[2023年5月11日9時5分]
戴冠式に向かうヘンリー王子(ロイター)
6日に行われた英王室のチャールズ国王(74)の戴冠式に出席するため滞在時間28時間で弾丸帰国した息子のヘンリー王子(38)が、前夜に父親と会話していたと米Usウィークリー誌が報じた。
王室専門家のニック・バレン氏が情報筋の話として同誌に語ったもので、滞在中に兄ウィリアム皇太子夫妻とは一切交流することはなかったが、国王とは前夜に話をする機会があったと明かしている。
ヘンリー王子は、妻メーガン妃と2人の子どもたちを米国に残して単身で前日に帰国。戴冠式当日は、長男アーチー君の誕生日を祝うためバッキンガム宮殿で行われた昼食会への招待を断り、国王夫妻をはじめ家族と直接対面する機会はなかったと報じられていた。
また、同氏によると誰も事前に王子の帰国予定時間を知らされておらず、戴冠式当日の朝までロンドンにいつまで滞在するのか王子のその日の予定が分からない状態だったという。
「誰もが米国に待つ家族のもとに帰国するつもりであることは知っていましたが、バッキンガム宮殿で家族と一緒にお祝いする希望を持っていたと思う。彼らにとって王子がそこにいなかったことは悲しいことだったと思う」と述べている。
戴冠式後は、より一層ヘンリー王子一家と王室の関係は希薄になり、将来の国王としてウィリアム皇太子一家の存在感が増すと同氏は予想。ヘンリー王子とメーガン妃抜きで、王室は未来に向けて前進することを示した戴冠式だったとの見解を示した。
(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)
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2023-05-11
父チャールズ国王の戴冠式に出席したヘンリー王子が、会場で隣の席に座っていたいとこのユージェニー王女の夫と“何”を話していたのかが読唇術によって明らかに。(フロントロウ編集部)
ヘンリー王子は義理のいとこに何を語った?
現地時間5月6日、ロンドンのウェストミンスター寺院で行われたイギリス王室のチャールズ国王の戴冠式に国王の次男ヘンリー王子が出席した。
2020年3月末をもって王室を離脱したヘンリー王子は、以降、インタビューやドキュメンタリー番組、著書などを通じて王室を批判したことなどが原因で家族とギクシャクした関係にある。
戴冠式は王室の結束を示す場でもあることから、チャールズ国王の強い希望もあって招待されたが、事前に予想されていたとおり、戴冠式では不仲を噂される兄のウィリアム皇太子とは離れた席で、言葉を交わすことはなかった。
ヘンリー王子は王室を離脱してからも以前と変わらず親しい関係にあるいとこのユージェニー王女と、彼女の夫ジャック・ブルックスバンク氏と行動を共にしていて、席も隣同士だった。
会場で、ヘンリー王子が隣に座るブルックスバンク氏と何か話しているところが目撃されたが、英The Sunの取材に応じた読唇術の専門家のジェレミー・フリーマン氏によると、ヘンリー王子はブルックスバンクス氏に「(自分に対する)彼らの扱いにうんざりしている」「理想的な状況とは言えない」などと話していたという。
ヘンリー王子のこの発言に対し、ブルックスバンク氏は「君の気持ちを少しでも和らげることができたらいいけど。僕にできることがあるなら。平穏な生活ではないね」と返したそうで、ヘンリー王子は首を横に降るような動きをしてから「彼らは気にしていない」と答えたとのこと。
さらに、ブルックスバンク氏が「そんな暇はない。終わってからでは遅い。…」と言うと、ヘンリー王子は「それは偶発的なものだ」と述べたとフリーマン氏はThe Sunに語った。
また、ヘンリー王子はブルックスバンク氏に、その日の午後に飛行機に乗ってアメリカに戻る予定であることも告げたそう。
ちなみに、ヘンリー王子の言う「彼ら」が誰のことを指していたのかはわかっていない。「彼らの扱い」「理想的な状況」といった言葉から、真っ先に連想されるのは王室あるいは家族だが、現在、ヘンリー王子は自身に関する情報を不正に入手したタブロイド紙に対して訴訟を起こしているので、メディアへの不満を語っていたとも考えられる。
(フロントロウ編集部)
2023-05-11
CROWN MADNESS
2023年5月9日(火)18時06分
イモジェン・ウェストナイツ(ロンドン在住ジャーナリスト)
本番と同じ衣装を着けて行われたリハーサルには、実際の式典でチャールズが乗る「ゴールド・ステート・コーチ」も登場(5月3日) HENRY NICHOLLSーREUTERS
<聖エドワードの王冠をかぶった国王陛下に忠誠を──イギリス人にも意味不明で時代錯誤な式典の意味>
