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ヘンリー王子 戴冠式で国歌歌わずと報道「彼がそこにいる意味は何?」との声も


戴冠式に出席したヘンリー王子(ロイター)

2023年5月7日 13:24東スポWEB


 6日に英国で行われたチャールズ国王の戴冠式で注目されたのがヘンリー王子の口元だった。英デイリー・メール紙によると、王室ファンの間である疑惑がささやかれているという。
 
 回顧録「スペア」の出版などでヘンリー王子は英王室と確執を生んでいた。そんな最中の戴冠式出席ということで英国中がヘンリー王子の動向を注目していた。

 同紙は「王室ファンはヘンリー王子がウェストミンスター寺院で『ゴッド・セイブ・ザ・キング』を歌うのをやめたと確信している」と報じた。「ゴッド――」は英国の国歌。チャールズ国王がヘンリー王子らの前を通り過ぎる間に歌われていたものだった。
 
 SNSではこの件について議論が噴出。同紙はいくつかのツイッターユーザーのコメントを紹介している。

「ヘンリーは国歌を歌っていない」と指摘する書き込みがあれば、「ヘンリーは国王への忠誠を誓うことも、国歌を歌ったこともありませんでした。

では、彼がそこにいる意味は何だったのですか」と疑問を投げかける意見もあった。


 同紙サイトではその時の映像が見られるが、確かに他の出席者の口は動いているのに対して、ヘンリー王子は歌っていないように見えなくもない。

 ヘンリー王子は戴冠式終了後、空港に直行。父親とのわだかまりはとけていないということか。


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選択を迫られるヘンリー王子(ロイター)
2023年4月27日 14:35東スポWEB


 5月6日のチャールズ国王戴冠式を目前に控えて、ヘンリー王子は父親の国王か、妻のメーガン妃のどちらに忠誠を尽くすか、厳しい岐路に立たされていると、王室評論家のダニエル・エラーゼ氏が指摘した。26日に英紙エクスプレスが報じた。

 問題は王子の英国滞在時間。一部では戴冠式後にすぐ商用便に乗って急いでカリフォルニアに戻り、息子アーチー王子の4歳の誕生日を祝うのではと報道されている。

 
 しかしエラーゼ氏は、戴冠式は「国王の生涯で最も重要な週」と表現しつつ、戴冠式後もフロッグモア・コテージに残って今後の関係修正を考えて父親をサポートするか、父親や家族、国民の多くに背を向けて急いで米国に帰り、息子を幸せにするかの選択を迫られており、それは「地獄の選択のようなものだ」と語っている。

ある意味「踏み絵」を突きつけられたということだろう。
 
 同氏は「画期的に歴史的な日に、ヘンリー王子があまりにも速く走り去ったと認識されれば、国王や他の王室メンバーは侮辱されたと感じるかもしれません」とも語っている。

 しかしヘンリー王子は自身が裁判中の新聞社が、ウィリアム皇太子に1億6600万円の示談金を払っていたことを弁護士が暴露したばかり。

戴冠式で冷遇されることが分かっているだけに、まさに苦痛の選択を強いられることになる。

父親のチャールズ国王か、メーガン妃と子供たちか。ヘンリー王子はどちらに「忠誠」を尽くすのか。


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 コリン・ジョイスEdge of Europe



2023年01月18日(水)18時25分



英ヘンリー王子の回顧録は確実に売れるだろうが…… PETER NICHOLLS-REUTERS


<これまでさんざんメディアによるプライバシー侵害を非難してきた英ヘンリー王子だが、回顧録で英王室の内情を暴露し、タブロイドと全く同じことをしてみせた>

英ヘンリー王子は、いうなれば「シェリー・ブレア症候群」を重症で患っているようだ。

主な症状は、メディアによるプライバシー侵害を延々非難すること、それでいて自分が本を売ることになったら耐え難いほどにプライベートな詳細を暴露すること。


シェリーの場合、その暴露話の中には、夫であるブレア元英首相と共に女王との面会でバルモラル城に滞在していた際に、いかにして第4子がデキてしまったか、が含まれる。

ヘンリーの場合は、割礼を施されたこと、パブの裏手の野外で童貞を喪失したこと、性器が凍傷になったこと、マリフアナを吸ったこと......などだ。

これは単に「赤裸々すぎる情報」に値するだけでなく、どれか1つでもメディアによって報じられていたとしたら間違いなく彼自身が激怒していたであろう内容だ。


ヘンリーの回顧録は確実に売れる。こうした詳細のおかげというより、この本が読者に英王室、特にチャールズ国王やカミラ王妃、ウィリアム皇太子らの内情をのぞかせてくれるからだ。

