込む、ディケンズの小説に出てくる貧しい少年を思わせる」と綴り、その不快感をあらわに。こうした妃の“夫を雑に扱う行為”も夫人をやるせない気分にさせたかもしれない。
“王室引退”後は真似ばかりの王子夫妻に辟易?
さらにレヴィン氏がもう1つの理由として挙げたのが、真似ばかりするヘンリー王子夫妻に対するオバマ夫妻の苛立ちだ。
妃が発表した新プロジェクト「40×40」は、オバマ氏が自分の時間を60秒でも60分でも「社会貢献に使おう」と訴えた「60 for 60」にそっくり。しかも“王室引退”後の動きも、ネットフリックスやスポティファイとの提携、妃の児童書出版、さらには王子の回顧録と、まるでオバマ夫妻の活動をなぞっているようにもみえる。
また妃は「40×40」プロジェクトで40名の著名人に協力を依頼したが、影響力絶大のオバマ夫妻には連絡を取っていない。
レヴィン氏はこのことからも、王子夫妻とオバマ夫妻の関係には、これまでの報道にあったような親密さや近さはないと指摘。さらにオバマ夫妻は王子夫妻の状況が“さらに今よりも急速に悪化する”と予想しており、両夫妻が近々に接近することもないだろうとみている。
英紙が先日報じたところによると、「40×40」プロジェクトのスタートは予想外に低調だったという。また王子夫妻の人気は最近、移住先の米国でも急激に降下しているとの指摘もある。
効果的なイメージ回復戦略は今後不可欠だが、王子は来年、またも自分の家族に対する批判が詰まった回顧録を出版する予定。となると、家族への侮辱を何よりも嫌うオバマ夫妻との距離はますます遠ざかり、一般の中でもさらなる王子夫妻離れに拍車がかかる可能性もあるだろう。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
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【写真】ヘンリー王子とメーガン妃が招待されなかったオバマ氏のパーティー 当日は“撮影厳禁”だったが知らずにSNS投稿した参加者も
ヘンリー王子夫妻 オバマ元米大統領パーティーに招待されない理由 元報道官が指摘
著者:森 昌利
タグ: メーガン妃, ヘンリー王子, 森昌利, ロイヤルファミリー
8月4日、区切りとなる40歳の誕生日にビデオメッセージを公開し、コロナ禍で失職した女性たちへの支援プロジェクトを呼びかけたメーガン妃。豪邸の一部で撮影されたことも話題になったが、プロジェクトに対する巷のリアクションが“薄い”とする報道もあった。また、バラク・オバマ元米大統領の誕生日パーティーには“招待されていない”という事実も明らかになっている。
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「2人はA級セレブであっても超A級ではない」
元米大統領のバラク・オバマ氏とメーガン妃の誕生日は同じ8月4日。複数の米メディアが掲載した記事によると、オバマ氏は現地時間7日、60歳の誕生日パーティーをマサチューセッツ州マーサズ・ヴィニヤード島に所有する豪邸で開催した。
コロナ禍のためソーシャルディスタンスに配慮できる野外パーティーだが、批判の声を受けて直前に規模を縮小したことも報じられていた。ちなみにこのパーティーは“撮影厳禁”だったが、数人のゲストが知らずにSNSで動画などを公開し、のちに削除する騒ぎにもなっている。
米雑誌「ピープル」によると当日のゲストは約200人。英大衆紙はそれ以上とも伝えている。複数の報道によると、その顔ぶれは米俳優トム・ハンクスとリタ・ウィルソン、米映画監督スティーブン・スピルバーグといったハリウッドセレブの他、王子夫妻を擁護している米CBSのジャーナリスト、ゲイル・キング氏など。キング氏の友人であり3月放送の暴露インタビューでホストを務めた米有名司会者オプラ・ウィンフリーは、翌日のブランチに参加したそうだ。
残念ながら招待されなかったヘンリー王子とメーガン妃。元英王室報道官ディッキー・アービター氏は英大衆紙「デイリー・エクスプレス」に対し、考えられるその理由をストレートに語っている。
同氏は「(ヘンリー王子夫妻が招待されなかったことに)まったく驚きませんでした。なぜなら、2人はA級セレブであっても超A級ではないからです。初めから招待リストに名を連ねるとは思っていませんでした」と語り、王子夫妻のステータスが米セレブ界で“最高峰に達していない”ことを指摘した。
一方「エクスプレス」紙は他の記事でも、匿名のハリウッドプロデューサーによるコメントを掲載している。この人物は「(メーガン妃の)誕生日メッセージに対する反響が小さかったことは驚きであり、失望を呼びました」と前置きしながらも、3月放送のインタビューなどで暴露や王室批判の露出が続いたことによる影響を指摘。英王室に憧れて夫妻を支持していたファンが「困惑し、少々(2人に)飽きてしまっています」と語り、米国での人気下降傾向を指摘した。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
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【写真】ヘンリー王子とメーガン妃は招待されず? オバマ氏60歳の盛大なパーティ 現在は削除された現場の写真 数人がSNSに投稿していた
ヘンリー王子とメーガン妃なぜ沈黙 家族風刺の“残酷なアニメ”に抗議しない理由とは
著者:森 昌利
タグ: メーガン妃, ヘンリー王子, 森昌利, ロイヤルファミリー
制作費500万ポンド(約7億8500万円)といわれる、英王室をモデルにした風刺アニメ「The Prince」。ロイヤルファミリーの面々を模したキャラクターが辛辣な表現で描かれているこのアニメについて、米国在住のヘンリー王子夫妻が抗議する気配はない。それに対し、著名な王室専門家が疑問の声を投げかけている。
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幼いジョージ王子の描き方が物議を醸しているが…
