ヘンリー王子がタリバンのアフガニスタン制圧を受けて、退役軍人達がお互いにサポートし合うよう呼び掛けている。10年間の軍歴の中で、兵士としてアフガニスタンに2度配属されたヘンリー王子、タリバンが同国の都市を次々に制圧し、先週末首都カブールにたどり着いたことを受け、自身が主催する負傷軍人のための国際スポーツ大会、インヴィクタス・ゲームズのCEOドミニク・レイド氏との共同声明を発表した。
「アフガニスタンでの出来事が国際的なインヴィクタスのコミュニティに響き渡っています。インヴィクタス・ゲームズの参加国や選手の多くが、過去20年間におけるアフガニスタンでの軍務の経験を共有しており、ここ数年はアフガニスタンからもチームが参加してきました。インヴィクタスネットワークそして、より広い軍事コミュニティを通して、全ての人が連絡しサポートし合って欲しいと思います」
2014年にスポーツの力を通して、回復、リハビリのサポート、自分の国に身を捧げる人々への理解と尊敬の拡散を目的に同イベントを立ち上げたヘンリー王子、今年6月には地雷除去を専門とするイギリスの団体ヘイロー・トラストの職員がアフガニスタンでの地雷除去作業の場で攻撃され10人が死亡、16人が負傷した件でこう声明を発表していた。
「アフガニスタンでヘイローのために作業する人々は、戦争や紛争の長く残る傷を取り除く作業により死の危険と隣り合わせで生きています。自らのコミュニティで働いていた襲われた人々は、自らの国や家を守り、修復するためにヘイローに参加しました。私の理解によれば、自らの命を失った地雷除去者はその友人らもまた守っていたのです。こういった人々は世界をより安全な場所にしようと命をかけて最前線に立っています。彼らへの残虐な行為に対して、私たちは人道援助の活動家や彼らが支えるコミュニティの人々と共に立ち上がらなければなりません」
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エリザベス女王とヘンリー王子【写真:AP】
今年は4月のフィリップ殿下葬儀と7月のダイアナ元妃銅像除幕式で2度の英国帰国を果たしたヘンリー王子。さらに英大衆紙は先日、年末に3度目の帰国を予定していると報じた。そこで最愛の祖母であるエリザベス女王と対面するとのことだが、“招かれざる客”が同行する可能性もあるという。
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年末に英国のノッティンガムシャーで週末を過ごす?
ヘンリー王子は4月、大型契約を交わした米配信大手ネットフリックスでの配信作品として、自身が立ち上げた傷病兵のスポーツ大会「インビクタス・ゲーム」に関するドキュメンタリーの制作を発表した。大会に出場するアスリートたちを追った内容で、現在はその制作に入っているとみられている
英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が関係者の話として報じた内容によると、王子はこの年末に英国のイングランド中部に位置するノッティンガムシャーで週末を過ごし、「インビクタス・ゲーム」に関するプランを進める予定だという。さらに王子は、ドキュメンタリー制作のためメーガン妃と設立した制作会社「アーチウェル・プロダクション」の撮影チームも同行させる意向だそうだ。
そして、米カリフォルニアの自宅へ戻る前に最愛の祖母エリザベス女王を訪ねるという行程だというが、もちろん王子と女王の再会を撮影するかどうかは明確ではない。だが、女王を撮影することができれば話題作りとしても申し分なく、何より番組の格が上がるだろう。
一方で、この帰国にもメーガン妃とアーチーくん、リリベットちゃんが同行する予定はなく、また現在のところ兄のウイリアム王子と会うために時間を作るかは不明とも同紙は伝えている。険悪と伝えられる兄弟仲改善の兆しはやはり見えないようだ。
かつてはロイヤルファミリーの中でも女王の次に国民の人気を集めていた王子だが、“王室引退”や今年3月に放送された暴露インタビュー後は英国での人気凋落が著しい。そんな状況で、もしも同紙が今回報じたように女王をドキュメンタリーの“だしに使う”ような扱いをすれば、国民の憤まんがさらに吹き出ることは確実かもしれない。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
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ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】
英国で人気の朝の情報番組「グッド・モーニング・ブリテン」の司会者、ピアーズ・モーガン氏がまたもヘンリー王子とメーガン妃に噛み付いた。今回は「ネットフリックス」から今後公開される夫妻の作品に対し、痛烈な皮肉を込めて苦言を呈したという。英紙が報じている。
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ヘンリー王子夫妻の作品は「歯の神経治療」と同じ!?