言い換えれば、ヘンリーは自身がさんざん非難してきたタブロイドがやってきたことと全く同じことをしている。人のプライベートを売って金を稼いでいるのだ。


彼がこれまで聖人ぶって、メディアを矯正させることこそがわが人生の使命、という態度を取ってさえいなければ、僕たちだって「切り売りするのは彼自身の話だからいいじゃないか」と思えたかもしれない。


もちろんヘンリーの望みは、他のセレブや有力者だって常に望むもの――自分に従順なメディアだ。彼らはメディアを必要とするが報道内容はコントロールしたい。好意的な話だけで頼むよ、というわけだ。


だが、批判的視点とは無縁のメディアは、自由報道の機能を果たしていないことになる。

例えば王位継承順位3位の人物(当時はそうだった)が違法薬物を使用していることを新聞が報じていたら、それは報道機関としてのまともな仕事をしたということにほかならないだろう。

次いで健全なメディアなら、(若者にこれだけ使用が広がっている現状を踏まえて)マリフアナ合法化の是非についても議論を発展させるだろうし、並外れた特権階級で「ロールモデル」であるべきヘンリーが法に従うことに特に強い責任を負うのだろうか、あるいは彼を大目に見てやるべきだろうか、と論じることだろう。


今さら人種差別を否定しても

当然ながら、ヘンリーと妻メーガン妃に対する世論はさまざまだ。

でも典型的な見方としてはまず、ヘンリーは視野が狭すぎる。例えば、結婚当初提供されたコテージに不満を漏らしたことは、自分がいかに並外れて恵まれているかという認識が不足していた。


次に、彼は多くの家庭にとっては些細なけんかや不和は付き物で、「身内の恥をさらすな」が世間の常識だということを理解していないようだ。

彼が家族と和解したいと言いながら、確実にその道を閉ざすことを実行しているのは、矛盾しているようにしか見えない。

ヘンリーは全てをさらけ出すことでカタルシス効果があるという信念のもとに行動しているようだが、これはむしろイギリスの精神に反するし、どちらかといえばアメリカ的な考え方だ。

おそらくそれこそが彼の目指すところ――英王室から脱皮して違う人間になろうとしているのだ。

それから、ヘンリーとメーガンは事実認識が甘い傾向がある。

例えば、メーガンは2人があの盛大な結婚式の3日前にプライベートな式を挙げて正式に結婚していたと主張した。

でもそれは間違いで、単なる非公式の誓いの儀式だった。

彼女はまた、彼らの息子アーチーが王子の称号を与えられなかったのは冷遇であり、彼女の人種のせいではないかと話した(でも実際には、ヘンリーの継承順位から見て王室の基準にのっとった措置だった)。


さらにヘンリーは回顧録の中で、曽祖母エリザベス王太后(エリザベス女王の母)の訃報を寄宿学校にいた時に電話で知らされたと「回想」しているが、記録によれば当時、彼は父と兄と一緒にスイスにスキー旅行に出かけていた。


誰しも間違いは犯すものだが、他人をおとしめるような形で物事を回想する傾向があると、語り手の意図にも話全体の信憑性にも疑いの目が向けられる。

例えばメーガンが米司会者オプラ・ウィンフリーに話した衝撃的な暴露の1つに、ある「高位の王族」が、夫妻の子供の誕生前に子供の肌の色はどうなるだろうと言っていたというものがあった。