英国王の戴冠式(コロネーション)って何なの? イギリス人である筆者はこの数週間に何度か、外国出身の知り合いにそう質問された。話題になっている数々の奇妙な儀式は何なのか。「メイス(職杖)」という金色の大きな棒が出てくるのはなぜか。毎回、こんな感じなのか──。
実を言えば、私たちにも答えはさっぱり分からない。
イギリス人は時代錯誤的な変人だと思われたとしても、特に多くの英国民が時代錯誤に興じているような状況では当然だろう。イギリス人とは、歯並びの悪い歯でアナグマの煮込み料理を食し、古風な挨拶を交わす人々で、彼らにとって「運命の石」といった物体はハンバーガー並みに普通のものなのだ、と。
確かに、5月6日の英国王チャールズ3世の戴冠式については、詳細を知り尽くしているだろう歴史オタクや王室支持者がイギリスにはあふれている。それでも英国民の大半は、何もかもが意味不明な大騒ぎだという意見に同意するはずだ。
戴冠式の数カ月前から報じられてきた式典の内容は、まるでシュールな夢のようだ。戴冠式の舞台は、英王族の結婚式や葬式などが行われるロンドンのウェストミンスター寺院。式を執り行うのは、ちょっと地味なイギリス版教皇といった存在のカンタベリー大主教だ。ここまでは、それなりに納得できる。
だが連日、全国民が知っていて当たり前のように、ニュースで「献納の宝剣」といった名称が飛び交う状況となると......。
戴冠式では、長年のしきたりらしい「宣誓」や「塗油」や「即位」というプロセスの一環として、さまざまな品が姿を現す。
チャールズがかぶる純金の「聖エドワード王冠」は重さ約2.2キロ。「戴冠の椅子(聖エドワードの椅子)」に座り、権力や慈悲を象徴する「十字架の王笏(おうしゃく、君主の杖)」と「鳩の王笏」、およびキリスト教世界を象徴する「宝珠」を手にする。
ほかにも「俗界正義の剣」「聖界正義の剣」「慈悲の剣」「聖エドワードの笏」「職杖」「国剣」が続々登場。どれも特定のやり方で持たないと、神様のお気に召さない。ウェストミンスター寺院への入場を先導した十字架「クロス・オブ・ウェールズ」には、キリストがはりつけにされた十字架の一部という触れ込みの木片が組み込まれている。
戴冠式のクライマックスの1つである塗油で使われるのは、エルサレムで祝福を受けた聖油を入れた「アンプル」だ。ワシの形をしたアンプルのくちばし部分から注がれた聖油が、カンタベリー大主教によってチャールズの手などに塗布される。
どれもこれも、ゲームで王家の一員を倒したら獲得できる必殺アイテムの名前のよう? イギリス人だって、そう思っている。おまけに、最初から最後まで大真面目なのだから救いようがない。戴冠式では誰も冗談を言わず、ほほ笑むこともなく、小さなビロードのクッションから「戴冠のスプーン」というものを厳かに取り上げて何かをする。
これが本当にイギリスなのか
この行事に一般市民も加わるよう告げられていなければ、ここまで珍妙には感じなかったかもしれない。だが戴冠式に先立つ声明は、当日の特定の瞬間になったらテレビの前で一緒に誓いを唱えるよう呼びかけていた。「国王陛下に、法に基づく陛下の相続人と後継者に、心からの忠誠を誓います」と。
英王室からは、戴冠式の昼食会のメインディッシュであるコロネーション・キッシュを作って戴冠式を祝いましょう、という「お達し」があった。タラゴンやチェダーチーズ、ホウレン草、ソラ豆を使った一品だ。
公式ではない関連商品や記念イベントも山ほどあった。イギリスの定番ピザレストランチェーンのピザ・エクスプレスは、3種類の肉を使用した特別メニュー「ザ・キング」を提供。ウーバーは戴冠式前の数日間、英王室の馬車を模した特別仕立ての「コロネーション・キャリッジ」に乗ってロンドン市内の公園を巡る馬車ツアーを実施した。
合計23キロ超のチョコレートでできた実物大のチャールズの半身像や、限定ビール「コロネーション・キングスエール」も登場した。ニンジンが王冠をかぶった謎の記念マスコットを発表したスーパーもある。
この手の感情は周期的に湧き起こる。エリザベス女王が死去したときも、ヘンリー王子やウィリアム皇太子の結婚式のときもそうだった。目を覚ましたら、クッキー缶に描かれたイラストの中にいたような感覚だ。これが私の国なのか? おそらく、そうなのだろう。
ただ、普段ならそんなことは無視していられる。イギリスの日常生活には、厳かさや仰々しさは全くない。それなのに突然、AIスピーカーのアレクサやプレイステーションのある自宅の居間で、何世紀も前に始まった古い儀式、神が1人の男性に国民を支配する権利を与えたことを認める儀式を目撃することになる。
