削除したと思ったのですが、昨日の詐欺広告がまだ時々あらわれます。
どうしたらいいのでしょう。パソコンに詳しい人がやってくれないかな。
困ったもんです
とりあえず今日の記事を書いて、昨日買ったディスクにパソコンデータのバックアップをとることにします。
kindleの無料本にはおもしろい作品がけっこうある。
河上肇って名前はどこかで聞いたことがあるな~というくらいの人だけど、読んでみたらおもしろかった。
現代でも「貧困の連鎖」や「格差の拡大」などが問題になっているけれど、100年前にも
「貧乏」の問題について真剣に考えた人がいたんだな。
テレビで、「貧困世帯ほど学力が低い」といっていた。落ち着いて勉強をする環境にないだろうしね。
子供の問題は家庭の問題でもある。
しかし、どうがんばっても生活が楽にならないのは家庭だけの責任ではない。
教育にお金がかかりすぎる、お金がなければ生活できない社会になってしまったことにも原因があるだろう。(教師の指導力だけの問題ではないでしょう)
昔は、お金がなくても田んぼや畑をもってれば食べていけた。学歴がなくてもそれぞれの能力に応じて、働き口がいろいろあった。今は、お金がなければほとんどの人は食べられない。教育も受けられない。学歴がなければ雇ってもらえない。
「英米独仏の諸国が貧乏人の実におびただしきにかかわらず、世界の富国と称せられつつあるは、古今にまれなる驚くべき巨富を擁しつつある少数の大金持ちがいるためである」
と100年前から、今と同じく貧困(格差)の問題があったわけだ。
日本は昔はけっこうみんなが貧乏だったから、それぼど貧乏を苦にすることもなかったと母が言っていたが、今は金持ちと貧乏人との差が大きい。
「今日の世の中には、いろいろむつかしい社会上の問題が起こっているけれども、その大部分は、われわれの目から見ると、社会の多数の人が貧乏しているがため起こるのである」
「世には教育万能論者があって、何か社会におもしろくない事が起こると、すぐに教育者を責めるけれども、教育の力にもおのずから限りがある」
(子供は社会全体で育てるべきだと思います。責任のなすり合いではなく助け合いが必要だと思います。よりよい社会をつくることです)
「人が境遇を造り、境遇もまた人を造る」
で、なぜ貧乏人が多いかというと
「天下の生産力が奢侈ぜいたく品の産出のために奪い去られつつあるがため」
「富者がその余裕あるに任せ、みだりに各種の奢侈ぜいたく品を需要するがゆえに、天下の生産力の大半がこれら無用有害なる貨物の生産に向かって吸収され尽くすがためである。」
「げに金あるものにとっては、今の世の中ほど便利しごくのしくみはないが、しかし金のない者にとっては、今の世の中ほど不便しごくのしくみはあるまい」
「社会組織の改造に着眼すると同時に、また社会を組織すべき個人の精神の改造に重きを置き、両端を攻めて理想郷に入らんとする」
では、どうすれば貧乏を根絶することができるか。
「各個人が無用のぜいたくをやめるという事ただそれだけの事である」
「富裕な人々がぜいたくをしているということが他の多数の人々をしてその貧乏なる状態を脱することあたわざらしむる原因である」
「農事の改良に費やされるべき資金も、地方を見捨てて都会にいで、待合の建設費などになる。かくて労力も資本も、その大半は奢侈ぜいたく品の製造のために奪い取られ・・・」
「貧乏物語は貧乏人に読んでもらうよりも、実は金持ちに読んでもらいたい・・」
「富を有する者はいかにせば天下のためその富を最善に活用しうべきかにつき、日夜苦心しなければならぬはずである。ぜいたくを廃止するはもちろんのこと、さらに進んではその財をもって公に奉ずるの覚悟がなくてはならぬと思う」
「決して金もうけが悪いとは言わぬ。ただ金もうけにさえなればなんでもするという事は、実業家たる責任を解せざるものだ」
「実業と倫理との調和」 「経済と道徳との一致」
「すべての物がその使用法のいかんによって必要品ともなればぜいたく物ともなりうる」
「国内の事業に投ずるよりも、むしろその余分の資本はこれを海外の未開国に放下する方、はるかに高率の利益をあげうることとなる」
「身修まって後(のち)家斉(ととの)い、家斉うて後国治まり、国治まって後天下平らかなり」
何百何千万もする巨大な宝石を指にして見せびらかしたり、一人で何台もの高級外国車を持って悦に入ってる大金持ちの人。
ぜひ読んでみてください。
勉強になりました
星5つ
河上肇は読んだことがないので挑戦してみます。
無料で読めるのは有り難いですね。
私も安夏さんのブログをみて、森鴎外やちょっとむずかしいかな、と思って敬遠してた作品も読んでみようかと、kindleに入れてます。
読めたらまた、アップしますね。