乾物屋 塩釜仲卸市場 東商店

塩釜仲卸市場で宮城県産焼き海苔・海藻乾物を販売している東商店です。おいしい三陸産乾物通信販売店としてご利用ください。

適正価格を調整するチャンスではないでしょうか・・・

2012-03-09 14:05:52 | ブログ
さて、海苔の収穫から始まり、わかめなどの入札もお伝えしてまいりましたが、当然生産量が少なすぎるので価格が例年より高騰しているのは過去の記事でお伝えしたとおりです。

残念ながら生育がよいふのりやひじきに関しては、生産者のほとんどが仮設生活を余儀なくされ、道具もなければ意欲もなくして収穫がないのが現状だそうです。

でもみなさん考えてみてください。

家や財産を大津波で失った方々が、また一から借金して設備投資して、やっとの思いで収穫した海の幸がこの価格ではたして高いのでしょうか?

そもそも震災前からデフレや漁獲量減、石油価格高騰などで漁業の経営は深刻な状態でした。

若い世代の跡継ぎがいないのは「辛い」「汚い」だけでなく、大変なだけ大変で、稼ぐお金に魅力がないからではないでしょうか?

仕事に見合ったお金が稼げればやる若い世代も増えると思います。

この高騰が逆に適正価格を調整するきっかけになるのでは?と思います。

誰でもそう。一生懸命働いて、それに見合ったお金がもらえれば意欲も増し、向上心も出てくるでしょう。

ここまで努力して価格が安いのでは生産者は報われません。

この問題は被災者だけの問題ではないと思うんですよね。

持論ですが、例えばお金にならずに漁師が次々と廃業したとします。連鎖反応で魚や魚介類を加工する加工屋の従業員や、そこに資材や機械を提供する企業も仕事がなくなります。

巡り巡って失業者が増えて、その人たちに掛かる生活保護などを確保する税金が日本国民の負担となるでしょう。たぶん・・・

食は命を作るものです。

皆が成り立つような時世になることを願っています。
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三陸ブランド復興は、この先10年皆さまのご理解とご支援をお願いします。

2012-03-05 17:15:12 | ニュース

035 親潮と黒潮が交わる世界三大魚場一つである三陸の海。全国に知られた漁業の「三陸ブランド」が試練にさらされている。東日本大震災の津波で港や船、養殖施設などが壊滅的な被害を受けた。

詳しくは河北新報記事を。東日本大震災から1年が経つ、現在の漁業の現状です。
http://<wbr></wbr>www.kah<wbr></wbr>oku.co.<wbr></wbr>jp/spe/<wbr></wbr>spe_sys<wbr></wbr>1071/20<wbr></wbr>120305_<wbr></wbr>01.htm

海苔から始まりわかめや牡蠣など少量ではありますが、徐々に生産者の懸命な努力によって生産が再開されております。

しかし記事にもありますように試練の連続。

生産量が1割など絶対数量が足りない状態に付け加え、原発による風評被害も抱えております。

沿岸沿いの各生産者の方々は養殖施設はもちろん、家など財産すべてを失った方々も多いです。

一から設備投資し、多額の借金を抱えたたりして作業を再開しています。

生産量が1割ということは、例年の10倍の相場が上がってやっと例年の収入があるということです。

現在収穫されている三陸産ブランドは5割高や約倍額の相場ではありますが、それでも生産者からすれば厳しすぎる現実です。

消費されるお客さんも売る我々も「高い」とは思いますが、そういった現状を少しでも理解し、この先10年、皆さまに忘れずにいてもらえたら幸いです。

三陸ブランドの漁業に関わる皆さんすべての努力が、少しずつ報われるように願うばかりです。

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