だがあれこれ言っても、結局は大勢がチャールズの戴冠式を目にするはずだ。見たくて見るのかもしれないし、同じ部屋にいる誰かが見ている画面を(話によれば、アメリカ人が感謝祭パレードを視聴するときのように)別のことをしながらチラ見するだけかもしれない。
それでも、これだけは断っておこう。数多くのイギリス人が戴冠式に目を見張ったのは、そのばからしさにあきれたからだ。そう、世界各地の多くの人と同じように......。
2023年5月16日号(5月9日発売)は「世紀の戴冠式」特集。悲劇とスキャンダルを乗り越え、ついに英国王になったチャールズ3世はイギリス王室をどう変えるのか
イタすぎるセレブ達 2023.05.11 15:20 NEW!
バッキンガム宮殿のガーデンパーティで、4年前に着用したエリー・サーブによるパウダーブルーのドレスを着回ししたキャサリン皇太子妃(画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年5月9日付Instagram「Celebrating people who do extraordinary things」』のスクリーンショット)
ウィリアム皇太子が現地時間9日、バッキンガム宮殿の伝統行事であるガーデンパーティを開催した。この日、皇太子とキャサリン皇太子妃は2019年の競馬の祭典「ロイヤルアスコット」で纏った服を再着用し、環境保護活動を支援する国王に敬意を表した。
イベントにはエディンバラ公エドワード王子の妻ソフィー妃も出席したが、キャサリン皇太子妃とドレスの色を同系色で揃えていた。2人が並んで歩く姿には、王室ファンから「気絶するほど美しい!」「最高にお気に入りのペア!」といった声が寄せられている。
現地時間9日、ウィリアム皇太子はチャールズ国王の代理として、バッキンガム宮殿の庭でガーデンパーティを開催した。
大勢のゲストが招待されるこのイベントは、ヴィクトリア女王の時代から行われている伝統行事で、男性はトップハットとモーニングスーツ、女性はヘッドピースとドレスなどで正装する。
この日、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃は、2019年の競馬の祭典「ロイヤルアスコット」に出席した時と同じ服を纏い、8000人のゲスト達を歓迎した。チャールズ国王が環境保護活動を支援することから、衣装の再着用を通じて国王の意思を反映したとみられている。
ウィリアム皇太子は黒いトップハットとモーニングスーツを着用し、片手に黒い傘を持った伝統的な英国紳士の装いだ。ネクタイは「ロイヤルアスコット」で着用したものよりも少し明るめのブルーを選んでいる。
一方のキャサリン皇太子妃は、レバノン出身のデザイナー、エリー・サーブによるパウダーブルーのドレスを着ていた。襟元には長いリボンが付き、肩から袖には透ける素材が使用されている。全体に水玉模様の刺繍が施され、透け感のあるチュールスカートが印象的だ。
皇太子妃は4年前の「ロイヤルアスコット」の時と同様に、フィリップ・トレーシーがデザインしたブルーのファシネーター(頭部の装身具)を着用し、シルバーのクラッチバッグとハイヒールを合わせていた。
またロングヘアを後部でまとめ、耳には英ジュエリーブランド「キキ・マクドノー」のダイヤモンドとトパーズを配したフープイヤリングが輝いていた。
イベントには、チャールズ国王の弟である
エディンバラ公エドワード王子とその妻ソフィー妃も出席した。ソフィー妃が着ていたのは、キャサリン皇太子妃よりも少し濃いブルーのドレスで、上半身にフリルが付き、全体にレース模様が入ったエレガントなデザインだ。
キャサリン皇太子妃とソフィー妃が同系色のブルーのドレスを着用して並んで歩く姿が公開されると、王室ファンからは歓喜のコメントが続々と寄せられた。
「キャサリンとソフィーの写真は素敵だわ。ブルーの色合いが綺麗ね。」
「ウェールズ公爵夫人とエディンバラ公爵夫人の、気絶するほど美しい写真!」
「ソフィー妃がキャサリン皇太子妃とペアになる姿が大好き。最高にお気に入りなのよ。」
「キャサリンとソフィー。一流の2人がいることは、王室にとって素晴らしく幸運なことね。」
画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年5月9日付Instagram「Celebrating people who do extraordinary things」』『The Royal Family 2023年5月9日付Instagram「8000 guests were welcomed to Buckingham Palace today for the second of the annual Garden Parties.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