ヘンリー王子とメーガン妃が米動画配信大手「ネットフリックス」と100億円超ともいわれる巨額契約を結んだ際には「まったく楽しみではない」と発言していたモーガン氏。英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が掲載した記事によると、今回、改めて夫妻の今後の公開先品への期待を否定したという。
モーガン氏は同紙に対し「(2人の)熱狂をはらんだ啓発的なドキュメンタリー番組が楽しみだ。歯の神経治療に行くのが楽しみだったように」と独特な皮肉をもって語り、夫妻の番組は“苦痛”とも取れる表現をした。
また、記事ではメーガン妃批判を繰り返すモーガン氏を家族が心配したというエピソードについても触れている。ある日の夕食での一幕のこと。息子から「どうしてそこまでメーガン妃が気になるのか?」と聞かれ、「そんなことはない」と応じたそうだが、「彼(モーガン氏)の答えは説得力があるようには聞こえなかった」としている。
ヘンリー王子と知り合う前に一瞬ではあったものの、メーガン妃と友人関係になったモーガン氏。しかし、その後、メーガン妃と王位継承権6位の王子との交際が始まると、ぱったりと連絡が途切れてしまったという事実が報道されたばかり。夫妻の作品への期待を否定するという言動は、妃への苦い思いから来ているのだろうか。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)
まさかのハリウッド進出!?
昨年10月、個人的な手紙を不法に入手・掲載したとして、英大手タブロイド紙「メール・オン・サンデー」を提訴した、ヘンリー王子 (35)とメーガン妃(39)。
今年7月には、この裁判 でメーガン妃が「英国王室は、マスコミのいじめ や偽りの報道から自分を守ってくれなかった」と主張していることが判明。ヘンリー王子はそんなメーガン妃を守るため、3月末で英国王室を離脱する決意をし、4月に英大手4大タブロイド紙「デイリーメール」「サン」「ミラー」「エクスプレス」に対して、「報道姿勢に同意できない」ため「今後、事実確認を求められても応じない。質問も受けないし、一切関わりを持たない」と一方的に絶縁宣言をした。
ヘンリー王子が、英国王室になじめないメーガン妃のために、また妻子のプライバシーを守るために必死になっているのは誰の目から見ても明らかで、ネット 上では「言いなりになりすぎだけど、理想のパートナー」「ハリウッドのテレビ女優 のために王室を捨てるだなんて、心打たれる」と感動する声が上がったものだった。
しかし、メーガン妃をフォローするためにヘンリー王子が偽名を使い、インスタグラムのアカウントを作ったこと、出産前に胎児の性別を知っていたり、名前はアーチボルトにしようかと一瞬考えたことなど、あれやこれやプライベートを暴露された話題の本『Finding Freedom』に関しては2人ともスルー。
著者である王室ライターたちは「インタビューなどの執筆協力は受けていない」と明言したものの、2人が抗議しないということは「暗黙の了解なのだろう」「自分たちの都合のいいように書かせたに違いない」などとささやかれている。
そんなヘンリー王子とメーガン妃が、2億人近い会員数を誇る動画配信サービス世界最大手のNetflixと制作契約したことを発表。「『プライバシーの尊重!』と神経をとがらせるくせに、ハリウッド進出?」と、しらける声が続出しているのだ。
9月2日、ヘンリー王子とメーガン妃は、米「ニューヨーク・タイムズ」電子版を通してNetflixと制作契約をしたことを明かし、また「情報だけではなく、人々に希望を与えるコンテンツを制作する」「新米の親として、人々にインスピレーションを与える家族向けの番組制作を重要視している」と抱負を語り、「(Netflixなら、世界中の人々に)行動を促すインパクトのあるコンテンツをシェアする手助けをしてくれるだろう」と熱弁した。