それはあたかも、子供が黒すぎないといいのだが、というギョッとするような願望を意味しているように思える。


この事実が明かされた当時、黒人を含む多くの人々が、生まれてくる子供が両親のどちらからどんな特徴を受け継ぐかと思いを巡らすのはごく普通のことじゃないか、と感じた。

今になって、ヘンリーはこの話を蒸し返し、この発言が人種差別的なものとは思っていないと語っている。

だが既に、人種差別的発言だとする考え方は世間に広まり、いつまでも尾を引き、英王室に損害を与えてきた。

結局はこの件も、ヘンリーとメーガンが声高に告発したい「不当な扱い」とやらの信憑性に疑問を投げかけることになってしまったのだ。


プロフィール

   コリン・ジョイス

フリージャーナリスト。1970年、イギリス生まれ。92年に来日し、神戸と東京で暮らす。ニューズウィーク日本版記者、英デイリー・テレグラフ紙東京支局長を経て、フリーに。日本、ニューヨークでの滞在を経て2010年、16年ぶりに故郷イングランドに帰国。フリーランスのジャーナリストとしてイングランドのエセックスを拠点に活動する。ビールとサッカーをこよなく愛す。著書に『「ニッポン社会」入門――英国人記者の抱腹レポート』(NHK生活人新書)、『新「ニッポン社会」入門--英国人、日本で再び発見する』(三賢社)、『マインド・ザ・ギャップ! 日本とイギリスの〈すきま〉』(NHK出版新書)、『なぜオックスフォードが世界一の大学なのか』(三賢社)など。














2023年05月08日11時33分


   「めざまし8」はイギリス王室の戴冠式が行われた現地を独自取材。8日(2023年5月)の番組内でウェストミンスター寺院での式典の様子やイギリス国民の反応を伝えた。

   番組がまず注目したのは、長くて重たい新国王のローブの裾を持つ、ウィリアム皇太子の長男・ジョージ王子(9)。

王室専門誌「マジェスティ」名誉編集長のイングリッド・スワード氏によるとジョージ王子自身がこの大役を志願したという。理由は「いつも一枚上手で自信満々の妹のシャーロット王女にいいところを見せたくて」だそうだ。


英国で国王戴冠式が(写真はイメージ)

谷原俊介「どうでしょう、このヘンリー王子の周辺」

   英国王室ジャーナリストの多賀幹子氏は、この戴冠式を通じてイギリス王室は「3世代で安泰」をアピールしたと分析。チャールズ国王、そしてウィリアム皇太子(王位継承順位1位)、そしてジョージ王子(順位2位)と続く、継続性と安定性を強調したということだ。

   もう1つ注目したのが、王位継承順位5位のヘンリー王子(妻のメーガン妃は欠席)の式典での席。

チャールズ国王の妹・アン王女の帽子の飾りで前方が見えづらいようにも見え、一部の海外メディアは「ヘンリー王子の視界がアン王女の大きな羽により遮られ、戴冠式でまたしても冷遇」と報じたという。


   風間晋(フジテレビ解説委員)「場所的に微妙。継承順位5位という割には、ちょっと後ろじゃないかと。

ちなみにアン王女が16位なんですよね。とはいえ、ファミリーメンバーエリアの中にはなんとか入っているという。付かず離れずみたいな距離感が今の王室を物語っているのかな」


   一方で、戴冠式当日にメーガン妃の友人がアーチー王子が故ダイアナ妃の写真に触れている様子を撮った画像をSNSに投稿し、SNSでは「わざわざこんなことしなくても...」と批判の声も上がっているという。


   MCの谷原章介「メーガン妃でもヘンリー王子でもなく、メーガン妃の友人が当日に...ってことなんですよね。どうでしょう、このヘンリー王子の周辺」


   古市憲寿(社会学者)「色々詮索とかされて大変ですよね。王族・皇族の方たちはたまたまその家に生まれただけで、生涯が制限されてしまう。

自由がないっていう状況はさすがに民主主義の国ではなかなか無理があるのかなと思う。

若い世代ほど王室に対する関心が下がっている中、イギリスの立憲君主制ってどこまで持続可能なのかなとも思う」

   式典では多様性やスリム化も貫き「新しい王室」をアピールしたというが、人気者・エリザベス女王亡き今、イギリス王室はどうなっていくのだろうか。

(ピノコ)


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チャールズ三世戴冠式を迎えたイギリス王室の現状 “Monarch”, “H.M. and H.R.H.”そして“Harry” 国際政治のキーワード番外編【GW集中連載】


FNNプライムオンライン の意見 • 2 時間前


チャールズ三世戴冠式を迎えたイギリス王室の現状 “Monarch”, “H.M. and H.R.H.”そして“Harry” 国際政治のキーワード番外編【GW集中連載】© FNNプライムオンライン


世論調査で評判が芳しくない“Harry”