イタすぎるセレブ達 2023.05.06 12:10
バッキンガム宮殿前の大通り「ザ・マル」に姿を見せたキャサリン皇太子妃。祝福ムードに包まれた群衆と笑顔で対話していた(画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年5月5日付Instagram「The Mall.」』のスクリーンショット)
戴冠式を前日に控え、チャールズ国王とウィリアム皇太子夫妻がバッキンガム宮殿前の大通り「ザ・マル」にサプライズ登場した。沿道では6日に執り行われる戴冠式のパレードを見物するため、数日前から多くの人がテントを張ってキャンプをしている。
国王とウィリアム皇太子夫妻が突如現れると、群衆からは「ゴッド・セイブ・ザ・キング(国王陛下万歳)」の声が上がり、祝福ムードに包まれた。またキャサリン皇太子妃は米国から来た女性からスマートフォンを手渡され、テネシー州に住む女性の叔母と話をするという微笑ましい場面も見られた。
現地時間5日、チャールズ国王とウィリアム皇太子夫妻が、バッキンガム宮殿前にある大通り「ザ・マル」に突如現れ、何日も前からキャンプをしている熱心な王室ファンや集まった観光客達を驚かせた。
6日にロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われる戴冠式の前後には、バッキンガム宮殿からザ・マルを通り抜ける壮大なパレードが行われる。
当日は国王夫妻を乗せた馬車「ゴールド・ステート・コーチ」の後に王室メンバーを乗せた馬車が続いて走り、宮殿のバルコニーには王室メンバーが勢揃いする。
歴史的イベントを間近で見るため、戴冠式の数日前から多くの王室ファンが続々と集まり、沿道の一等席にテントを張ってキャンプ生活をしている。英国旗や戴冠式の横断幕を上げるなど、通りは祝福ムード一色だ。
英メディア『The Sun』が報じたところによると、ザ・マルにチャールズ国王とウィリアム皇太子夫妻が現れると群衆から歓声が沸き起こり、「ゴッド・セイブ・ザ・キング(国王陛下万歳)」と呼ぶ声がいたるところで聞こえたという。
その後、国王と皇太子夫妻は沿道に集まった人々の前に行き、笑顔で握手を交わしたり、写真撮影に応じるなどして交流を楽しんだ。
ある女性は国王に向かって「愛してるわ、チャーリー!」と呼びかけ、多くの人々から祝福の言葉を伝える声が溢れたという。
なおこの日、ロンドンはにわか雨に見舞われた。チャールズ国王は、対話した王室ファンに「雨が降った時、濡れなかったことを願いますよ」と笑顔で伝えていたそうだ。
キャサリン皇太子妃は、米テキサス州から来たデビー・フーバーさんという女性からスマートフォンを手渡された。
英メディア『BBC』の記者チチ・イズンドゥー氏のTwitterによると、電話に出たのは米テネシー州に住むデビーさんの叔母で、戴冠式のために渡英する予定だったが足を骨折したことから自宅に留まることになったという。
皇太子妃はデビーさんの叔母に「体調は大丈夫ですか?」と話しかけ、「こちらに来られた時には、挨拶に来てくださいね。早く回復されることを願います」と加えていた。
また別の女性は米アリゾナ州から飛行機で到着し、昨晩はキャンプをして過ごしたそうだ。ウィリアム皇太子はこの女性から話を聞くと、「信じられない。良くやったね」と褒め称えたという。
バッキンガム宮殿ではこの日の夕刻、チャールズ国王が主催する戴冠式前夜のレセプションが開催された。ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃も出席し、戴冠式のために世界各国から訪れた王族や要人をもてなした。
画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年5月5日付Instagram「The Mall.」』『The Royal Family 2023年5月5日付Instagram「So pleased to see so many of you looking forward to the Coronation weekend!」』『Chi Chi Izundu 2023年5月5日付Twitter「Here is Princess Kate talking to the aunt of Debbie Hoover.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)
イタすぎるセレブ達 2023.05.11 09:33 NEW!
