【草原の黒太子スカールとの対決に瀕死の深手を負い、雌伏を余儀なくされたイシュトバーン。しかし、彼の野望と若い生命力はたちまち彼を新たな戦いに駆りたててゆく。一方、グイン千竜長率いるケイロニア軍は、国境地帯でユラニア軍と対峙するが、膠着状態の戦線は一向に進展をみせようとしない。だが、それは嵐の前の静けさだった……。】
「グイン・サーガ」再開です。第25巻の読書記録からはや1年半以上経ってしまいました。
久しぶりのグインはやっぱりかっこよかった~!!
>冬であった。
きびしく仮借ない、国境地帯の白い冬である。
書き出しからかっちょいい~!
イシュトヴァーンも相変わらず。
身を盾にして愛するスカール太子を守ったリー・ファ。彼女を手にかけたイシュトは、自分にはそんなに愛してくれる人はいない、と孤独を感じる。切ないね。
しかし、イシュトは首領。大志、野望をもち、若いエネルギーに溢れている。ちょっと危険な香りがあるのも人を引きつけるんだろうね。
スカール太子も、リー・ファを失い、故郷の草原に戻るとまた以前とは様子が違っている。リー・ファは、「わたしの草原はスカール太子」と言っていた。もう、ここにはいられない。
ナリスも寂しい、むなしい心を抱えている・・・。
孤独、自分が何者であるかがわからないという喪失感を抱えながらも、グインは違うね。並の人間とは格が違う。ああ~、かっちょええ~。
純粋に、単純に楽しめます。次も楽しみ
星4つ
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