先日、日本にやって来た知り合いのイギリス人の20歳の息子が、王室を巡る会話の途中、ぼそっとこう呟いた。「僕には“Harry”=ハリーの気持ちが良く分かるんだ」

ご存知のように“Harry”とはチャールズ国王の次男、サセックス公ヘンリー王子の愛称で、彼の国ではこう呼ばれることが圧倒的に多い。お堅いBBC放送のニュースでもそうだ。

その“Harry”の評判は、これまたご存知のように世論調査では芳しくない。

英紙「アイ」が5日伝えた最新の調査によると彼を肯定的に評価する声は30%に満たず、反対に評価しないという声は46%に達する。メーガン妃への評価は更に悪い。王室離脱を巡るごたごたのせいである。

その更に下を行くのは故エリザベス女王の次男にしてチャールズ国王の次弟、ヨーク公アンドリュー王子で、評価するは僅か11%、しないは63%にも達する。セックス・スキャンダルの為せる業である。


王家の一員であっても“H.R.H”の肩書がないと…

このハリー王子夫妻、そして、アンドリュー王子に共通するのは、表題にある“H.R.H“の肩書を現在は使っていないと言う点である。“H.R.H“は男性の場合は”His Royal Highness”、女性の場合は“Her Royal Highness”の略語で、日本語では”殿下“もしくは”妃殿下“に該当する。

イギリスでこの“H.R.H“の肩書を使っていないということは、王家の一員であっても現在は王室の公式主要メンバーではないという事を意味する。例え女王の息子、国王の息子でも”殿下“として処遇されないのである。

具体的には王室の重要公務には従事しないし、政府による身辺警護もつかない。確とは分からぬが、王室から仮に金銭的支援がされているとしても相当圧縮されている筈である。

故エリザベス女王の葬儀に出席する際だったと思うが、ハリー王子はスコットランド・ヤードによる身辺警護を求めたものの拒否されたと伝えられた。これは“H.R.H“ではないからである。

ハリー王子もアンドリュー王子も王位継承権は保持したままだし、将来、“H.R.H“の肩書が戻る可能性はあるが、現時点では、その差は歴然としているのである。

チャールズ皇太子(当時)と離婚した故ダイアナ妃も、“Princess of Wales”の肩書を保持することは認められたものの、“Her Royal Highness”ははく奪された。

一方、表題で“H.R.H“と並べた”H.M.“は”His Majesty”、もしくは”Her Majesty”の略語で、日本語では“陛下”に該当する。チャールズ三世は“His Majesty The King”である。現職の王には”The“が付くのである。

因みに、筆者は故エリザベス女王も自らの事を”The Queen”と呼んでいた場面をテレビで見たことがある。そして、周りが直接呼びかける際は“Your Majesty”、他の殿下や妃殿下には”Royal Highness”と呼び掛ける事が多いように記憶している。


「ハリーの気持ちが良く分かる」理由とは

冒頭の「僕には“Harry”=ハリーの気持ちが良く分かるんだ」という発言に戻りたい。

その場で深くは追及されなかったのだが、イギリス国民の“Harry”への低評価にも拘わらず「気持ちが良く分かる」と上記の20歳の息子が言ったのは“Harry”の行動を指して言ったのものではないだろう。一人の息子としての彼の心情について述べたのだろうと思われる。

想像してみよう。

自分の父親には結婚前から愛人が居た。自分の母親と結婚した後もずっと、兄と自分が生まれた時もその後も、父親はその愛人関係をずっと維持し、自分の母親を踏みにじり続けたとしたら、息子としてはやるせないのは不思議でも何でもない。挙句の果てに、母親は事故で非業の最期を遂げ、愛人が継母になった。穏やかな気持ちでいられる筈も無い。冒頭の20歳の息子はその心情を「良く分かる」と言ったのであろう。

同様に複雑な気持ちを抱かざるを得ないイギリス国民は決して少なくないと思われる。

余計な事だが、ロンドン駐在中にハイド・パークの真ん中を縦断する道路で、渋滞の中をたった一人で車を運転していた故ダイアナ妃に遭遇し、その憂いの表情に驚愕した筆者も、単なる一外国人に過ぎないが、その一人である。


「君主制」支持の国民はたった52%

表題に掲げたもう一つの言葉“Monarch”は”君主“を指す。”Monarchy”と語尾に”y”が付くと“君主制”になる。日本やイギリスのような立憲君主は“Constitutional Monarch”、立憲君主制は“Constitutional Monarchy”である。

