鮎川玲治の閑話休題。

趣味人と書いてオタクと読む鮎川が自分の好きな歴史や軍事やサブカルチャーなどに関してあれこれ下らない事を書き綴ります。

それでは皆様お手元のしおりを

2011-03-14 20:50:30 | 書籍
というかスイス政府編集「民間防衛」82P目「一次放射線」の項をごらんくださーい

ごそ ごそ ごそ ごそ



あれ…あれれ おろろろろ

アラアラどうしたのですか准尉(シュレディンガー)君

先生(ドク)ーゴメんなさい
「民間防衛」の本なんて持ってませんー

コラ!! まったくもうしかたないですね
今すぐAmazonで注文しなさい

…とまあ、のっけから訳の分からないHELLSINGネタで申し訳ない。何の話かというと、福島原発の話です。
燃料棒の露出だの炉心融解溶融だので色々と怪しい情報も出回っている中、我々一般市民はどのように対処したらよいのか。
そこで出てくるのが例の「民間防衛」。この中に出てくるのは原発ではなく原爆に対する対応ですが、まあ何かの助けにはなるでしょう。以下、原爆に関する対処の内容を一部紹介。


①遠くに逃げる
500キロトン原子爆弾が炸裂した場合に生ずる一次放射線によって被曝する放射線量は、
(1)戸外にいたとき…爆心地から2.0km地点で600レム(致死率100%)
                 〃  2.3km地点で200レム(人体に有害)
                 〃  2.8km地点で25レム(人体への害は少ない)
(2)屋内(避難所内)にいたとき…爆心地から0.0km地点で600レム
                        〃  0.8km地点で200レム
                        〃  1.6km地点で25レム

②物質的防護を得る
どんな物質でも多少は放射線を弱めることが出来る。その物質の密度が高いほど放射線を弱める度合いが大きくなる。
1mのコンクリートで固めた覆いがあれば、一次放射能は200分の1に、1mの厚さの土なら150分の1になる。
また二次的放射線の場合、1mのコンクリートで固めた覆いがあれば、放射線は10000分の1に、1mの厚さの土なら5000分の1になる。
もし戸外で核爆発にぶつかったら、すぐ地面にうつぶせになること。爆発とともに生ずる放射線は、光と同じく直線的に広がるから、地面の小さなくぼ地にでも入っていれば、放射線の一部分を免れることが出来る。
また、もし爆発が身近で起きたら、放射性降下物を身体に受けたものと考えて、衣服を脱ぎ捨てるとともに、体の露出した部分を徹底的に洗うか、シャワーを浴びなければならない。

③食料類の備蓄
ごく小さい放射性のチリは、数ヶ月に渡ってはるか上空に浮いており、雨とともに降下して地表を汚染する。そのため、草、野菜、果実、時には飲料水まで汚染されることもある。我々は何日も、何週間も、放射能の汚染を受けない備蓄品だけで生活していけるよう用意しなければならない。ただし一般的に言って、地下水や湧き水は放射能で汚染されていないと見てよい。


一応言っておきますと、この本の内容がどれだけ正しいかは鮎川も知りません。
ただ一国の政府が編集した本なんですから、訳の分からん流言蜚語よりはよっぽどましだと思いますよ。
その他にも緊急時に備えるものの一覧なんかも載ってますし、敵国に占領されたときの対処法(!)なども載っているのであれこれ役立つかと。マスト読むべし。

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