たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

心の健康 <女性のひきこもり>と<離婚歴を隠す彼という人生相談>を見聞して

2018-01-29 | 健康に生きるとは

180129 心の健康 <女性のひきこもり>と<離婚歴を隠す彼という人生相談>を見聞して

 

今朝のNHKおはよう日本では、女性の引きこもりが取りあげられていました。登場したのは30代や40代の女性でした。これまで取りあげられてきた男女の引きこもりと異なり、取材に対して割合普通に対応されていました。そして家事は自分でしっかりできているようです。ただ、買い物に出ることはできても、人と話すことや人の中に入っていくことができないようです。ある女性は、就職試験の面接で落ちたショックから、人と話すことができなくなったという引きこもりの契機を話していました。

 

彼女たちまだこれからという女性たちは引きこもりですが、一般の統計からは落ちこぼれてきたようです。家族との関係とか家事とか普通にできるようですので、対象にならないのでしょうかね。もっぱら親の年金で暮らしているけど、外で働くことに恐怖感があり、収入が得られず、きっかけもなく、悩んでいるのです。通常は、幼友達が救い手になるのでしょうけど、そういう女性たちも就職したり結婚したりして、そちらの生活も忙しいでしょうし、話題も共通しなくなるのでしょうか、まったく話す相手がなくなっていったようです。

 

ま、いえばまだ40代前後の若々しい孤独状態で、独身を謳歌しているのではなく、収入の目処もなく生活の糧もない、将来は孤独死になりうる予備軍になる危険を感じているようです。

 

そういう問題について、過去にひきこもりを経験した林さんという女性が、ひきこもりで悩む女性の集う会を立ち上げ、彼女たちの社会への一歩を手助けしています。やはり同じ悩みを抱えた女性同士だと、また、抜け出したリーダーの林さんみたいな人がいると、自然に悩みを打ち明け合い、まずは自分一人が抱えている悩みでなく、ちょっとしたきっかけで、あるいはほんのわずかな気持ちの切り替えと勇気で、社会の中に踏み出していけるのだと気づく人も次第に増えているようです。

 

彼女たちの会話を断片的にですが、聞いている限り、普通の感覚の方ばかりのように思います。他方で、ちょっとした言葉や所作に敏感なのかもしれません。ある種大事な心の持ち方ですが、現代の競争激しい社会では、気持ちが萎えてしまうのかもしれません。

 

家事は大変な作業ですが、人と接しなくて済むので、そういった脅威に向き合わなくてもいいかもしれません。そういう彼女たちを見ていて、多くの離婚に踏み切れない夫婦の関係をふと感じてしまうこともあります。最近は女性も外で働くことが普通になり、離婚に躊躇しないというか、壁が低くなったかもしれません。

 

遡って考えれば、安易に結婚していることにも問題の本質があるのかもしれません。

 

すこし飛躍があるでしょうけど、今朝の人生相談<彼が離婚歴を隠していた>は、回答者・高橋源一郎氏による、いつもの明快な回答で、すがすがしいものでした。それが効果的な影響を与えるかは相談者次第ですが。

 

相談内容は<付き合って1年の彼がいます。彼に冗談で「離婚歴ある?」と聞いたところ、バツイチで5歳の子どももいることが分かりました。子どもとは2年ほど前から会っていないそうです。年齢も42歳と言っていたのに46歳で、隠しごとが多く信用できなくなってきました。ただ、彼のことは好きです。彼はこれ以上隠しごとはないと言っていますが、このままお付き合いを続けるか悩んでいます。(35歳・女性)>

 

多くの女性、そして男性、いずれもひきこもりなど関係なく、自然に多くの人と交わり会話をそれなりに楽しみ、そして中には親しく交際したり、ついには結婚し、子どもが生まれることもあるでしょう。

 

その男女の会話は、引きこもりの方のように、まじめさだけでなく、多少の虚言もあるでしょう。それがどこまで許容されるかが問題ですが、多くは失敗の要因になり、心の健康を害する場合もあるでしょう。

 

高橋氏は開口一番、相談に対し<相談者の「彼」は根本的に信用することができない人のように思えます。>と明言します。私も同感です。

 

離婚歴、子どもがいること、収入や借金など、まじめに相手のことを考えるのであれば、真実を伝えることが相手に対する真心ではないかと思うのです。そういうことがおろそかにしている結果、ときに弁護士に相談するような破局を迎えるのですね。子どもがいることを正直に話す人でも、養育費は支払わなくてもいいなんて、平気で話す人は危ないですね。借金はあったが返済したという人が、結婚した途端、その借金返済のために働いて欲しいなんて平気で求めることをなんとも思わない、こういう不健全な精神の持ち主が世の中いますね。

 

安易に相手の言葉を信頼して社会生活を営むのも、この世の中、いかなる荒波が待ち構えているかわかりません。その意味で、引きこもりを選んだ選択が完全な間違いとも言い切れません。こういった敏感で慎重な女性、おそらく男性もいると思いますが、そういう人たちに社会参加への支援策が必要ではないかと、改めて思いました。その意味で林さんの活動がより多くの賛同・支援を受けることを期待したいと思うのです。

 

他方で、男は、同時に、女は、「オオカミ」というか、自分の描いた仮装の世界観で言葉巧みに生きる人も少なくない、これも世の中ですね。これはそういうオオカミに対しても、またオオカミに補食される人たちにも、適切な支援策がどう仕組むことができるか、これからの課題かもしれません。

 

世の中、アメリカファースト、自分ファーストが蔓延しているわけですから、政府がこのことに注視して対策を講じないと、もっとひどい状態になるおそれがあるように思うのです。それは社会全体の改革の一つかもしれません。


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