米「TMZ」によると契約は複数年にわたるもので、映画 、ドキュメンタリー番組、子ども向け番組などを手掛けるとのこと。これらを制作する2人のプロダクションは、さぞかし高額の報酬を受け取るだろうと推測している。
ヘンリー王子とメーガン妃は、基本的にプロデューサーとして制作に参加するが、ドキュメンタリーでは出演することもあるだろうとも報道。Netflixで、先月末に配信開始されたドキュメンタリー番組『ライジング・フェニックス:パラリンピックと人間の可能性』にはヘンリー王子が登場するが、今後、頻繁に王子の顔を見ることとなりそうだ。
メーガン妃に女優業復帰 の意向はないそうだが、4月からディズニーのストリーミングサービス「Disney+」で配信されているドキュメンタリー番組『Elephant』のナレーションを担当していることから、今後もナレーターとして出演する可能性は大いにあると伝えられている。
この発表を米メディアは一斉に「ハリウッド進出!」と書き立てたが、ネット上では違和感を抱く人が続出。というのも、この2人、コロナ禍の中、移住したカリフォルニア州ロサンゼルスの邸宅の庭で、息子アーチーと遊んでいるところを「ヘリコプターやドローンを使い、盗撮された」として、複数のパパラッチに対して訴訟を起こしたばかり。アメリカでも「プライバシー侵害!」と大騒ぎしているのに、「『Finding Freedom』のように自分たちに都合の良いときだけ、金もうけのときだけメディアを利用しようとするのか」といった声が、ネット上では多く上がっている。
ヘンリー王子とメーガン妃は、8月に入り、カリフォルニア州の高級住宅街サンタバーバラにある敷地1,672平方メートルの大豪邸を、1,465万ドル(約15億5,000万円)で購入。屋敷までの間に複数のゲートが設置され、彼らが望む“プライバシーの確保”は万全だと伝えられる一方、「購入資金や屋敷の維持費、外出時のセキュリティー費用、生活費はどこから出るんだ?」「まさかアメリカ人の税金が使われるわけじゃないだろうな!」などとネット上を騒然とさせた。
今回、Netflixがどれほどの契約金を2人に支払ったのかは明かされていないが、かなりの額だとみられており、「今後の生活費のために契約したのだろう」「この契約金があったから、豪邸も購入できたのでは」と納得する声も上がっている。
サンタバーバラで新生活を送るヘンリー王子やメーガン妃の姿をカメラに収めようと、周囲のショッピングモールにはパパラッチが待機。2人を一目見ようと、観光客まで押し寄せているそうで、近隣住民たちは「迷惑しまくっている」とも報道されている。2人も迷惑しているものと思われるが、ネット上では「自分たちの人気にニンマリしているんじゃない? まだまだ稼げるって」と意地悪な意見も出ている。
一体、2人はNetflixでどのような番組を制作するのか? ヒット作を生み出すことはできるのか? 賞を受賞することもあるのだろうか? 今後の2人の活躍を、生ぬるく見守っていきたい。
堀川樹里(ほりかわ・じゅり)
6歳で『空飛ぶ鉄腕美女ワンダーウーマン』にハマった筋金入りの海外ドラマ・ジャンキー。現在、フリーランスライターとして海外ドラマを中心に海外エンターテイメントに関する記事を公式サイトや雑誌等で執筆、翻訳。海外在住歴25年以上。
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最終更新:2020/09/04 17:46