【「アパートに母は来ました女いた」―川柳は“笑いの文芸”であります。そして浮世のさまざまな出来事や人々の思いを映す「鏡」であります。俳名・変哲こと小沢昭一は幼少のみぎりより落語や川柳に親しみ、「役人の子はにぎにぎをよく覚え」などという有名句に唸っておりました。本書は『小説新潮』誌・川柳欄への読者投稿句、九年分をまとめたものです。皮肉、諧謔は川柳の身上。大いに笑ってください。】
1994年(平成6年)~2002年(平成14年)の世相がなつかしい川柳。そして、いつの世も庶民の思いはそんなに変わってないような気がする。
戦争をやめさせるため戦争し
核保有君は悪いが俺は良い
年金で細ぼそ暮らす鶴と亀
洗脳に過去の戦が胸に沁む
天災は忘れぬうちにやって来る
低金利視力表ならド近眼
みなさん、ホントうまいこと詠むね。
そうですかお世辞言われて見る鏡
神童をただの人へと塾にやり
千歳飴持たせてやんな新成人
日頃あんまり穏やかに暮らしてると、川柳はなかなか浮かびませんな。やっぱり、私は俳句かな??いやいや、もっと見る目を養いましょう。インプット、インプット。
星4つ
エロっぽい・・・そんなイメージがあります。^^
でも賢い人だったんでしょうね。
川柳の寸評?も面白いです。
小沢昭一さんの「小沢昭一的こころ」というラジオ番組はよく聴きました。
小沢さんって、映画はエロッポイ役が多かったのですが、実際は博識の人で庶民の文化をよくご存知でした。
>年金で細ぼそ暮らす鶴と亀
洗脳に過去の戦が胸に沁む
この川柳は、小沢さんらしい選択だと思いました。
政治についての川柳はあるでしょうね。
五七五にするのが難しいのと、
それ秘密川柳詠むのも命がけ
に、ならなければいいですが。
もっとも、フランスのテロは暴力で報復するということが問題(報復自体もね)、暴力や押しつけの問題。
言論の自由を守ると言ってるけど、言葉(風刺)の暴力もいけないでしょ、そりゃ自由は大切だろうけど気を付けて(相手の立場も考えて。どんな相手か、結果は予想できるでしょうに^^;)表現しなさいね、自分は自由だけどあんたの自由は認めない(相手のプライドを無視する)という姿勢もかなり問題、という話かと思いましたが。^^;
う~ん、五七五・・・。
日本の二十世紀を取り戻す
軍事費を増やして福祉先細り
福祉とは税金集める魔法の言葉
上手いか下手かは別にして、川柳のネタは今の政治の中にいっぱいある気がします^^
したっけ。