当然ながらイギリスの現在の“Monarch=君主”は国王・チャールズ三世である。そのチャールズ三世を戴く君主制に対する国民の支持は、同じ調査によれば52%しかない。戴冠式前のものだが、かなり低いと言って良い。御祝儀相場も無い。故ダイアナ妃のもう一人の忘れ形見、ウイリアムズ皇太子夫妻に対する肯定的評価も63%しかない。この調査を何処まで信ずるべきかは別問題ではあるが、抜群の支持と人気を誇った故エリザベス女王への評価とは様変わりしているように思える。やはり抜群の人気を誇った故ダイアナ妃がチャールズ国王と共に王妃として戴冠したならばかなり違う結果になったかもしれないが、これは言っても詮無い。しかし、カミラ妃への肯定的評価は同調査では35%しかない。

現在のイギリス王室に対する国民の評価が芳しくない理由として、もう一つ記したい。

それはチャールズ国王が、人によってはスーパー・リッチと呼ぶ程の大金持ちだからである。王室資産も個人資産も莫大で、しかも、個人資産についてはどうやら相続税を払っていないらしいことが挙げられる。


チャールズ国王の総資産は3000億円?

ロンドンに住んでいると否が応でも気付かされるのだが、イギリス王室の資産は、慎ましやかな日本の天皇家とは桁違いである。

例えば、日本で言えば銀座の一等地や日比谷公園周辺の一等地に相当するリージェント・ストリートやリージェント・パーク周辺に行くと王冠のシンボルマークの付いた標識をしばしば目にする。

この王冠付きの標識は、その物件が“Crown Estate”、直訳すれば“王冠不動産”の資産であることを意味する。

その“Crown Estate”は今では政府の管理下にあるのだが、国王の領地でもあると言って良く、そこから上がる経済的利益の25%は王室の公費に当てられることになっているという。

それ以外に、国王にはランカスター公領と呼ばれる領地、皇太子にもコーンウォール公領と呼ばれる領地があって、様々な事業を展開しているのだ。

1か所に固まっているのではない。あちこちにある。エリザベス女王が最後の地に選んだスコットランドのバルモラル城も元々はヴィクトリア女王の夫君が購入した個人資産でチャールズ国王が相続した。

英紙「ガーディアン」はチャールズ国王の総資産を少なくとも18億ポンド≒3000億円に達すると推計しているが、その実態は不明である。

そもそも公表されていないし、どこまでが王室資産で、何処からは個人資産家かも分からない。

我が国の皇室や世界の数ある王室と比べ、イギリス王室がその資産規模でも大き過ぎるのは紛れもない事実なのである。

最後になるが、”Monarchy”=“君主制”の反対語は“republic”=“共和制”である。そして、共和制の国に君主は存在しない。

君主制の国で自分を”a republican”=“共和主義者”だと言うには場合によっては大きな覚悟がいる。

それは自分が君主制・王室廃止論者であることを意味するからだ。知っていて損はない。

【執筆:フジテレビ解説委員 二関吉郎】














BBC News
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イギリス王室のサセックス公爵ハリー王子は6日、父王チャールズ3世の戴冠式に出席後、そのままヒースロー空港へ直行した。

式典後に他の王族は慣例通りバッキンガム宮殿のバルコニーに出て、宮殿前に集まった人たちに手を振ったが、ハリー王子はその場に招かれなかったことが、BBCの取材で分かった。


チャールズ国王の次男ハリー王子は今年1月出版の回顧録「スペア」で、自分や妻メガン妃と、自分の家族との間のあつれきについて詳しく書いている。それだけに、今回の戴冠式に出席するのかどうかが注目されていた。

「スペア」の出版後にハリー王子が公の場で家族といる姿を見せるのは、今回が初めてだった。戴冠式が終わるとハリー王子はひとり、迎えの車に乗り込んだ。ヒースロー空港から、アメリカへの便に搭乗したとされる。


妻メガンさんは戴冠式に出席せず、幼い子供2人とロサンゼルスにとどまった。5月6日は長男アーチー王子の4歳の誕生日でもあり、消息筋は米メディアに、ハリー王子が「アーチーの誕生日に間に合うよう最善を尽くす」ことになると話していた。