「もしもハリー(ヘンリー王子の愛称)とメーガン(妃)が本当にメンタルヘルスを心配するなら、なぜ(甥の)ジョージ王子に一生の傷を負わせる可能性のある残酷な米国のアニメに対して沈黙を守るのか」
そんな衝撃的なタイトルが英大衆紙「デイリー・メール」の電子版に踊った。書き手は英大衆紙「ザ・サン」の元エグゼクティブ・エディターで、英王室記者として高い知名度を誇るダン・ウートン氏だ。
この「残酷な米国のアニメ」とは、米HBO Maxが制作した新作アニメ「The Prince」のこと。英王室を風刺した作品はこれまでも存在するが、本作は主人公を「ジョージ王子」とした上にかなり特徴的なキャラクターとして描かれているため、まだ子どもである王子を標的にしたなどと物議を醸している。
そこでウートン氏は、メディアの横暴や過剰な批判に猛反対し、メンタルヘルス問題に取り組んでいるはずのヘンリー王子夫妻が、配信開始から数日経っても沈黙を守っていることを疑問視した。
王子夫妻の真意として挙げた第一の理由は、ヘンリー王子の“ご近所さん”で親交があるという英俳優オーランド・ブルームが「ハリー王子」の声を担当していること。友人が参加する作品には文句は言えないということだ。
そして第二の理由は、この作品がジョージ王子をはじめ、ヘンリー王子夫妻がライバル視するウイリアム王子一家を標的にしていることだという。
ウイリアム王子夫妻の子どもたちは3人とも登場しており、ジョージ王子以外にシャーロット王女とルイ王子も茶化されている。しかし、ヘンリー王子夫妻の子どもたち、アーチーくんとリリベットちゃんは一切登場しない。
また、風刺アニメであることを考えれば、王室を“引退”したヘンリー王子とメーガン妃の方が絶好のネタになりそうではあるが、その登場シーンはごく一部。しかも、王子は少しばかり鈍感、メーガン妃は穏やかな野心家として描かれているのが印象的だ。
同氏は、何よりも大切な子どもたちを標的にされたウイリアム王子夫妻が、怒りの矛先をヘンリー王子夫妻に向けるだろうと懸念している。そして「もし、ハリーとメーガンがこのような卑劣なシリーズに反対の声を上げないのであれば、二度とメディアを批判することはできないでしょう」と締めくくった。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
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【動画】英王室風刺アニメ「The Prince」予告編 幼いジョージ王子がかなり特徴的なキャラクターとして描かれている
ヘンリー王子は米国移住を後悔する? 学生時代に貼っていたポスターのモデルが警告
著者:森 昌利
ヘンリー王子夫妻が移住した米カリフォルニア州。その最大都市ロサンゼルスは、ハリウッドのお膝元で米ショービズの中心地だ。しかし、街の人間は外見ばかりを気にする“自己中心的な人間”ばかり……と、同州出身で現英ロンドン在住の有名モデルは主張。ヘンリー王子もそのうちに「英国が懐かしくて仕方がなくなる」と予言した。実はこの女性、アンドリュー王子との親交やヘンリー王子が学生時代にファンだったことなど、王室と“縁”があることでも知られている。
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ロサンゼルスは見た目重視の「ソウルレス」な街であると主張
これまで世界の雑誌350以上で表紙を飾ったスーパーモデルであり俳優、リアリティスター、そして実業家として知られるカプリス・ブーレ。出身はカリフォルニア州だが、20代前半で英国に拠点を移した。
英国では20年ほど前にロックスターのロッド・スチュワートと交際していたことや、その当時にエリザベス女王の次男アンドリュー王子も“ご執心”だったこと、さらにはヘンリー王子がイートン校時代に寮の自室に貼っていたポスターの人物としても有名だ。ちなみに昨年に英大衆紙が報道した“アンドリュー王子がバッキンガム宮殿でエリザベス女王の玉座に座らせた女性”でもある。
英雑誌「OK!」が掲載した記事によると、ブーレは2年間ほど経験したロサンゼルス暮らしを踏まえ、ヘンリー王子が将来的に“英国を恋しがる”と主張した。王子一家が暮らすサンタバーバラ郡モンテシトはロサンゼルスから車で1時間半ほどの距離だが、喧騒から逃れたセレブたちが邸宅をかまえる郊外の高級住宅街であり、実質上は“都市圏”だ。
ブーレはまず「ロサンゼルスのライフスタイルも素晴らしいが、英国とは非常に異なります」と発言。そして英国時代のヘンリー王子は伝統や歴史に囲まれて「特権生活を送り、お城に住んで、欲しいものは誰かが何でも揃えてくれて、しかも堅固に守られていました」と語り、米国の開放的な西海岸、しかもパパラッチ天国とのギャップを指摘した。
さらに、ロサンゼルスが見た目重視の「ソウルレス」(魂のない)な街であると主張。移住してしばらくすれば「家族がいかに自分を愛してくれたか実感するはずです」と続けて、華やかな暮らしに飽きた時、祖母の女王をはじめ、父チャールズ皇太子や兄ウイリアム王子、義姉キャサリン妃の“愛“を懐かしむと主張した。
また米国移住後のヘンリー王子については「ロサンゼルスで彼が金儲けしたり注目される唯一の方法は、家族を裏切ること。それは、常に卑劣でおぞましいことです」とピシャリ。王子夫妻が“元ロイヤル”の看板で掴んだネットフリックスやスポティファイとの大型契約、そして現在の“ご近所さん”であるオプラ・ウィンフリーがホストを務めたインタビューといった一連の活動に対し、厳しい批判を浴びせていた。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
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【写真】今もゴージャスなカプリス・ブーレ イビサ島の豪華すぎる別荘 ヘンリー王子が寮自室にポスターを飾っていた2003年の様子も
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