行ってきます・とただいま・の間。

2013,1に長男から貰った、SONY NEX-F3で撮っています。
その日の事柄と撮りたて写真で残してます。

先生・師匠・教師・・・・

2009年09月17日 21時04分00秒 | 日記

呼び名はいろいろあるけど、最近というかこの年齢になって思う・感じる・・ことがあります。
感じる・というのとはちょっと違うのかもしれない。

先生って、先に生まれるって書くことで、自分より早く生まれた人は皆先生だと教えられたことがありました。
先に生まれるならば、誰でもが自分にとっては先生なんですょね。
自分より1年であっても、見たもの聞いたもの食べたものが多い。
どんなにボケーっと生きていたとしても、経験の多さには叶わないと思うんです。
ならば、数年・数十年も先に生まれてきたら、それは尊敬しなければいけないんじゃないかと思うんです。

私が始めて就職して、会社での飲み会などで経験したこと。
ボトルのキープなんて・・お酒を飲まない父は、こんなこと知っているのかな?
とか、こういう夜のお店の中身を知っているのかな・?

なんていう幼い疑問が沸いたんです。
まあ、実際飲んで家に帰るということは皆無でしたから、多くの経験はないでしょうが、まるで未知の世界であるはずはないわけです。
そんなくだらない事を考えてから、大人は、経験の数が多いっていうことにたどり着いたんです。
戦時中や、貧しい時の生活。その中での気持ちや感情をどう自分でコントロールしていったか。
気持ちやココロ感じ方は人様々ではあるけど、経験の数に自分が人間的に豊かになるのは間違いないと思うようになりました。

悲しいことだって経験しないことには分からない感情。
分かれて。愛し合って。また、離れ離れになる。それが異性であり、親子であり、友人であり。
その時、どう乗り越えてきたんだろう。
どれだけ頑張ったんだろう・・と思うと、自分の生きてきた年数を経験値とするなら、上乗せされた経験値のなんと多いこと。
物品を使っての経験や、知識の多さなんていうことじゃなく、命に刻み込まれた経験。
例え、道端に座り込んでいるような人であれ、電車のドア付近に寄りかかり遠く窓の外を眺めているようであっても、何かを深く感じ・考えているんだと思う。
その人の心の声を引き出せたとき、その人の経験値が分かるでしょう。

自分がまだ知りえないことを経験されてきている目上の人に、蔑んだ目を向けてはいけないと思う。
息子たちが、現代社会を代表するようなものを扱い、知識も豊富な中、ちょっとした大人の間違いを指摘したりバカにしたようなことを口にする、ああ・・やがて自分も同じような年齢になったとき、どれだけ自分が子供だったかに気がつくんでしょうね。遅いのかどうかは別にして。

 

めだか。。

今日の母。今日も木曜・透析日でした。
どうしても義歯が落ちてしまうと、訴えて食事も美味しくない様子。
夕方、夕食の時間に行くと、皆テーブルの席についている。
人の生活の中で、食事をすることってとても五感を刺激するものだと思う。
だから、美味しく食べるためには、器や・匂い・見た目、食べる座席・音楽など快適な環境を作るのが第一だと思う。
自分の食卓はどう?
いやはや・・快適とは言えない。それでも、美味しく食事ができるのは、普通、あくまでも普通の食事ができるから。
隣で、義歯を舐めくりまわしたり、唾液が垂れるのもかまわず食べていたり、お皿に取りこぼしたおかずを指で寄せてこねて口に運ぶのを見たりしないですむから。

母はその中で、落ちてくる義歯と格闘しながら食べていく。
時々、気持ち悪くなりながら・・・

私は、自分自身をつくづく我慢のできない人間だと思う。
母がちょっと気持ち悪いと言っただけで、自分も気持ちが穏やかではなくなる。
毎日、家庭で介護を続けられている方には頭が下がる。
綺麗・汚いを通り越し、臭いとか手に残る感触とか、全てを我慢して奉仕している。

私は、施設にいる母が安全だと言い聞かせてはいるけど、本心はきっと自分には出来ないからだという甘えが往々にしてあると思う。

両親・もしくは配偶者を介護している人、または終った人の経験した感情・心。
それが残りの人生の糧にどれだけなっただろうか・・・
私は、もうすでに今から後悔している。後で悔やむことを後悔とはいうけれど、今日は後悔をしながら帰ってきた。
こんな気持ちを経験値にする私は、いつか豊かな気持ちになれるんだろうか・・・

母は、「眠るまでいてくれる?」 と私に言ったけど、私は買い物をして、夕飯作るから帰るよ。と言ってしまった。
何に私は合わせているんだろうか・・
何が1番大切なんだろうか・・・
眠るまで居ることを1番にしなかった。
母は、聞き分けの良い子供のように、「遅くなるから帰りな。」と言う。
帰りが暗くならないうちにと帰ることを進める。
母の中に、私への望みとその願いを振り切りながらも、母親の心が現れる。

ごめんね・・・・

連れて帰ってくることはできないんだ・・・ょ・・・

母の好きな紫色で。。


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