戴冠式が終わり、ハリー王子が車でウェストミンスター寺院を離れてから約1時間半後、バッキンガム宮殿に戻った国王夫妻や皇太子夫妻など王族は、慣例にならいバルコニーに立ち、宮殿前に集まった人たちに手を振り、宮殿上空を通過する儀礼飛行を見上げた。


ハリー王子が1人で戴冠式に出席することや、王室の公務から退いているため式典で特に役割がないことは、あらかじめ明らかになっていた。叔父のヨーク公アンドリュー王子についても同様。

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ハリー王子はダークスーツに複数の勲章を着けて、式典に参列。王族席の3列目に座った。同じ列には、いとこのユージェニー王女夫妻、いとこのベアトリス王女夫妻、2人の王女の父親アンドリュー王子が並んだ。


ハリー王子の兄、ウィリアム皇太子とその家族は最前列に座った。皇太子はそこから、戴冠後の父王の前にひざまずき忠誠を誓う役割を負っていた。

昨年9月の故エリザベス女王の国葬では、ハリー王子は同じウェストミンスター寺院で、チャールズ国王の真後ろの2列目に座っていた。


家族とのあつれき

ハリー王子は回顧録「スペア」で、兄ウィリアム皇太子やキャサリン皇太子妃、父チャールズ国王など王室関係者との対立やもめごとについて詳しく書いた。

それだけに、以前から平坦ではなかった関係がさらに悪化したとされている。


「スペア」出版後にハリー王子は、自分は自分の家族とは「違う」と感じるようになったとも述べている。

妻のメガン妃が戴冠式への出席を断ったのは、こうした家族同士のあつれきが続いていることのあらわれだろうと広く受け止められている。

ハリー王子は英大衆紙サンとデイリー・メイル、デイリ・ミラーについて、自分に対して違法な取材活動が長年続けられたとして、3紙とそれぞれの経営会社を提訴している。

サンと版元ニューズ・グループへの訴訟では、同紙の記者や同紙が雇った探偵が、自分が10代のころから違法に自分のプライバシーを侵害し、電話を盗聴するなどしていたと、王子は訴えている。

サンに対するこの訴訟の一環で4月、ハリー王子が「バッキンガム宮殿に呼び出され」、このまま訴訟が続けば王族に悪影響が出るからと、訴えを取り下げるよう指示されたと証言していたことが明らかになった。

ロンドンの高等法院が4月に明らかにした証言で王子は、王室とニューズ・グループが2012年ごろに水面下で和解したのだと述べている。





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時代に即した英王室模索、チャールズ国王戴冠 君主制支持、若年層低く 


2023年5月7日 05時05分 (5月7日 05時06分更新)



ロンドンで6日、戴冠式を終え、王室伝統の馬車「ゴールド・ステート・コーチ」でバッキンガム宮殿に戻るチャールズ英国王(左)とカミラ王妃=ゲッティ・共同


 チャールズ英国王(74)の戴冠式は君主制の伝統を誇示する一方、時代の変化や国民感情への配慮から前回より簡素化された。

君主制への英国民の支持は六割を超えるが、若い世代を中心に王室離れが進み、存在意義を問う声もある。

英連邦の国々では共和制移行の動きも加速しており、時代に即した王室への模索と努力が続く。 

(ロンドン・加藤美喜)




■豪華馬車

 六日午前(日本時間同日夜)、戴冠式に向かう国王夫妻を乗せた六頭立ての馬車がロンドン中心部を華やかに行進した。

空調完備で油圧式サスペンション付きの豪華な馬車だ。沿道で多くの国民が祝福する中、ある集団が声を張り上げた。「ノット・マイ・キング!(私の王ではない)」


 この団体は王室廃止を訴える「リパブリック」。

代表のグラハム・スミス氏は「虚栄のパレードだ。戴冠式は推定一億ポンド(約百七十億円)かかると報じられており、法外だ。

国民が生活費危機にあえぐ中、医療や福祉に向けるべきだ」と手厳しい
















2023年5月7日(日)5時0分 読売新聞
 【ロンドン=中西梓】英国のチャールズ国王(74)の戴冠たいかん式が6日、ロンドン中心部のウェストミンスター寺院で開催された。世界約200か国・地域から元首や王族を含む約2200人が出席し、英王室の新たな門出を祝った。