writer : tinsight-ikumi
戴冠式の祝賀コンサートのステージでスピーチをしたウィリアム皇太子。歌手ライオネル・リッチーに関するジョークを放つも「親父ギャグ」とSNSで話題に(画像は『The Royal Family 2022年6月21日付Instagram「Happy 40th Birthday to The Duke of Cambridge!」』のスクリーンショット)
ウィリアム皇太子が、戴冠式翌日に開催された祝賀コンサートのステージでスピーチを行った。皇太子は挨拶をした後、コンサートに出演した歌手ライオネル・リッチーの大ヒット曲をもとにしたジョークを放った。
すると会場からは笑いが溢れ、チャールズ国王とキャサリン皇太子妃が大笑いする姿もカメラに収められた。しかし皇太子のジョークが典型的だと感じた人もいたようで、SNSでは「ウィリアムが親父ギャグを披露!」「子供達にはウケないようね」といったコメントが寄せられた。
チャールズ国王の戴冠式から一夜明けた現地時間7日、英ウィンザー城のイーストローンで祝賀コンサートが開催された。英BBC放送がプロデュースしたイベントは生中継され、米歌手ライオネル・リッチーやケイティ・ペリー、英ポップグループ「テイク・ザット」ら豪華アーティストが2万人の観客の前でパフォーマンスを披露した。
会場のロイヤル・ボックスには、ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃、息子のジョージ王子(9)と娘のシャーロット王女(8)を含む王室メンバーが現れ、最後にチャールズ国王とカミラ王妃が着席した。
大きく盛り上がったコンサートの途中では、ウィリアム皇太子がステージに登場し、父チャールズ国王に敬意を表するスピーチを行った。
皇太子は「両陛下とウィンザーの皆様、こんばんは。特別な夜を作ってくださった皆様に感謝します」と挨拶し、「私の父について、なぜこの週末が重要なのかについてお話ししたいと思います」と続けた。
そして皇太子は「ご安心ください。ライオネルのように、オール・ナイト・ロング(一晩中)というわけではありませんから」とジョークを放った。『オール・ナイト・ロング』は、ライオネルが1983年にリリースした大ヒット曲で、当日のコンサートでも披露していた。
ウィリアム皇太子のジョークに会場からは笑いが沸き起こり、カメラにはロイヤル・ボックスに座るチャールズ国王やキャサリン皇太子妃が大笑いする姿も捉えられた。
しかしこのジョークがあまりにも典型的すぎると感じた人も多く、SNS上では以下のようなコメントが飛び交った。
「ウィリアム皇太子、親父ギャグを披露!」
「キャサリン皇太子妃は、ウィリアムの間抜けな親父ギャグに対して『あら、素晴らしいわね!』と言っていたのかも。」
「国王は上手な親父ギャグに大ウケしていたけど、子供達はあまり面白くなかったかも?」
その翌月にBBCの番組に出演した際にも、司会者と冗談を飛ばし合うなど英国人らしいユーモアの持ち主である。
この後、ウィリアム皇太子は故エリザベス女王への敬意を述べ、「彼女は空の上から我々を懐かしく見守っているのだと思います。母親として誇りに思っていることでしょう」と語った。
そしてチャールズ国王の王室への献身や環境保護や慈善活動への貢献を称えた後、息子として個人的なメッセージを伝えた。ウィリアム皇太子は父に向けて“Pa(パパの略称)”と呼びかけると「僕達もみんな、あなたのことを誇りに思っていますよ」と温かな言葉を送った。
最後には軍隊や学校、医療関係などのエッセンシャルワーカーや、地域社会で奉仕する人々に対して感謝の気持ちを述べ、国王と英国と英連邦国のために貢献することを約束し、「ゴッド・セイブ・ザ・キング!(国王万歳!)」の言葉でスピーチを締めくくった。
画像は『The Royal Family 2022年6月21日付Instagram「Happy 40th Birthday to The Duke of Cambridge!」』『BBC iPlayer 2023年5月8日付Instagram「HRH The Prince of Wales…」「@lionelrichie getting the royals up on their feet」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)