 英君主の戴冠式は、1953年の母エリザベス女王以来70年ぶり。74歳での戴冠は、英国史上最高齢だ。

 英王室は約1000年の歴史があり、戴冠式は新国王に冠を授ける伝統儀式として引き継がれてきた。

国王は昨年9月、エリザベス女王の死去に伴って自動的に即位しており、式は即位を国内外に示す象徴的な意味がある。

国王が英国国教会の長であることを強調する宗教的な意味合いも含まれる。


 国王夫妻は6日午前10時20分(日本時間6日午後6時20分)頃、雨天の中、バッキンガム宮殿を馬車で出発し、騎馬隊を伴い、ウェストミンスター寺院までの約2・3キロ・メートルを手を振りながら移動した。

沿道は、英国旗「ユニオンジャック」を振る英国民で埋め尽くされた。


 式典は午前11時(同午後7時)頃から始まった。国王は冒頭、「神の名において、神にならって、仕えられるためにではなく、仕えるために来た」と述べた。

その後宣誓し、英国国教会の最高位聖職者であるカンタベリー大主教が国王に「聖エドワード王冠」を授けた。

この王冠は、戴冠式でのみ着用されるもので、歴代君主が儀式で使用してきた。式典では、カミラ王妃(75)の戴冠も行われた。

 約2時間の儀式を終えた国王夫妻は、別の馬車に乗り換えてバッキンガム宮殿に戻った。

他の王室メンバーとともに宮殿のバルコニーで手を振り、集まった国民の祝福に応えた。

 式典には、バイデン米大統領の代理でジル夫人が出席した。マクロン仏大統領ら各国の国家元首、欧州や中東の王族らも参列した。

日本からは秋篠宮ご夫妻が出席された。

英メディアによると、ウクライナに侵略するロシアや、ベラルーシなどは招待されなかった。


 英国では、国王を国家元首とする君主制に反対する声も根強い。

生活費高騰に苦しむ国民に配慮し、70年前の女王の戴冠式と比べ、式典は簡素化された。

デモや要人を狙うテロを警戒し、式典当日は1万1000人以上の警官が雑踏警備などに当たった。


「戴冠式」をもっと詳しく













現地時間5月6日(土)にチャールズ国王の戴冠式が行われた。欠席したメーガン妃が意外に小さい、しかし確実に嫌がられる行動に出た。

By Yoko Nagasaka2023/05/06


Karwai TangGetty Images


現地時間5月6日(土)に行われたチャールズ国王の戴冠式。王室を離脱したヘンリー王子は1人で出席、メーガン妃は欠席した。

この日が長男のアーチー王子の誕生日だったから出席を見送ったと言われている。

これまでも度々王室メンバーの大切な行事に合わせて自分のニュースを発表、注目をさらってきた妃。

今回もアメリカに残っている間に大きな動きを見せ、チャールズ国王とカミラ王妃からスポットライトを奪うのではないかと囁かれてきた。


そんな中、戴冠式当日に妃の友人でフォトグラファーのミサン・ハリマンがインスタグラムでアーチー王子の誕生日を祝福した。

新しいポートレートではなく王子と妃のドキュメンタリー番組「ハリー&メーガン」からのスクリーンショット。

幼いアーチー王子がダイアナ元妃の写真に手を伸ばしている。


ハリマンは「これまでで一番幸せな誕生日を」とハートマーク付きで無邪気にコメントしているが、国王と王妃の戴冠式の日の投稿であることを考えると意味深。

ダイアナ元妃の写真を出すことで国王と王妃をディスったと見られている。


ハリマンが自分の考えで投稿した可能性ももちろんある。

しかし妃はリリベット王女の1歳の写真もハリマンのアカウントを通じて公開した。

またこれまで夫妻の第2子の妊娠発表や昨年イギリスに帰国したときのポートレートも彼に依頼、彼のアカウントで発表してきたことを考えると、今回の投稿にも妃の意向が働いている可能性は非常に高い。

しかもハリマンはフォトグラファー。

アーチーの最新ポートレートを撮影して公開、お祝いすることもできるのにわざわざ過去の映像を使ったのはダイアナ元妃との2ショットにしたかったからだと疑う声も。


注目を奪うのではなく、地味にディスる作戦に出た妃。戴冠式を機に増えている「ダイアナ元妃が王妃になるはずだった」という元妃ファンの声を味方につけようとしているという見方も浮上している。

これから妃が王室にどのような態度で挑んでいくのか、ますます注目が集まっている。

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